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Yamareco

記録ID: 405047
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積雪期ピークハント/縦走
丹沢

塔ノ岳ボッカ「4500回」暴風雪の中で

2014年02月08日(土) [日帰り]
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negi-ono kasuya2 その他1人
GPS
--:--
距離
12.7km
登り
930m
下り
258m

コースタイム

0800小田急渋沢駅集合〜バス大倉〜0900出発〜1200堀山の家〜(ここから塔ノ岳往復はチャンプ畠山さんのみ)〜1400塔ノ岳・尊仏山荘〜1530堀山の家(ネギらと合流)〜1730大倉バス停
天候 暴風雪
過去天気図(気象庁) 2014年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
0800小田急渋沢駅集合。なぜか0818のバスが来なかった。到着したのは0840過ぎ。大雪のためと思われる
コース状況/
危険箇所等
 堀山の家の小屋番さんによると、「大倉尾根にこんなに雪が降るのは20年ぶりと思う。台風並みの風も一緒に吹いているのは記憶にない」という。
 いつもの大倉尾根は安心して歩けるが、今度ばかりは、命を取られるかと思った。ものすごい風、というより暴風雪。両側が切れた細い稜線では足を踏ん張り、台風姿勢で耐えて風が緩んだ瞬間に数歩進む、の繰り返し。「飛ばされたら命はないっ」と真剣に思いました。
 チャンプの4500回ボッカを取材する約束をしていなければ、とても登るような天候ではありません。装備はもちろん厳冬期の冬山と一緒。それでも寒気は容赦なく襲ってきました。
 一方、めったに見ることができない丹沢であったことも事実。積雪は場所によって、70センチくらいはあったのではないでしょうか。腰までズボッと埋まりました。
 
大倉バス停裏の駐車場にて。元気なチャンプ。今日の荷物は、豆炭、アルコールなど30
2014年02月07日 09:10撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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大倉バス停裏の駐車場にて。元気なチャンプ。今日の荷物は、豆炭、アルコールなど30
さあ登山口へ
2014年02月07日 09:11撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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さあ登山口へ
黙々と
2014年02月07日 09:11撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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黙々と
観音茶屋で衣服調整
2014年02月07日 09:39撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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観音茶屋で衣服調整
観音茶屋を通過
2014年02月07日 09:43撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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観音茶屋を通過
万歳Vサイン
2014年02月07日 09:43撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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万歳Vサイン
雪景色の中を歩む
2014年02月07日 09:45撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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雪景色の中を歩む
黙々と
2014年02月07日 09:45撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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黙々と
大倉高原山の家にて
2014年02月07日 10:05撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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大倉高原山の家にて
同じく
2014年02月07日 10:05撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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同じく
風雪の中を歩む。後ろは、同行取材団のビデオ係
2014年02月07日 10:19撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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風雪の中を歩む。後ろは、同行取材団のビデオ係
見晴らし茶屋の手前です
2014年02月07日 10:19撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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見晴らし茶屋の手前です
午前9時過ぎ、まだ風は強くなかった
2014年02月07日 10:19撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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午前9時過ぎ、まだ風は強くなかった
さくさくと来る
2014年02月07日 10:19撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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さくさくと来る
2014年02月07日 10:19撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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まだまだ元気
2014年02月07日 10:19撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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まだまだ元気
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そろそろ横殴りの風が出てきました
2014年02月07日 10:21撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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そろそろ横殴りの風が出てきました
2014年02月07日 10:21撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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雪が舞っているのが写真では分かりにくい
2014年02月07日 10:21撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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雪が舞っているのが写真では分かりにくい
2014年02月07日 10:21撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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見晴らし茶屋に到着
2014年02月07日 10:23撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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見晴らし茶屋に到着
しばし休憩
2014年02月07日 10:34撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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しばし休憩
駒止茶屋で。
2014年02月07日 11:20撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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駒止茶屋で。
ここから撤退する人たちが続出
2014年02月07日 11:20撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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ここから撤退する人たちが続出
2014年02月07日 11:20撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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風がますます強くなってきた
2014年02月07日 11:26撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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風がますます強くなってきた
雪煙の中を進む
2014年02月07日 11:26撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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雪煙の中を進む
すごい風が吹いています
2014年02月07日 11:26撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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すごい風が吹いています
風でチャンプも煙る
2014年02月07日 11:26撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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風でチャンプも煙る
それでも、イェーイと
2014年02月07日 11:26撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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それでも、イェーイと
2014年02月07日 11:26撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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2014年02月07日 11:26撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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堀山の家でチャンプにごちそうになりました。ごちそうさま。ここで同行取材班2人は待機することに。チャンプだけなら素早く塔ノ岳に登れるが、取材班がいると足手まといになると判断した。ここから原稿と写真を横浜支局に送稿した
2014年02月07日 11:56撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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堀山の家でチャンプにごちそうになりました。ごちそうさま。ここで同行取材班2人は待機することに。チャンプだけなら素早く塔ノ岳に登れるが、取材班がいると足手まといになると判断した。ここから原稿と写真を横浜支局に送稿した
暴風雪で前もよく見えない。何度も歩いた大倉尾根がこんなになるとは
2014年02月07日 16:38撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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暴風雪で前もよく見えない。何度も歩いた大倉尾根がこんなになるとは
雪だらけ
2014年02月07日 17:02撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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雪だらけ
大倉バス停もこんな感じ。人っ子1人いない
2014年02月07日 17:15撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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大倉バス停もこんな感じ。人っ子1人いない
撮影機器:

感想

 チャンプの4000回登山に同行したのは、2012年4月29日だった。その日は、晴天で丹沢も祝福しているかのようだった。
 今回の4500回は真逆。暴風雪の丹沢。チャンプと取材の約束をしていなければ、絶対に登らない。正直言って、「中止にならないか」といちるの望みを託して、前日にチャンプに電話しました。「明日はやるんですか」「やるよー」。本当かよ、と思いつつも、取材先の意向には逆らえず。大倉バス停で説得をしようと考えたのだが。
 渋沢駅で、動画担当のスナメリ先輩と合流。バスが時間通りに来ず、遅刻したが、9時前にはチャンプと合流した。荷物は約30キロ。豆炭と小屋番さんのお酒という。「今日登るんですか」と確認。「のぼるよー」と。これは大変なことになった……。
 大倉尾根は、真っ白。ヤマテンでは、「70キロの積雪も」とあったが、まさにその通り。雪の吹きだまりではズボッと腰まで埋まった。当初はそんなに風は吹いていなかったが、高度を上げるたびに、時間が立つたびに、強風から暴風になった。あきらめて下山する登山者と次々すれ違う。
 チャンプはいつもの半ズボンではなく、さすがに重装備。風に透明なコートをなびかせながら歩いて行く。私と先輩は置いてけぼり。茶屋ごとにチャンプは待っていてくれた。
 目出し帽から出ている目の周囲に、雪が当たって痛い。ゴーグルも眼鏡も役に立たない。いつものことながら、裸眼で歩く。冬の八ヶ岳や谷川岳でならそんなこともあったが、丹沢で目出し帽を着け、ゴーグルが凍結するとは思わなかった。
 3時間かかって、堀山の家に到着した。まだ行程の半分。小屋番さんから「チャンプだけなら塔ノ岳にたどり着けるが、同行取材班がいると速度が遅くなり、足手まといになる。ここで待機してはどうか」と提案を受けた。先輩と私は、その提案に同意。チャンプにも何度か中止を勧めたが、意志は固い。「おれには、荷物があるから」と。でも、花立山荘まで行き、そこから先は行けるかどうか、検討してくれると約束してくれた。チャンプは、勇躍塔ノ岳に向かった。
 午後2時半過ぎ、塔ノ岳に電話を入れると、小屋番さんが「今来たよ」と伝えてくれた。チャンプが代わり、「やっと着いたよ」とお元気そう。チャンプの足でも2時間かかったということだ。普段なら1時間もかからないだろう。それだけ大変だったということだ。「やはり我々は行かなくて良かった。確実に邪魔になった」と安心する。
 原稿と写真を送り終えると、チャンプも堀山の家に到着。4500回ボッカ登頂と無事を祝福し、下山しました。
 山頂での登頂写真は撮れなかった。おそらく同行していても暴風で写真を撮るのは無理だったろう。致し方ない。5000回の時は、晴天を祈りたい。下のURLは、2014年2月9日の毎日新聞神奈川版に掲載された記事です。

http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/m20140209ddlk14040095000c.html

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コメント

誰か
冬用の登山ウェアをプレゼントしてあげて。この天候でビニール合羽はヤバ過ぎるでしょ。さすがの畠山さんもガッツポーズしながら顔が強張ってるみたい。取材班のお二人もお疲れ様、というかご無事で何よりでした。こんな大倉尾根は見たことがないので、ちょっとだけジェラシー。
2014/2/10 10:40
お疲れ様です
ご無事でなによりです。

当日、自分も山行しました。本当にとんでもない日でしたね。
途中、チャンピオンに遭遇して写真を取らせていただきました。
*4人組で自分のレコにも掲載してます

駒止茶屋でもご一緒させていただきました。
悪天候でもチャンピオンのハイテンション、凄いですね。

遭難レベルの山行でしたが、いい勉強になりました。
2014/2/10 15:53
Re: お疲れ様です
 ご投稿をいただき深く感謝いたします。
 皆様のことは私も認識していました。すがすがしい若さがまぶしく、とてもうらやましいと思いました。私が青年と言える時代にはもっと屈折していたなぁなどと思っていました。また、どこかでお会いできたらと思います。ありがとうございました。
2014/2/11 22:03
しかも30Kgかついで。
コンビニで¥300ほどで売ってる、ビニ―ルカッパの65歳位のおじさんナイス!
私の安物装備品がまるで最先端品にみえるほどです。感謝!
すごい!すごすぎる!(慣れてすごい。)この、おじさん、自分宅の庭を歩く感覚なんでしょうね? (記事を読まず写真だけ見た感想で、どうもすみません。)以上。
2014/2/17 19:14
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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