西岳(八ケ岳)
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 1,057m
- 下り
- 1,045m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
富士見高原リゾート駐車場9:20〜西岳13:05/14:00〜駐車場16:24
3連休の最終日、東京辺りの空はどんよりしていたが、甲府盆地からは高層雲の下に南ア、八ツはもとより、常念まではっきり見えるようになった。登山者用駐車場には結構な台数が停まっているいる。久し振りの冬靴で出発。空気は標高なりの冷たさだが、3日前に降った雪がわずかに物陰に残るくらいで、ほぼ夏道である。いつまで続くのかと思うような広大かつ単調な唐松林の中を登りながら、遠くから見る八ツの、あの斜め一直線に上がっていくスカイラインをいま辿っているのだと想像してみると、それはまた嬉しい。
1900m辺りから雪がつながるようになり、踏まれて凍っているのでアイゼンを着ける。これまたいつまで続くのかと思う針葉樹の森を気息奄々になりながら登っていくと、ようやくまぶしい雪の斜面に出た。編笠が間近に大きく、南アルプスとの間を隔てるフォッサマグナの谷が甲府の方へと霞んでいく。この大きな眺めが八ツの魅力だ。重りのような脚を気力で持ち上げ、最後のひと頑張りで頂上に辿り着く。朝の天気が嘘のように空は青く広く、ギボシは純白の冬姿のままでその青空を衝いている。春を思わせる無風のもと、ありがたくゆっくりとカップ麺とコーヒーで腹を満たし、この場にいる幸せを感じる。
名残惜しいが、辞去する時刻になった。頂上近くの一株のハイマツに別れの握手。静かな森の中を、今季最後かもしれない雪の感触を味わいながら下る。唐松林に変わると急速に季節は進み、雪が消えていくのは淋しいものだ。木陰に消え残った雪を慈しみながら歩く。不動清水の水で再度コーヒー儀式を執り行い、最後のピッチへと腰を上げた。
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