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Yamareco

記録ID: 4138616
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東北

笠通山 カシャの棲む山

2022年04月03日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
02:18
距離
5.2km
登り
334m
下り
333m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:17
休憩
0:02
合計
2:19
12:48
79
スタート地点
14:07
14:09
58
15:07
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
アクセスの林道はフラットダート。普通車でも十分に通行可能だ。駐車場などは無いので山仕事の邪魔にならないような場所に車を停める。
コース状況/
危険箇所等
危険な場所は特にないが、一帯の地形図と実態が大きく異なっている。登山道も無いものと思ったほうがよい。
入山予定地はまだ先だが、ここで車を止める。
2
入山予定地はまだ先だが、ここで車を止める。
なぜなら雪が変な残り方をして道を塞いでいるからだ。通過できる気もするが、さすがに買ったばかりの車に傷をつけるリスクを犯す気になれない。たとえジムニーでも。
なぜなら雪が変な残り方をして道を塞いでいるからだ。通過できる気もするが、さすがに買ったばかりの車に傷をつけるリスクを犯す気になれない。たとえジムニーでも。
もう少し進むことができれば、ツートンにも良い景色を見せてあげられたのに…。ツートンはジムニーでお留守番なのです。
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もう少し進むことができれば、ツートンにも良い景色を見せてあげられたのに…。ツートンはジムニーでお留守番なのです。
フラットで幅広なダートが続く。残雪さえなければ普通車でも余裕で入ってこられただろう。
フラットで幅広なダートが続く。残雪さえなければ普通車でも余裕で入ってこられただろう。
このカーブが入山予定地。笠通山から続く尾根上に当たる…はずなのだが、どうも地形図と実際の地形が食い違っている。
このカーブが入山予定地。笠通山から続く尾根上に当たる…はずなのだが、どうも地形図と実際の地形が食い違っている。
もちろん登山道など無いので取り付きやすそうな場所から山に入る。
もちろん登山道など無いので取り付きやすそうな場所から山に入る。
わりとスッキリした林床でホッとする。藪こぎ勘弁!
わりとスッキリした林床でホッとする。藪こぎ勘弁!
地形図に無い林道が出てきた…。横切ってさらに尾根上を進む。
地形図に無い林道が出てきた…。横切ってさらに尾根上を進む。
ところどころに雪が残っている。
ところどころに雪が残っている。
うーむ、迷いの森だ…。方向を確かめつつ先へ進む。
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うーむ、迷いの森だ…。方向を確かめつつ先へ進む。
またしても地形図にない林道が…。これも無視して先へ進む。
またしても地形図にない林道が…。これも無視して先へ進む。
雪解けから間が無いらしく、笹はベッタリと地面に寝たままになっている。これは歩きやすくて良い。
雪解けから間が無いらしく、笹はベッタリと地面に寝たままになっている。これは歩きやすくて良い。
またしても林道出現。しかしこれは地形図に徒歩道として表記されている道だ。ようやく地形図上の自分の位置が判明した。
またしても林道出現。しかしこれは地形図に徒歩道として表記されている道だ。ようやく地形図上の自分の位置が判明した。
ここから先、少しずつ斜度が増していく。もちろん道など無いので歩きやすそうな場所を選んで登っていくことになる。
ここから先、少しずつ斜度が増していく。もちろん道など無いので歩きやすそうな場所を選んで登っていくことになる。
斜面上部には大小様々な岩が点在している。その間を縫ってさらに上へと進んでいく。
斜面上部には大小様々な岩が点在している。その間を縫ってさらに上へと進んでいく。
入山して初めて人の手によるマーキングを発見した。林業用の標識だ。うっすら踏み跡のようなものが見える気がするが、足跡の感じからして獣道のようだ。
入山して初めて人の手によるマーキングを発見した。林業用の標識だ。うっすら踏み跡のようなものが見える気がするが、足跡の感じからして獣道のようだ。
空が近くなってきた。山頂付近にはまだ残雪が多くある。
空が近くなってきた。山頂付近にはまだ残雪が多くある。
その残雪の上に大きな足跡を見つけた。これは…熊だな。新しいものではなさそうだが…。さっきの獣道を刻んだ奴だろうか。
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その残雪の上に大きな足跡を見つけた。これは…熊だな。新しいものではなさそうだが…。さっきの獣道を刻んだ奴だろうか。
山頂に続く尾根は雪庇帯…というほどのものでは無いが、あまり右側には行かないほうが良さそうだ。
山頂に続く尾根は雪庇帯…というほどのものでは無いが、あまり右側には行かないほうが良さそうだ。
樹木の間から遠野の街が見えた。奥に見えるのは六角牛山かな?
2
樹木の間から遠野の街が見えた。奥に見えるのは六角牛山かな?
お、山頂かな?
違う! まだだった。歩ける範囲が少ない尾根上だというのに倒木やら灌木の枝やらで歩き辛い場所だ。
違う! まだだった。歩ける範囲が少ない尾根上だというのに倒木やら灌木の枝やらで歩き辛い場所だ。
今度こそ山頂か!?
今度こそ山頂か!?
どうやらそのようだ。何か石碑のようなものが立っている?
どうやらそのようだ。何か石碑のようなものが立っている?
三…笠…山…?
かつては石碑を立てて詣でる人がいたのかもしれないが、今は踏み跡すら消えかけている。
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かつては石碑を立てて詣でる人がいたのかもしれないが、今は踏み跡すら消えかけている。
まぁねぇ、景色もあまり良くないしねぇ…。
まぁねぇ、景色もあまり良くないしねぇ…。
途中の尾根筋あたりが一番景色が良い。
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途中の尾根筋あたりが一番景色が良い。
木々の隙間からではあるが五葉山が見えていた。
木々の隙間からではあるが五葉山が見えていた。
目印に乏しい景色のため、下りではルート探索に苦戦した。気を抜くとすぐにヤマレコのコース逸脱警報が鳴る。
目印に乏しい景色のため、下りではルート探索に苦戦した。気を抜くとすぐにヤマレコのコース逸脱警報が鳴る。
なんとか林道までもどってきた。…ちょっと想定していた場所と違うところに出てしまったが。
なんとか林道までもどってきた。…ちょっと想定していた場所と違うところに出てしまったが。
結局、林道からの景色が一番良かったな(笑
結局、林道からの景色が一番良かったな(笑
無事に車まで戻ってきた。
お疲れさまでした。
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無事に車まで戻ってきた。
お疲れさまでした。

感想

遠野にある笠通山に登ってきました。「かさどおしやま」とかではなく「かさのかようやま」と読みます。いかにも曰く有りげな山名ですよね。
この山にはカシャと呼ばれる歳経た妖怪猫が棲み着いていて、墓や棺を襲って死体を攫って食べるという伝説があるようです。一説によると「カシャ」が転訛して「笠」になったとありまして、カシャの通う山…笠の通う山…笠通山といった感じで今の山名になったようです。民話のふるさと、遠野に相応しい物語を持った山と言えそうです。
さて、そんな笠通山ですが検索してみると登山道が有るとか無いとかはっきりしません。時系列に並べてみると2010年から数年は登山道有りという記録が多いのですが、その後は登山道無しという記録が多くなってきます。廃道化したということでしょうか。
そんなわけで先人の記録を参考にしながら登山道が無い前提で計画を立てました。残雪期や冬枯れの時期に、林道から最短距離で山頂を目指す計画です。
いざ入山してみると、地形図が実際の地形を食い違っていたりはしましたが、概ね順調に歩くことができました。途中でくまの足跡を見つけたり、適当に歩いていたらルートをずれたりと小さなアクシデントはありましたが。
カシャが棲むというので、どんなに不気味な山なのだろうと身構えて行ったのですが、特に怪奇現象には遭遇しませんでした。良かった…ような、残念なような。

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