どぴーかん尾瀬外輪アヤメ平でパウダーの粘土雪
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- GPS
- 07:30
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 898m
- 下り
- 898m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
行動時間 登り6時間 下り1時間半 合計登行 1000m 気温 朝−10度 昼1度 駐車場 スノーパーク尾瀬無料(有難いね 道路 椎坂トンネルで便利になっている 山で会った人 0人 駐車場で1人は至仏途中までとお疲れ 森林限界 1800mで疎林 登山道の様子 最大積雪にしてトレースなしに満足 積雪の様子 パウダーが粘土になってしまった 装備 Black Diamond/justice/fatski 175cm/137mm/110mm/120mm 山の快適さ すごくよかった また行くか 多分 日帰り温泉 片品 子宝しおじり 露天 なかった よく確かめて選ばないと 片品は風呂が多い 味 アルカリ薄味 コンビニ 鎌田 帰りの渋滞 1時間遅れ |
写真
感想
NO93 上越の粘土パウダー(雪質)とは、尾瀬アヤメ平で
昨年の5月に初めて行って、でもモービルトレースに連れられただけじゃ、もう一度と、最大積雪の今に行ってみる。こんな晴れた日曜なのに、途中大行山へは昨日のトレースがあったけど、アヤメ(尾瀬)方面にはなんもないよ。この静かさがたまらない。
富士見下から上がる林道も、一部で雪の斜面に消えるほどで、今週また1mも積って雪は最高になった。何度目かの道だから簡単に上にで、大きな田代を横断する。何かドピーカンになって怖いくらいだ。真夏の湘南の雰囲気でビーチパラソルないのって。
適当に水平移動しようと思ったが、やっぱり時々判明する林道に沿って上がる。ずっと進んで、前は途中からアヤメに直接上がったが、今日は素直に峠の方まで行こう。
やっぱり降雪がシラビソにも残って、ひな祭りのクリスマスツリーみたいのがいくらでもある。その中に入って、峠道ショートカットして、でもやっぱりスタートして5時間はかかっているね。一部シールが団子になったのだが、それでも朝ワックス塗ったからよかったよ。上に出て、おお、見慣れた奥利根の風景と自慢して、向こうは上越のタコ坊主山(平ヶ岳)がお気に入りだよ。その手前に入れ歯爺さんのように並んでいるのが、景鶴で、こいつは三百名山にして最大の難所だとこの夏に教えてもらった。春しか登れないのだ。手前の燧は、いつになく相当に白い。上越は到達できない凄い山が相当に多い。
アヤメの頂上方面に行くが、もう平坦地だから、つきあたりのボサくらいで終わりにする。向こうは遠過ぎる。
さて下りは、条件が良ければ向こうに下ることも考えたが、しかしパウダーが異常な快晴で粘土質になっていることを思えば、自分の登りトレースを利用して、そこを下るしか脱出できないことがよく分かる。素直に戻る。
登りのトレースに入れば何も問題がなくて、ドンドン加速するのだが、なんと、新雪でワックス足りなくて、スキーが走らない、ノッキングするクルマのようで、いよいよ途中で脱いでワックス塗り直した。固形とブラシくらいは持っているもんで、それやると、ああ、やっぱり滑る。滑降性のワックス不足でスキーが止まってしまうって、久々の経験で懐かしい。
でもなんだか3月になっても、また雪降って、これは春に向かっていいのかも。
パウダーが粘土質になる積雪マネジメント
早朝に標高千mのスキー場駐車場に着いたときに、気温−10度。今週は二度に分けて1mの降雪があった。昨日はどんよりした天気で、新雪はそのまま。3月なのにパウダースノーが期待できるかと思わせた。
確かにそうなのだ。登り始めるて、トレースを外れるとぐぐっと潜る軽い雪。凄くいい感じを期待していたのだが。
今日は晴れ予想はしていたが、晴れ過ぎてドピーカンになった。10時になると、歩く雪も重くなる。どういうことなんだ。
気温−10度、雪温も−5度くらいはあるのだ。しかし直射日光の雪面というのは、+8度くらいまで平気で上がる。太陽は有難いもの。ただ積もっただけの新雪の表面が溶けて水が中に浸透する。−5度の雪の中に水が流れても、一部凍ったとしても、水はドンドン供給される。太陽エネルギーは相当なもので。新雪の雪密度は低いもので、表面から10僂らいまで雪の中に水が浸透していくとどうなるか。水とは表面張力の効果で大いに摩擦を発揮する。テーブルの上に水を垂らして、紙を乗せれば、それは簡単には動かない。パウダーといわれる雪が、直射の1時間でも浴びれば、それはあっという間に粘土のように、ベッタリしたスキーにまとわりつく重い雪に変わって、ボーゲンですらターンに苦労するという、モナカ同等の悪雪に早変わりするのだ。しかも放射冷却で冷えていた朝の気温も、昼には1度まで上がった。マイナス気温のまま維持されないというのは、3月だからである。これが12月や1月ならば、ここまで粘土質になることはないのだが。(12月の旭川では、朝に−24度。快晴の昼間でもシルキーパウダーで気温は−8度だった。そういう差があるということだ。)
信じられないが、今頃にドカ雪が降った翌日が危ない。一週間も経過すれば、雪は自然沈下でそれ自体が重く堆積して、すれば密度が上がることで、案外水も深くは浸透しないし、こうなればシャーベット状になるだけで、むしろ滑りやすいのだ。雪の変化は不思議なのだ。
美味しい刺身を、今日のうちに食べないで、明日、明後日に無理して食べて、腹を壊すようなもの。新雪パウダーはその日の、晴れる前の曇りのときに滑ってしまわないと、粘土雪に閉じ込められるという悲劇を生むわけだ。毎年一度は春にこんな経験に出くわすが、まあ笑い話にしておこう。
ところでスキー場の場合は、この雪を圧雪して水の透過を防いでしまうことで、冷たい雪はそのまま存在して、いくら表面が溶けてもシャーベット状になるくらいで、スキー場条件は最高となるというのだが、快晴だし、滑りやすいしね、自然積雪はその真逆だったのだ。
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