三つ峠 岩登り教室実技5回目



- GPS
- 01:42
- 距離
- 4.5km
- 登り
- 437m
- 下り
- 417m
天候 | 10/19 曇り 10/20 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
東京都山岳連盟の岩登り教室。最終回は第1回とおなじ三つ峠です。第1回はトップロープでちょっと登るだけでしたが、今回はマルチピッチで上まで登ります。大体4ピッチほど。講師が1人に受講生が2人の3人構成が普通ですが、受講生の欠席などでマンツーマンの班もありました。トップは常に講師が登り、受講生はフォローで登ります。トップのビレイ(ジムでやるリードのビレイ)は受講生が交代で行います。
いつも通り登山口のバス亭から登って1時間ほどで四季楽園に到着。今回は1人1本ロープが必要なので、各自岳連のロープも持ちます。必要ない荷物は四季楽園にデポ。ヘルメット、ハーネス、クライミングギアを身につけて岩場へ。
まず登ったのは中央カンテでした。
手順的にはこうなります。
1.各自ロープをエイトノットでハーネスに結んで確認。講師に2本、受講生に1本ずつ結びます。
2.受講生の1人がビレイをして講師がトップとして登ります。
3.トップが確保支点に着いてセルフビレイをしたら合図をもらってビレイ解除。
4.余ったロープが引き上げられるので、ロープが全部引き上げられたら「ロープいっぱい!」とコールします。
5.トップの合図を受けてフォローが1人登り、少し間をあけて2人目も登ります。
6.登りながら中間支点のヌンチャクやスリング、カラビナを回収。落とさないように注意。
7.確保支点に着いたら支点に安全環付きカラビナを掛けて、そこに自分のメインロープをクローブヒッチで結びます。
8.ここで「ビレイ解除」。
9.回収したギアをトップに渡します。この時は一つずつ、落とさないように確実に渡します。他にも作法があるけど解説がめんどいので割愛。
10.トップが束ねたロープを自分のメインロープの上などに受け取って、トップのビレイをします。
以下、一番上に着くまで繰り返し。岩やギアを下に落とさないように気をつけましょう。
中央カンテは途中にあるクラックのとこが核心で、そこの部分はデシマルグレード的に言えば5.8か5.9くらいでしょうか。他は難しいとこはありません。おおむね5.6くらい。
上に着いて懸垂下降で降りるなら懸垂下降のセットをします。手袋を必ずしましょう。
1.PASやデイジーチェーン、スリングなどでセルフビレイします。
2.メインロープをハーネスから外します。
3.ダブルロープの1本を懸垂下降支点に通す。
4.通した末端と、もう1本のロープの末端をオーバーハンドノット2回で結ぶ。
5.反対側の末端(懸垂下降の時に一番下になる末端)同士もすっぽ抜け防止の為にオーバーハンドノットなどで結ぶ。
6.ロープを下側から束ねる。
7.「ロープダウン!」と大声でコールしてロープを投げる。大抵、途中で引っかかるので1人目に降りる人は割りと大変。
8.セルフビレイをしたまま、ハーネスに付けた確保器にロープをセット。
9.ロープに体重を掛けて支点、ロープ、確保器のセット、安全環をチェック。制動側の手は決して離さない。
10.「降ります!」と下にコール。セルフビレイを解除して懸垂下降を開始。この時、ピョーン、ピョーンと飛ぶように降りると支点に衝撃が掛かるので危険。スーッと一定の速度で降りるようにしたい。
11.下の確保支点に着いたらセルフビレイをして懸垂下降のセットを解除。「着きました!」と上にコール。
以下、下まで繰り返し。
なお、ここで書いてる手順は僕の記憶に基づいてるので、必ずしも岳連の岩登り教室標準のものと同じではない可能性があります。
中央カンテを上まで登ると、懸垂下降支点にエイト環がついてます。これの、小さい方の穴にロープを通して懸垂下降を行います。
下まで降りたら次のルートに移動して、また登りました。一番上まで抜けると天狗の踊り場という広いテラスがあり、山頂まで抜けられます。ここら辺も落ちれば死ぬとこなので気を抜かずに慎重に行動します。
この日、特に強く言われたのは「スピードが大事」ってこと。まずロープを結ぶところから、登る準備、登ってる最中、確保支点に着いてからの行動、などなど全ての行動について「遅い!急げ!」と言われました。もちろん急ぎすぎて失敗しちゃダメなんでしょうが、行動が遅いと危険な訳ですね。岩壁ってのはそこにいるだけで危険なので、1分でも速く登って降りてくるのが大事なようです。天気、日没、体力など時間が掛かれば不利になる要素が多いのが登山ですから。
という感じで、とにかく急がされたので1日目で2本のマルチピッチクライミングが出来ました。2日目は雨で登れなかったので、急がされて大変だったけど2本登れてよかったと思ったのであります。
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