しらびそ小屋〜天狗岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,192m
- 下り
- 840m
コースタイム
22日、7:00しらびそ小屋‐8:25中山峠‐9:40東天狗岳‐西天狗岳10:25‐11:10黒百合平11:55‐13:00渋の湯
天候 | 21日:晴れたり曇ったり 22日:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
しらびそ小屋を初めて目にしたのは、山を始めたばかりの頃の中学3年の時だ。家族で中山峠から下山の途中に通りがかり、雰囲気の良い小屋だと思った記憶がある。一度は泊まりたいと思いながら、いつも通過するだけになってしまい、中々機会がなかった。数年前に山口耀久のしらびそ小屋に関する一文を読み、ようやくその気になって、この小屋に泊まることを主目的に計画を立てることになった。(なお、この一文はしらびそ小屋のファンの方は読まない方が良い。)営業小屋泊まりは3年振りくらいか。
(21日)
朝7時半に自宅を出発。今晩は雪の中に寝るのに普段の出勤より遅くて良いのかと思うが、定刻に松原湖駅に到着。小屋の車に送迎してもらい、稲子湯を13時に歩きだす。この近さが八ケ岳のありがたいところだ。トレースはざらめになっており、つぼ足で快調に歩ける。昨晩降雪があったそうで、周りの雪面がきれいなのが嬉しい。唐松林から北八つの黒木の森へと移り変わる中を静かに歩く。みどり池に着くと、冬型で天狗岳のすぐ上を雲が乗っ越して流れている。時々ばらばらと雪がちらつき寒い。小屋に上がりお茶をいただいてからストーブの横で持参の焼酎を飲んでいたらいささか飲み過ぎた。食事の後はこたつで小屋の古い本など読んで過ごす。想像どおりの渋い落ち着きのある小屋だった。
(22日)
朝から快晴。天狗岳のモルゲンロートを眺めながらコーヒーを沸かす。食事の後、2番手で出発。畳の上でゆっくり寝て仕事の疲れが取れたので青空に歩みも軽い。後ろから来る団体の話し声に追い立てられるようについつい急いでしまい、北八つの雰囲気に乗り切れなかった。中山峠下の壁なるところも、ステップがしっかり作られていたのでノーアイゼンで抜け、狭い峠に出る。ここからは一気に人が増え、目の前の三角形の斜面にアリの列のように登山者が続いている。その列に混じって雪稜を辿る。登るごとに後ろに北アルプスの銀屏風が広がっていく。右手の西天狗岳が新雪をまとって実に美しく登行欲を誘う。東天狗で少し景色を眺めてから、積雪期は初めての西天狗へと向かう。青空に向かい、白一色の雪稜を登って行くのは久々の高揚感があった。
頂上は微風で、赤岳、阿弥陀岳や南北中のアルプスを眺めながらゆっくりする。不安のない、のんびり雪山も良いものだ。東天狗との間のコルからトラバースして登りのルートに戻り、中山峠を経て黒百合平に到着。バスの時間に合わせるため、コーヒーを沸かしてここでもゆっくりする。後は樹林の中を下るのみ。良く踏まれた雪道は夏よりよほど歩きやすい。木洩れ陽の森の中を余韻を味わいながら歩く。渋の湯に着くと、バスまでまだ2時間もあり、温泉、ビールで出来すぎた山行を締めくくった。
標高 稲子湯 1500m
西天狗岳 2645m
標高差 1145m
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