崩落地のトレース 丸川峠-大菩薩嶺
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- GPS
- 08:38
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 1,925m
- 下り
- 1,917m
コースタイム
8:37 丸川荘
10:51 大菩薩嶺
11:05 雷岩
11:14 神部岩
11:52 親不知ノ頭
12:04 介山荘
13:27 福ちゃん荘
15:09 千石茶屋
15:22 丸川峠分岐駐車場
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
丸川峠から大菩薩嶺の北斜面、 雪上のトレースが崩落地を横断しています。 雪崩の発生が懸念されます。通行には充分ご注意ください。 本来の登山道は、崩落地を迂回していますが、 雪が深く本来の道を進むのは困難かもしれません。 大菩薩嶺から大菩薩峠、上日川峠経由の道は残雪がありますが、 凍結はなくアイゼンは不要でした。 除雪作業後の舗装路は、凍結が懸念されます。 状況によっては、チェーンスパイクが妥当かもしれません。 |
写真
感想
ついに連れが初めての2000m越えとなる大菩薩嶺。
初の日本百名山でもありますね。
雲が多い予報ながら晴れ間は期待できそうで、
初夏並みの気温の予測もあり、期待大です。
さて私は3度目となる大菩薩ですが、思えば3回とも同じルート、
同じ雪のある冬登山ですね。別のルートも季節も興味はありますが、
ここは最早、丸川峠からの厳しいルートと
雪の絶景を楽しみながらののんびり下山ルートが大好きで、
他のルートを検討する気もほとんどありません。
他のルートといえば、唐松尾根くらいしかありませんが。
今年の大菩薩は、2月の大雪の影響が今も大きく残っています。
4月間近で麓付近は概ね雪解けしたものの、
稜線にはまだまだ大量の雪があります。
この時期にこれだけの雪というのも、珍しいかもしれませんね。
ヤマレコの事前情報を把握していましたし、
3度目ですから特に心配はしていませんでしたが、
小雪崩の情報だけが気がかりでした。
アイゼンなしで丸川峠を目指します。雪はほんの少しで、
ほとんど問題ありません。丸川峠付近から大量の雪。
稜線から上った日差しでぐんぐん気温が上がります。
今日は期待を上回る、絶景が楽しめそうです!
丸川峠からアイゼンを装着。小雪崩の危険なルートに備えます。
トレースは、山頂付近までは特に問題ありませんでした。
雪も比較的締まっていて、踏み抜きも少なかったです。
さて問題の小雪崩ポイント。
そこに辿り着くまでにも、不安のあるトレースはありましたが、
そこは最早崩落地。
上部から大きく滑った雪の上を、慎重に進む必要がありました。
幸い雪は硬く締まっていて、歩行に問題はありませんでした。
その後、稜線を下る踏み跡があったり、
斜面を這うように登る踏み跡があって、
この時点で、正規の登山道から外れていることに気が付きます。
幸い、比較的なだらかな斜面で、
稜線にさえ取り付けば進めそうだと判断でき、
踏み跡もそう判断していました。
いくつかの足跡を信じて、無事に稜線に取り付きました。
内心かなり焦りがありました。
もし単独行だったら、怖かったですね。
その場合でも踏み跡を信じるしかなかったですが、
連れに不安を与えてはリーダー失格ですので、
冷静に切り抜けるよう肝に銘じていました。
帰宅して念のためルートを確認したところ、
地形図にも掲載されている崩落地上をトレースした跡でした。
つまり、その時点で登山道を外れていたことになります。
折り返しの登山道で、
どうやら大量の雪に埋もれていたので
誰も折り返しに気が付かなかったのでしょう。
踏み跡を頼りに進みましたが、そこで地形図を確認していたら、
もしかしたら登山道から外れていなかったかもしれません。
とはいえ、誰も踏んでいない状態でしょう。
どういう判断が正しかったかは今もわかりませんが、
踏み跡だけを信じることはやはり危険です。
踏み跡があるから大丈夫と過信するのは危険だと認識しました。
雪山の怖さを、久しぶりに体験しましたね。
無事に登頂し、お待ちかねの絶景ルートをじっくり堪能。
雲は少しあったものの、
北アルプスまで見通せる好天に恵まれました。
なだらかな稜線を覆う大雪と、眩しいばかりの高山。
つるし雲を携えた霊峰、今まで登ってきた奥多摩の山々に囲まれて、
連れも登山の楽しみを心から堪能していました。
介山荘の隣の休憩所でゆっくり食事を済ませて、
安全な旧街道を下ります。
下り道は雪がかなりあるものの、パウダー状態でアイゼン不要。
危険箇所もなく、春の陽気の中心地よく下山できました。
何度登っても楽しい、絶景の大菩薩。
今度は春か秋? うーん、また雪の季節に来そうな気がします(笑)
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