三方崩山 〜急遽予定変更だったけど大当たり♪〜
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- GPS
- 07:36
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,525m
- 下り
- 1,505m
コースタイム
天候 | 高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
https://www.cbr.mlit.go.jp/michinoeki/gifu/gifu50.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
■道の駅飛騨白山〜三方崩山登山口 ・林道は倒木などがあり荒れていました、四駆でも登山口まで上がるのは難しそう ■登山口〜P1956 ・トラバースする部分で1箇所登山道が大幅に崩れていたが歩行は可能 ・その他にも倒木で登山道塞がれた部分だ数ヶ所あり ・雪渓も2ヶ所ほど残っている ■P1956〜三方崩山 ・この山の核心部でガレ場の細尾根区間が長く続く、滑落・転倒注意 ・急登部分には鎖も設置されていた ・雪渓は山頂近くの西側に残っていたが登山道にはほぼ無し 往路はツボ足で登ったが下山時の短い雪渓箇所で二人とも転倒、数メートルすべった。その後の雪渓はアイゼンを装着し、慎重に下りた。 |
その他周辺情報 | しらみずの湯 700円 ※湯量不足により現在露天風呂は閉鎖中 https://www.hidahakusan.jp/ |
写真
感想
当初の予定は遭難者の捜索だった。
私が行ったところでそういうスキルも無いので発見するのは難しだろう、しかも危険なバリエーションルートなので万が一事故を起こしってしまった場合迷惑なだけある。
それは充分に分かっていたのだけど、山羊さん(YAMAPのユーザ名)とはお会いした事もあったし、最近はコメントもやり取りさせて頂いていた。元々好みが似ていたし今季に関しては驚くほど向かう山や狙っていた山が一緒だった。
遭難されたのが4/30で私が情報を知ったのは5/8だったけどまだ発見されておらず、親族の方がYAMAPの方で情報を求められていた。こうゆう時は余程ちゃんとした情報や事実を知っていないかぎり静観するのが正解だと思う。しかし上記のことがあったので思わず書き込んでしまった。第三者から見れば鼻で笑われそうな根拠だけど私には遭難された場所が「絶対ココだって!」という自信があった。中宮から大笠、笈ヶ岳を日帰りで周回してしまう人が翌日天気悪いのにテント持って出かける訳がない。
このコメントに反応して下さったのが今回ご一緒したyama2399さんで、色々やり取りしたのち一緒に捜索に入ることとなった。
私は今回捜索する地獄谷右岸尾根を歩いたことが無い、いずれ歩く予定ではいたけどもっと雪が多い時期のつもりだったしそこら辺の不安はあった。一方yamaさんは山羊さんと一緒に昨年歩いたばかり、ロープワーク等のスキルも多少あるとのことで心強いし、なんと言っても本人と歩いているのだから捜索するにもベストな方だ。高山警察署にも事前に連絡し個人的に捜索に入る事をお伝えした。
前日に仕事終えて集合場所の道の駅飛騨白山へ向かう途中、既に道の駅に居られたyamaさんから発見されたとの一報が入った。その直後に高山警察署からも連絡があった。
結果はともかく私達の目的は無くなった。私はまだ大野市に入ったくらいだったので引き返して別な山という選択もあったが、ここまで滞りなくやり取りでき、電話越しで時々涙声になりながら山羊さんとの思い出話をされるyamaさんとどうしても会いたくなった。yamaさんも「じゃあ折角なので」と了解頂き今回の山行となった。
急遽選んだのは三方崩山、集合場所の道の駅飛騨白山から最も近い山で私は未踏だった。
地獄谷右岸尾根もそうだけど三方崩山もいずれ歩くつもりで、その時は奥三方を経て間名古の頭まで行きたい。夏道はほぼ歩いた白山連峰だけど残雪期に歩きたいコースはまだまだ多い。
成り行き上、今回はyamaさんと山羊さんの思い出話が出来ればどんな山でも良かったのだけれど、この三方崩山は大当たり!序盤のブナ林は新緑のピークだったし終盤のガレ場の細尾根区間は岩稜好きな私好み。結構危険な山なのは知っていたけど当初はもっと危険な場所に行こうとしていたので装備等何の問題も無かった。yamaさんとも会話も弾みスタートからゴールまでずっーと喋っていたように思う。
一応一般登山道だし日曜日だったので人が来るだろうと思っていたけどスタートからゴールまで完全貸切。今回のことが無ければまずご一緒することが無かったであろうと思うと複雑ではあるが本当に楽しかった。
私は山へ行く時は基本ソロ、二人の時でもnakkiさんと妻以外とは登ったことがない。今回のように洒落で済まない事が起きるのが山だと思うので安易に他人とは登らないし、今後もそのつもり。なので正直不安もあったのだけどyamaさんとは最初からウマが合う自信もあった。なぜかと言うとユーザー名のyama2399、一番好きな山が一緒だし♪
※白山連峰にある山の標高だよ〜ん(^.^)
私が唯一山羊さんとお会いした時のレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1919245.html
結構考えた周回ルートでチャリ、登山、最後チョビっとスイム(笑)などなど、私の中ではベスト3に入る山行です。
5/9 夕方、山羊さん遭難の拡散モーメントが目に入った。4/30に入山と見て頭の中が真っ白に。より確かな情報が知りたくて娘さんに電話した。間違えではなかった。
御舎利山付近から消息不明だった。泊装備かもしれない情報もあったので翌日、天候悪化のアクシデントも考えられた。情報を精査して足取りを追っていくと日帰りが濃厚になってきた。ただ、私にはワンダー尾根をあの時間から下降することがわからなかった。昨年、一緒に登りで使ったからである。暗くなってからの下降はリスクが高いのはわかっていた。尾根末端の激藪〜渡渉ポイントが怪しいと思った。
民間救助隊が入ると聞いていたが、私にも何かできないかと思い入山するか悩んでいたところkiyaさんのコメントを見て決断した。kiyaさんとは面識はなかったがヤマレコユーザーとしてはお互い認識してると思っていた。何よりYさんの知り合いともわかっていたのでこの人しかいないと思い同行してもらえないかコンタクトを取った。
承諾してもらえた。二人で計画を詰めていき日曜日に入山することに。娘さん、警察にも連絡を入れて前泊して準備している時に発見の連絡が入った。直ぐにkiyaさんに連絡した。少しYさんのことなど話していると悔しくて感情的になった。目的はなくなったがkiyaさんから何処か登りませんかと言う話になり、一緒に三方崩山を登ることに。
早朝スタート、連絡のやり取りから気が合うかなと思っていた。私の「シーズンで1番好きな山は?」の問いに「雪山、ずっと1年間雪山が良い」との返答に一気に親しみを感じた。Yさんの思い出話などで盛り上がった。kiyaさんは格好いい山屋だった。あっという間に時間は過ぎていった。
突然の悲しい別れがきっかけで新しい出会いがあり複雑な気持ちですがkiyaさんとの登山楽しかったです。機会があればまた何処か登りたいですね。ありがとうございました。
Yさん、ありがとう。安らかにお眠りください。あなたとの宿題はまだ沢山残ってます。特に雪山。また一緒に登りましょう。
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