八ヶ岳赤岳主稜ルートリベンジ
- GPS
- 25:00
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,349m
- 下り
- 1,348m
天候 | 27日:晴れ 28日:曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
11月に登りに行き、失敗に終わった赤岳主稜ルートに行ってきました。
年末年始に向けての山行だっただけに、手と足の骨折という結果になったこのルートは、完治してから直ぐに登ろうと決めていました。
11月と4月末では積雪量が違いますが、ここを登ってからでないと難易度的にも他のルートに挑戦するのは厳しいので、その次に控える4連休への調整も兼ねての挑戦となりました。
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初日11時にのんびりと美濃戸口に入り、3時間で行者小屋へ、11月の下山に使った南沢ルートは正直トラウマになるレベルのきつさが蘇り乗り気ではないものの、北沢から回っていく体力もないので南沢ルートを選択。
南沢は所々凍結しているものの、下部では積雪も少なく登りではアイゼンはなくても登れる。ただ下りは少し怖い。
やはり怪我した左足は筋力が衰えているらしく、右足に比べて筋肉の疲労度が違っている。
行者小屋は営業を再開しており、小屋で幕営料1000円支払ってからテントを張ってその日は終了。
連日の仕事疲れで昼寝をしながら西壁を見上げ過ごす。
夕食を作ろうとしてスプーンフォークを持ってくるのを忘れていることに気がつく。
どうやって飯を食べよう。考えた末にレトルトカレーの口を開き、湯煎しながらサトウのご飯をパックの中に突っ込んで、パックを押し出して食べる。これなら食器も汚れないし案外いけるかもと我ながら関心する。
この夜は残雪期ながらも氷点下になり、中々寝付けずに過ごし夜を乗り切る。うとうとしては時計を見て10分しか進んでいない事にがっかりするのを繰り返す。もっと暖かいシュラフ買うかなぁ・・・。
朝4時に行動起床、他のテントからも物音がする。
昨日残したサトウのご飯の半分を味噌汁の中に突っ込んで朝食。サトウのご飯の器をナイフで切ってスプーンを作ってそれで食べる。思いのほか出来が良く、もうこれでいいんじゃないかと思った。
準備が終わって出発したのは4時50分。ちょうど夜明けの時間でヘッドランプは不要だ。
先行したPTは居ないようだ。文三郎尾根を登り、取付きのトラバースのトレースを見つけ、その後を追う。
早朝は雪も締まっていてアイゼンが良く効くので安心だ。ピックもよく刺さって効いてくれる。
取付きのチョックストーンは雪で埋まっていて11月では潜れる程の雪量だった。主稜ルートはこのピッチだけ4級。
そこからはひたすら登るだけ、岩はまだ締まっていて剥がれる心配はなさそうだ。
11月では歩いて登れた所が凍結していてダガーポジションで登りきると、滑落した場所までやってきた。
今見ても登るのは難しくなさそうだ。だが、登る気にはなれなかった。
今回はスルーして通常ルートを選ぶ。
3級の岩場を2度ほどこなし、やや急峻な道を登ると一般ルートを歩く登山者の背中が見えた。
なんだやっぱり簡単じゃないか。
赤岳山頂に到着すると壮大な富士山が出迎えてくれる。
北アから南アまでどこまでも見通せる景色を堪能すると、文三郎尾根から降りてきた。
出発からわずか4時間足らずでテントまで下りてくると、思いのほか疲れていたらしく、ブーツも履いたままテントで一眠りし、重たい体を起こして撤収した。
南沢からの下山でも美濃戸口まで3時間も必要なく、バスが車での時間を持てますほどだった。
帰りの電車の中でもずっと眠り続け、帰って見ても体がだるいのでどうやら風邪を引いたようで帰って直ぐにまた眠った。
正直ここより高いレベルのバリエーションになるとソロはかなり厳しいものになってくるという実感があります。
次の4連休は奥穂高岳南稜ルートを予定していますが、この先僕がどこまでやれるのかは努力次第かと思います。
帰ってからの飯は美味しく。無事あってこその味を噛み締めて今回の山行を終えました。
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