イワオヌプリ 自身の甘さが招いた悪夢
- GPS
- 03:06
- 距離
- 4.9km
- 登り
- 401m
- 下り
- 404m
コースタイム
- 山行
- 2:06
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 3:04
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山行程の4割くらいは未だ積雪アリ スタート地点から徒歩15分くらいで姿を現し、30分くらいは続く。稜線に出るとなくなる。 |
写真
感想
反省まみれの2022年北海道登山開幕
今回の登山が2022年の北海道における最初の山行になるということで、あまり険しくない、道のりも長くない、軽めの工程に設定したイワオヌプリ登山。
しかし蓋を開けてみれば、過去最悪の山行となってしまった。
ニセコインフォメーションセンターからの石段、木段を登って次は岩場を進む。イワオヌプリ分岐に到達まで4分の1地点から、雪解け水が小川のようにコンコンと湧き出ているのを見ながら藪を抜けて愕然。
雪が大量に残っていた。もちろん事前情報で雪が残っていることは把握していたものの、何合目にどれくらいの量というのが把握できていなかったのがあまりに痛かった。アイゼンもなしの普通の登山靴で滑りまくり、埋もれまくり、靴下が濡れまくる。4月の赤城山登山時に残雪を経験している、さらに北海道在住して既に10年。雪道には慣れているし、歩道を試しにスノトレ(※雪国での冬靴)ではなく登山靴で歩いてみて染みてこない、滑らないことも実証。さらには札幌にある大きな公園での雪山歩行もして事前準備したものの、本物の雪山には無力であった。
「傾斜」が全然違う。坂道で滑りまくり、手をついて這って登る形に近いために手袋も濡れまくり。そして地面しか見えないので木の枝が帽子にこすれまくり、周囲の確認もできない。
そして更に道を間違い、ヤマレコから警告を受ける。警告を受けてはいないものの、道を間違えることその他3回。雪で道がわからない。ヤマレコで確認しても尚、わからない。
まるで迷路のように足元の足跡を必死に探し、道が確実にわかる地点まで戻っての探索。大幅な時間ロスがイワオヌプリ分岐に到達するまでの道のりで発生。
そんな時こそ焦らず休憩を・・・と思って分岐で糖分補給し、冷静になった・・・かに思えた。
分岐から頂上までは滑りやすい砂利道があるもののしっかりと登山靴が支えてくれ、全く苦ではなかった。しかし、ここで山頂到達したのち、イワオヌプリの真の頂上へ移動するため動き出すものの、それは何とお鉢回りの道。そして全く関係ない頂へ移動開始した地点で再びヤマレコからの警告が。
全く関係のない山を登ろうとしていたことで時間と体力とを考え、最初に到達した頂上へ引き返し、そこで昼食。味は・・・美味しかったけどモヤモヤが凄かった。
いくら6月で日が長いとはいえ、あまりにもここまでの道中で迷子になるわ濡れるわで、低体温症の危険性、低血糖の可能性、さらには平日の13時過ぎから登り始めたこともあって他の人がほとんどいないのに、時たま葉に積もった雪が落ちる音に「熊?!」とびっくりしてしまう心労もあり、一刻も早い下山を決意。
道がわからなくなることはそんなにない、とタカを括っていたら帰り道に行き止まりに行ってしまってまた元の地点に戻る迷子を2度経験。
さらには雪にズボッと埋まり、左足向う脛を強打して内出血する始末。
入山届を出したポストが見えた時、どんなに安心したか。神社が見えた時、どんなに神様に感謝したか。
反省点。
・登山における雪がどれほど恐ろしいかわかっていなかった。
道がわからなくなる、滑る、濡れる、埋まる。雪が「少し」残っているとはわかっていたが、登山2年生の自分とその方の「少し」という匙加減が同じとは限らない。
・日の出日の入り時刻が大丈夫なら何時に登山開始しても大丈夫だと思っていた。
13時開始の16時半下山予定。あまりにも人がいなくて茂みの物音にかなりの恐怖。クマよけスプレーを持っていても恐怖は和らがない。
・登山道の調査が足りない。
短いルートだったのでそれほど動画や写真を見ていなかったため迷子多発。今は先人の方達が動画を上げたり、ヤマレコで山行記録を写真付きで上げてくれるのだからもっと見るべきであった。今はgoogle mapのストリートビューで富士登山できる時代。そんな時代に生きていながらこの迷走は恥以外の何者でない。
今回、改めて登山2年生でしかないんだということを思い知らされた結果となった。知識のなさとそして何より、トムラウシ山遭難事故や三毛別ヒグマ事件の動画を見て事故事件の恐ろしさを分かった気になってしまっていること。
4月に同じ北海道の知床で沈没事故が起きて久しいが、もし今回自分が登山して遭難していたら「なぜこの時期に?」「なぜ雪への装備もなしに?」「なぜこんな時刻から?」「なぜ平日に?」「なぜ1人で?」と原因はウジャウジャ上がるだろう。
このどれか一つでも違えばこれほどまでに惨憺たる結果にはならなかった。まさにハインリッヒの法則、大事故への予兆となる山行だった。今回は小さい事故で済んだ。はいよかったね、となるわけでもなし。次の中事故を起こさないようにしなければならない。もし中事故が起きればその後に待っているのは・・・
ありとあらゆるアウトドアで一番怖いのは熊でも自然でも霊でもなく、人間。という言葉があるが、その通りだった。登山道もしっかりしているし、ロープも張ってあるし、リボンもたくさんつけてある。
今回のその人間というのはそれらを活用しきれなかった俺自身だったが・・・
5日後、樽前山と風不死岳に登る。
6月8日地点で雪が「ほとんど」ないという情報は挙がっているが、熟達した方からみれば「大したことない」ということなのかもしれないので、もし雪があれば大人しく退散する。そして時間も早めて多くの方がいる時に登るようにし、さらには1人では登らないことにする。
まずは今回の反省点を全て払拭する! 次回の山行は楽しむより、リベンジのために脳を燃やす!!
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