丹沢・檜洞丸


- GPS
- --:--
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,698m
- 下り
- 1,683m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【西丹沢自然教室〜ゴラ沢出合】登山口から小さな沢沿いを歩きますが、滑りやすく急なところもあります。ちょっと上り詰めるとあとは平たんです。ゴーラ沢出合では渡渉が二カ所あります。慎重に行きましょう。私は足を滑らせ、転びそうになりました。 【ゴーラ沢出合〜展望園地】いきなりの急登です。鎖もありますが、使わなくて大丈夫。急斜面が続きます。 【展望園地〜檜洞丸山頂】急傾斜地が続き、気が抜けません。木道が出てきて、バイケイソウの群落が現れれば、もう少しで山頂です。 【山頂〜犬越路】ここはかなり危険ですし、アップダウンの長丁場が続きます。初心者だけのパーティーや単独行の人にはお勧めできません。 まず最初の木道の下りですが、整備されているので以前より歩きやすくなっています。ただし、かなりの高度感がありますので、高所恐怖症の人はつらいでしょう。大笄(おおこうげ)、小笄(ここうげ)からの急斜面の下りも痩せ尾根、鎖、はしごと息が抜けません。 一か所、大変危険な鎖場があります。場所を失念してしまったのですが、写真を見て確認してください。新しい鎖と、古い鎖が二本取り付けられている場所です。新しい鎖の片側が切り立った崖です。落ちたら終わり。鎖を両手でつかむと振られる恐れがあり、崖側に振られるとかなりやばい。ということは、鎖を頼らずに急峻な岸壁を降りないといけません。鎖はあくまで三点確保の支点のひとつとして利用して、じっくり降りる必要があります。ここの通過は初心者だけのパーティーでは危険です。 藪の中を歩くようになったら、犬越路避難小屋は目の前です。 【犬越路避難小屋〜東海自然歩道〜用木沢出合】東海自然歩道は名ばかりで、実体は倒壊自然歩道です。ザレ場、倒木、石がザクザクあり、慎重に歩くことをお勧めします。沢沿いに出れば、一安心ですが、崖からの落石に注意です。 |
写真
感想
日帰りにしてはやや長丁場の行程でした。最初の誤算はゴールデンウイークで西丹沢方面がこんなに混むことを計算に入れてなかったことです。また、スノーマン殿と先導師補殿が来られなかったのも残念でした。
新松田の駅前は、登山者と観光客でごった返していました。0810発のバスもなぜか遅れてやってきて、10分ほど遅れてスタート。バスの中はイス席は満席で立っている人もいました。山北駅を過ぎたあたりから、観光地に向かう自動車などにより渋滞が始まりました。谷峨駅前を通るまで渋滞は続き、ここで30分程度ロスしたのではないでしょうか。また、普段なら新松田〜西丹沢自然教室までノンストップが多いのに、あちこちの停留所で乗降があり、時間を食いました。
大幅に遅れて西丹沢自然教室に到着しました。スタートはほぼ一時間遅れの10時過ぎとなってしまいました。おまけですが、西丹沢自然教室のトイレが込み合っているときの裏技を一つ。ここのトイレはバスが到着すると大変込み合います。ところが、近くに公衆トイレがあることを知る人は多くありません。自然教室からバスの道を五分ほど戻ると道路沿いに公衆トイレがあります。比較的きれいなうえに誰もいません。私は今回もここをお借りしました。紙はないので持参してください。快適でした。
檜洞丸まではつつじ新道のいつもの道。結構きついところもありますが、つつじに癒されました。個人的には寝不足もあり、体調がいまひとつ。展望園地からの急登では、暑さのせいもあってボーとして歩いていました。
犬越路を歩くのは二度目です。木の階段が整備されたなという印象ですが、高度感は相変わらず素晴らしい。遠くに富士山が見えたのも、何かのご褒美かな。また、大変危険な鎖場が一か所ありますので、ご注意を。
「倒壊」自然歩道も相変わらずのいやらしさ。ぜんぜん歩道ではない。珍しいことだが、中型の哺乳類(熊かもしれない)と、猛禽類らしい動物の死体が転がっていた。白骨化した部分と毛がついている部分が残る無残なもの。自然の摂理を知ることができました。
用木沢出合から西丹沢自然教室にあるキャンプ場はほぼ満員。車とテントと人でごった返していました。新宿か渋谷の雑踏のよう。こんな西丹沢自然教室の周辺を見るのは初めてです。子供たちはうれしそうですが、混んでる時期に混んでる場所にわざわざ来るご両親は大変だなと眺めていました。でも、ここを起点に西丹沢の山々を攻めるのもいいなと思いました。また、キャンプ場の売店が開いていたためにビールにありつけました。むひょー、おいしかった。
バスは最終の1858ですが、やはり遅れてきました。驚いたことに、キャンプ場に向かうお客さんがのっている。こんな遅い時間に…。
O嬢、S嬢ともに頑張り通しました。きっと槍ヶ岳は大丈夫でしょう。夏が楽しみです。
お風呂は一人で、本厚木のアーバンスパへ。1300円の入湯料ですが、午後8時以降は870円です。ここは人も少なく静かに入れるのですが、得しました。遅く来ると良いこともあるのですね。
negiさん、今回も大変お世話になりました。温かく見守っていただき、ありがとうございました。気さくなSさんとも楽しくお話しさせていただき、充実の山行になりました。
「山笑う」は春の季語なので、5月にはふさわしくないかもしれません。しかし、その表現がぴったり来る新緑にも励まされました。以下感想、反省です。
寝不足での参加。プラス、前回の大山三峰で荷物の重さが足の重さにつながったという反省から、カメラは置いて出かけました。
小田急車内から既に富士山が大きく、美しく見えたが静かに心でシャッターを切る。
登りはじめてから展望園地に着くまでにも、真白き富士の嶺が見えていたが、ギリギリ悔しがりながら心でシャッターを切る。ツツジとのショット、撮りたかった。
急登でしたが、沢の音を聞いたり植生の変化を見たりして、楽しんで登ることができました。ただ、途中から体にこもった熱で、少しのぼせるような感じになりました。1リットルのプラティパスが下山時には空。いつもは残量があるのですが。
さて下り。これも大山三峰の教訓「怖いと思うから怖いんだ」を生かし、高度感については「怖さ」を意識しないようにしました。遠景に目をやって「ここに来なくちゃ見られなかったんだなあ」と高さのメリットだけに集中する。これが奏功。ただ檜洞の頂上直下の階段では強風が吹いており、あおられそうに。その瞬間だけは足がすくみました。
鎖場では、negiさんの指示と「鎖は無理に使わなくてもいい」(これも前回の教訓)という意識から、びびらずに通過できました。足を出す前に置く場所を定める。これが今回の反省。
むしろ嫌だったのは、ザレ場や湿った土、柔らかい土のような不安定な足元。“倒壊”自然歩道に入ってからが、私にとっての難所でした。増していく膝と足裏の痛み。ペースダウンでお二人にご迷惑をかけたと思います。ごめんなさい。
そうそう、檜洞丸頂上から犬越路までのアップダウンで同じような景色が何度も出てきます。急な下り→階段あり急登→小ピーク笹ヤブ→急な下り…何かトワイライトゾーンに入っちゃったのかと不安になりました。そんなわけない。
以上。膝痛は筋力不足に加えて体重のせいでもあると思うので、減量に入ります。
前夜に突然お腹をこわしてしまい、行動中に迷惑をかけてはいかんと思ってあきらめました。高所での恐怖感には差があります(私はあまりないが、それも問題かな)が、経験の浅い女性などが犬越路を怖く感じるのはやむを得ないかも。negiさんのような優秀な指導者の支援で経験を積むことが恐怖心克服の最良の道でしょう。皆さんお疲れ様でした。
ちなみに36枚目の写真は「コイワザクラ」ですね。塔ノ岳〜蛭ヶ主脈縦走路にも、この時期たくさん咲きます。ツツジ新道のシロヤシオはどうでしたか?
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