初心忘るべからず、塔ノ岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,213m
- 下り
- 1,254m
コースタイム
9:55 駒止茶屋
10:15 堀山の家
11:15 花立山荘
11:55 塔ノ岳山頂着
13:00 山頂発
14:10 天神尾根分岐
15:05 作治小屋
16:20 風の吊橋
16:55 大倉からバス発
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
天神尾根は道が荒れてます。 |
写真
感想
北海道時代の後輩が1月に10年ぶりくらいの同窓会をしたときに「山登りしたい」と言ってたのを実現。当初は、「初めてなんだからヌルく高尾山でも連れてくか」と思っていたが、本人のやる気と我々も楽しみたい、という欲が出た。足がグギってなるぞ、との忠告を踏まえ、立派な登山靴を買った後輩を連れて登ったのは、塔ノ岳。
渋沢駅で不安そうな表情で地図を見ながら待っていた後輩が下山後にはあんなに成長するとは、このときは予想もしてなかった。
さて、登山開始、快調に進む。ま、始まったばかりだからな。最初は話しながら和気あいあいと登っていたが、次第に口数が少なくなり黙々と歩みを進めることに集中する。そして一言、「休憩しましょう」その後、彼はこの言葉を連呼する。大倉尾根の醍醐味はその階段にあり。眺望が大したない中で修行のようにひたすら登る。これに耐えられなければ、頂上での富士山との対面はかなわないのだ。堀山の家までは、何とか元気だったものの、立花山荘ではグロッキー状態。
階段地獄の洗礼を受け、自身のその足でようやくたどり着いた頂上でのランチは格別なものとなったようだ。
そろそろ下山である。降りてる途中で、私からの提案。「このままさ、大倉降りてもつまんないから、違うとこ行こうよ」これは、天神尾根の分岐を意味しており、これのより我々の長く険しい本当の下山の始まりとなったのである。
天神尾根は最初のころは人がいないし、快適。山っぽい。冒険心くすぐる。いい面に目がいっていた。しかし、強烈に続く急降下の連続を前に、次第に不安が募ってきた。本当に道はあってるのか。不安ながらもGPSであってることを確認し、ひたすら下山。もちろん初心者の通る道ではない。「休みましょうよぉ」の連呼も最高潮。と、そこに下から誰かが登ってくる。それも大量の荷物を背負っている。どこかの山荘スタッフの方が歩荷してくるところだったようだ。こんな険しい道を敢えて登ってくるのってどんだけ山登り好きなんだ?と思ったが、こっちは空いてるからかも。あと、林道で結構近くまで車で来られるのかもね。あれ見たら、ビールに500円出す気になるわ。
そうこうしてるうちに、戸川林道に出た。ここから大倉までが長いの長くないのって、かなり遠かった。通り過ぎる車が奇跡的に声をかけてくれないだろうかとチラ見するも、そういうことは全くなく、砂を巻き上げ去っていく。あの道を曲がったら次こそは。。。を繰り返し、久々の対向者に出会う。ランナーらしい。「あのー、大倉まではどのくらいでしょうか。」、「あと4kくらいかな。道なりに行くと吊橋があるので分かります。」なるほど、吊橋を目指そう。とこの会話の後もなかなか吊橋らしきものが現れない。。。
そして歩くこと数十分、、ようやく吊橋が現れた。途中で慌てた仲間が勇み足でキャンプ場の方に行こうとしたが、何とか修正しての到達だった。念願の吊橋はキレイだったなー。その後は新宿で海鮮を肴に反省会。初心者は到底通らないコースを連れ回され、げっそりしている後輩を讃えながら、次回の山行に思いを馳せるのであった。
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