北八ヶ岳【青苔荘】白駒池〜高見石〜坪庭


- GPS
- 09:11
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 501m
- 下り
- 348m
コースタイム
- 山行
- 2:49
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 3:22
- 山行
- 4:27
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 5:45
天候 | 一日目:晴れ、風強い 二日目:くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
東京6:52発→佐久平8:15着 千曲バス8:35発 麦草峠行→10:17白駒池入口 復路:北八ヶ岳ロープウェイで下山、バスで茅野駅 ロープウェイは00、20、40分に発車。土日最終は17:00 |
コース状況/ 危険箇所等 |
木道、道標多く整備されています。古い木道は一部腐食しているので注意。 苔むした岩はやや滑りやすい。 |
その他周辺情報 | 青苔荘(せいたいそう)⇨個室にコンセントあり。お風呂は家族風呂。水洗トイレがとても綺麗。クレカOK |
写真
感想
【涼を求めて北八ヶ岳へ】
去年晩夏の高尾山で山に目覚めた同行人。
それまでは旅行すら好まなかったのに、山行を重ねるにつれより遠くに行きたいという欲が出てきたようです。山岳雑誌を買っては行先を思案するように。
今回は、暑い東京を脱出だ、というわけで北八ヶ岳を目指します。山小屋は、数多くあるなかでとりわけ食事の美味しそうな青苔荘を選びました。登るお山はにゅう。ネーミングで決めた笑
佐久平からのバスに揺られること1時間40分、10時過ぎに白駒池入口に到着。そばの駐車場は既に満車でした。お手洗いでTシャツから長袖のウェアに着替えていざ出発。
森に入ると、さっそく苔の世界。しっとり、ひんやりした空気に包まれます。歩きやすい木道を進むと程なくして青苔荘に行き当たります。
小屋にザックを預ける際、にゅうに登ることをスタッフの方に伝えたところ「今日は風が強いから止めておいた方が‥怪我された方もいます」と返ってきました。
ここで先月の那須岳の強風が頭をよぎります。また吹き飛ばされてはたまらないので、あっさり予定変更。のんびり、白駒池を周回して高見石小屋に向かうことに。
青空と白い雲と、深い緑と湖面の青がとにかく美しい。波にそよぐ水面を眺めているだけで癒されます。ずっとここにいたいよ。
白駒荘を過ぎたところの分岐から、苔が密生した森に分け入ります。足元はほぼ岩場の緩い登り。少しわかりにくい道です。一人だったら迷ってたかも。
よくこんな道の先に小屋を作ったなぁと感心しながら進みます。
岩の間のぬかるみに足を取られながらも樹々の根元に目をやると、可愛いきのこや可憐な花の存在に気付きます。こういう世界もあるんだ、と今更ながら思う。同行人は「企業は夏だけ本社機能を長野に移せばええんや」と自論を展開します。同じ景色を見ても何を思うかは人それぞれ。
やがて高見石小屋が見えてきます。やったー!あげパン食べるよ! 小屋の周辺はお昼を取る人で賑わっています。
5種のあげパンを一皿ずつと、こけももジュース、いちごのソーダを頼みます。風が強いので、パンにまぶされたきなこやら黒ゴマやらが飛んで口の周りが粉だらけになりますが、気にせず美味しさに没頭します。
満足したところで高見石に登ります。ザックは置いていくように注意書きがあります。
積み上がった大きな石に両手をかけて登っていきます。楽しいな。
私は怖がりですが、経験してみるとこういう登りが好きなんだと気付かされます。
登った先から見える白駒池は神秘的。360度の展望は爽快のひとこと。長くいたいけど、後から登ってくる方がいるので引き上げます。下りるのも楽しい。
苔の森をピストンして湖畔を通り青苔荘に戻ります。お風呂は家族風呂、シャワーはありません。石鹸は置いてあるもののみ使用できます。さっぱりして、お部屋でまったり。モバイルバッテリーの調子がよくないので、個室にコンセントがあるのがありがたい。
夕食は17:30から。テーブルいっぱいにおかずが並びます。見慣れぬ葉っぱの天麩羅や、知らないきのこのお味噌汁が美味しくて。苔博士のご主人がお味噌汁のお代わりを持ってきてくださいました。
ご馳走さまを言ったところでまだ19時前ですから、山小屋の夜は長い。星を見ようかとも思いましたが、風が強くなり雨が降ってきました。そういえば那須岳の大黒屋の夜も嵐だった。
「一家団欒がぶち壊された、その心は?」「ヨネスケがやってきた」同行人と大喜利をして夜は更けていきます。
【二日目】
翌朝は雲が多い天気。朝食でお皿にのったコケ丸におはようの挨拶をしてごはん1杯お代わり。納豆も生卵もあるのだから、お代わりしないと帳尻が合いません。
私たちはゆっくりで、8:30にチェックアウト。今日は雨池を通りロープウェイ山頂駅から帰路に就きます。
麦草峠に向かう途中、白駒の奥庭を通ります。岩々の間からハイマツが茂り、その根元にはイワカガミが群生しています。これもひとつの天国かも。
どこまでもこの道が続けばいいのに、と思ったところで木道終わり、熊笹が生い茂る一帯に出ます。やがて麦草ヒュッテが見えてきます。
ヒュッテに入ると、先客の女性が「あら」
昨日、高見石小屋のテラスで少しだけ相席させていただいた方でした。泊まりで山行していると、すれ違った方と再会することありますね。
「さっき朝ごはん食べたばっかりやんか」と同行人に言われながらかぼちゃプリンを食べます。程よい固さで濃厚なプリン、たまりません。
ここでもこけももジュース、高見石小屋とはまた違う味で甲乙つけ難い。
満足した後は国道を渡ります。すぐに茶水の池が現れます。なんというか、芭蕉が詠みそうな池。かわずということで、これでもか!というくらいおたまじゃくしが棲んでいます。ひじきを連想します。
ひたすら北に進み、雨池を目指します。苔の森と熊笹地帯を繰り返します。雨池手前は湿地と木道で、尾瀬みたい。
雨池はとても大きくて、深閑とした佇まい。白駒池とはだいぶ趣が異なります。池を半周し、縞枯山荘に向かいます。
雨池峠で、今回もまたピークを踏んでない‥雨池山か縞枯山に登っておこうかという考えがよぎりますが、いよいよ霧が濃くなり風も強くなってきたので断念。
縞枯山荘でお昼をと考えていましたが、飲み物だけの提供だったので今回は利用せず。ロープウェイ山頂駅で食べることにします。
山頂駅のカフェでは残念ながらカレー終了。代わりにカレーパンとこけももクリームチーズ大福とポテトチップスでお腹を満たします。カレーパンはパンがもちもちでおすすめ。大福もかなり好きな味でした。
今ひとつな空模様だけど、すぐロープウェイに乗り込むには名残り惜しいので坪庭を一周することに。
霧のなかで見る溶岩台地は、ちょっとあの世っぽいです。むかし青空の下で見た坪庭は、まったく違う印象だったのだけど。
20分置きに出ているロープウェイに乗ればもう下界。晴れていて暑い。バスで茅野駅に向かいあずさの臨時便で東京に戻りました。
✴︎ ✴︎ ✴︎
この夏はダブル高気圧で平年より厳しい暑さだそう。東京で消耗してる時は、あの苔の森を思い出すことにします。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する