【オジサンのボッカ訓練】栂海新道・坂田峠から白鳥山─犬ヶ岳往復
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 12:11
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,954m
- 下り
- 1,939m
コースタイム
- 山行
- 10:12
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 12:12
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
坂田峠駐車場から山姥方面の林道は通行止め、立入禁止。 白鳥小屋のトイレが斜めに傾いてるので、利用を考えているかたはそのつもりで。 白鳥山─下駒ヶ岳間の最低鞍部あたりの雑草が濃い以外は問題なし。残雪もほぼ問題なし。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
サングラス
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
---|
感想
一言でいえば…苦行…(苦笑)。
この夏に久しぶりにテントを背負っての縦走を計画しているんだけど、長らく日帰りでの山行がアタリマエになってしまい、フル装備背負っての登山は久しく行ってない。2021年に八ヶ岳に行ってる(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3423434.html)けど、あれは1人用シェルターやシュラフカヴァー携行で、マットすら持って行っていない。この夏の縦走計画前の体力確認のため、今回1泊2日のテント泊を想定した装備で栂海新道の坂田峠から白鳥山経由で犬ヶ岳まで日帰りで往復してきた。栂海新道といえば、開祖・小野 健氏の夢と熱意でもって拓かれた道であって、憧れを抱いてる山ヤさんも多いと思う。私もまだ20代の1993年に栂海新道を日本海まで歩き通しており、この時以来の犬ヶ岳再訪となる。一方、白鳥山は里に近いこともあり、20代で初登頂した後も、30代で弟子(当時、恋人)と再訪(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2458832.html)し、40代には子供たちと登ってる(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1001338.html)。今回登れば、私にとっては、20代・30代・40代・50代の全てに登った初めての山となる。
目的がボッカ訓練なので、日帰りでは本来必要のないテント、シュラフ、朝晩の食糧が荷物に入ってる。本来、このコースは2020年の9月に歩く予定だった。だけど、登山道が崩壊し、栂海新道が歩行禁止措置が取られていたため急遽大笠山に行った(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2575594.html…苦笑)。また、今回の企画の段階では犬ヶ岳を越えた先にある北又の水まで行って、ここで昼食…と考えてたけど、29年前に栂海新道を歩いた時の記録をみたら、栂海山荘を5:33出発で、坂田峠着が12:01…。北又の水までなんて絶対無理!…と断念(苦笑)。
朝3時起床で、3時半前に『キャラメルハウス』(自宅)を出発。黒河の『ファミマ』で弁当を購入してから、富山西I.C.から北陸道に乗り、朝日I.C.で降りた。国道8号を東進し、一旦県境を越えて市振の道の駅に立ち寄り、トイレを済ませてから登山口のある上路地区を目指す。4:50頃に坂田峠駐車場に到着。ホントは山姥コースでの入山を計画してたんだけど、山姥方面の林道は通行止め、立入禁止になっていた…。急遽現地で計画を変更し、金時坂経由にしたけど、初っ端から計算が大きく狂ってしまった。
4:59に坂田峠駐車場を出発。すぐに坂田峠に着き、入山。金時坂は凄い急登の連続だけど、階段状に整備されたり、金属梯子が設置されたり…とよく整備されている。1時間かからずに、シキ割の水場に到着。5時出発にこだわり、出発前には食べなかった『ファミマ』のオムライス弁当をここで喰った。帰りに冷えた物を飲んで自分を誉めたかったので、ノンアルコール飲料を雪渓下の冷たい流れに浸しておく(苦笑)。当初の計画どおり山姥コースを歩いた場合、鼓滝上渡渉点でデポの予定だった(苦笑)。7:15に6年ぶりに白鳥山頂上に到着。トイレに行ったら、トイレの建屋自身が斜めに傾いてる。替わる場所が無いのでここで用を足したけど、これだったら、昔ここにあった「空中トイレ」のほうがマシじゃね?
坂田峠からでも山姥コースからでも犬ヶ岳まで日帰りで往復しようとすると、最大の難関は帰りの白鳥山の登り返し。白鳥山と犬ヶ岳の間には下駒ヶ岳や菊石山があるけど、これらの山の標高は白鳥山より低い。一旦鞍部まで標高1,000 m台まで落としてからそれぞれのピークまで登ってまた標高を落とす…行きも帰りもそういうのが繰り返されるんだから体力を消耗してアタリマエ。しかも、こっちはボッカ訓練…。山姥コースを歩く気でいたので、白鳥山まで2時間(7時着)の目論見で居たのに、すでに予定より15分押している…。このまま進むか、撤退するか考えたけど、時間的に早いので、先を進んだ。次の下駒ヶ岳まで1時間の予定だったけど、62分かかってしまった。やっぱり荷物が重いので、思うように進まない…。
次の菊石山には30分もかからずに着いたけど、休憩には早すぎるので、黄蓮の水まで行って休憩。水場のある沢にはまだ雪渓が残っており、沢のところだけ冷気が流れてた。黄蓮の水から犬ヶ岳までは1時間では無理で、1,384 mピークで休憩。ここまで来ると栂海山荘が近くにみえてくる。でも、近くにみえてからがなかなか着かない(苦笑)。11:18に29年ぶりに栂海山荘に到着。小屋には寄らず頂上を目指す。小屋の裏手には広い雪田が残ってて、宿泊するひとは今の時期なら水を背負うよりも残雪をアテにしたほうがいいかもしれない。栂海新道開祖・小野 健氏の顕彰碑を過ぎて東西に長い犬ヶ岳頂上部を往くと、11:27に犬ヶ岳の頂上に到着。鉄板をくり抜いた標識は29年前のままだ。
最初は樹林帯のなかの歩きで日蔭が多く陽射しが気にならなかたけど、標高が上がるにつれ樹が低くなりモロあたりするようになった。頂上でようやく日焼け止めを塗布し、『ファミマ』のロースカツ丼喰ってた。ここまでの行程、ひとりも登山者の姿をみることはなかったけど、サワガニ山のほうからトレランの兄ちゃんがひとりやってきて、颯のごとく立ち去ってた…。結果的にはこの日目撃した唯一の「登山者」だった。
頂上で休んでるうちに雲が多くなって陽が翳って来た。富山では前日も前々日も夕立があったことを思い出し、夕立に遭わないように、名残惜しいけど11:58に犬ヶ岳頂上を出発。トイレにも行きたかったけど、栂海山荘は建屋が多くどれがトイレが確かめる時間も勿体無いので、そのまま下山開始。来た道を戻るだけだけど、独立峰を下るわけでは無く、幾つものアップダウンを重ねていくので疲れた体には正直キツかった…。15:17に、最後の難関・白鳥山への登り返しをクリア。ようやく「生きて戻れる」ことを確信、我慢してたトイレをしに傾いた建屋に向かった(苦笑)。
白鳥山まで戻れば後は殆ど下りのみ。50分でシキ割の水場に到着。冷やしてたノンアルコール飲料はクルマに戻ってから開けるつもりだったけど、我慢出来ずにここで一気飲み(苦笑)。金時の頭までの上り返しが地味にキツかったけど、ここを過ぎれば滑落のみに気を付けながら坂田峠まで下るだけ。金時の頭から30分も下ってるのに、まだ坂田峠着かないなぁ〜…と思ってたら、視界にアスファルトの地面が映った(苦笑)。17:09に坂田峠に着き、17:11にクルマに戻った。
ボッカ訓練なので、キツくなかったら訓練にはならないけど、ホント、キツかった(苦笑)。私が1日12時間以上(正味10時間以上)歩き通したのは、いったいいつ以来だろう。ちょっと想い出せなかったので調べたら、どうやら2003年の笠ヶ岳日帰り(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2820400.html)以来のよう(苦笑)。生前に小野さんが「刈っても刈っても草が生えてくる」と話してたので、栂海新道にはヤブが濃いイメージがあるけど、今回のコースでは整備不良な箇所はほぼゼロだった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人