和賀岳 残雪の北方稜線に遊ぶ
- GPS
- --:--
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,446m
- 下り
- 1,446m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
甘露水口から滝倉の水場までは、ほぼ夏道が出ています。ただ雪消え間もなくで落ち葉に覆われ、倒木等もあって登山道はややわかり辛いところもあります。滝倉の水場より上は雪に覆われていました。今回は沢をつめるようにして登り、右手の尾根と高さが並んだあたりから左手の尾根へ。薬師岳へのやせ尾根はほとんど夏道が出ていました。 薬師岳から小杉分岐〜小鷲倉〜和賀岳にかけても、ほとんど夏道が出ていました。ただ、薬師岳から薬師平に向けて70mほど横切る雪田が残っており、ガスられている時は要注意です。和賀岳山頂直下にも残雪がありました。また、小鷲倉付近からは登山道が和賀川側へ崩れている箇所があり、風が強い時などは要注意です。 和賀岳から北に延びる県境稜線上に夏道はありません。今回は少々の藪漕ぎがありましたが、ほぼ残雪を拾いながらピーク1284mまで足を延ばしてみました。 帰りは同じルートを戻りましたが、薬師岳からの下りでは登ってきた時と同じではなく、まず尾根沿いに下り、途中から滝倉上部の沢に下りました。薬師岳からの下りについては、私は2年前に2度歩いているので問題はありませんでしたが、初めての場合は分かり辛いかもしれません。尾根沿いにどこまでも進んでしまうと、最後は崖の上に出てしまうことも考えられますので、慎重さが求められます。ピンクリボンが所々に付けられています。黄色のテープの場合は、進入禁止という言葉のようです。 |
写真
感想
残雪期も終盤を迎えた。夏道の無い尾根でまだ雪を踏んで歩けるとすれば、近場なら和賀岳から北に延びる秋田・岩手県境稜線が気持ち良いだろう。その読みは当たった。和賀岳の北にある1412ピークから北へ下っていく時、秋田駒と岩手山が綱引きをしているような稜線を背景に、そのほぼ真ん中に羽後朝日岳がピークを突き立てる姿がくっきりと見えた。和賀山塊は荒々しさや迫力はあまり無いかもしれない。でもけっして地味ではない。優美な美しさを見せてくれる山域である。
2年前に羽後朝日岳から和賀岳へ縦走した時とほぼ同じ地点で休憩した。今日は人に会うかもしれないと思って、ボロボロ山シャツはやめて普通のシャツを着てきた(もっとも、ほとんどTシャツで歩いた)のだが、人の姿はまったく見えない。今年の冬、連日の雪寄せ作業に、ついヤマレコの日記に愚痴をこぼしてしまった。だが、今回しみじみ思ったのは、逆に「なんていい所に住んでいるんだろう」ということ。自宅から和賀岳への林道入口まで、車で40分で来ることができる。東京の高尾山の映像を見たりすると、登山者の多さに驚く。こんなことを言うとなんだが、誰も人の多い所を好んで登りに来ている人はいないだろう。もちろん交通費はかかるが、天気のいい日は秋田へサッと登りにこられることをお勧めする。200名山に挙げられている和賀岳でも、ニッコウキスゲの時期でなければ、静かな山登りが楽しめる。特に5月の秋田は、新緑の向こうにまだ白い鳥海山(秋田富士)が浮かぶ、最もすばらしい季節だ。
これからの季節、自分の中の山登りの優先度は少し下げるけれど、歩く体力は維持しながら、秋までの間に飯豊に行けたらいいなと思う。今年の残雪期は4月に入って晴天が続き、十分に楽しむことができて幸いだった。
おはようございます。
和賀に行かれましたか。
やはりいいですね。
私の好きな山ベスト3に入ります。
実は悩んだ先の最有力候補が和賀だったんですよ。
真木の林道の状態がよくわからなくて・・・・
今回は断念しました。
自己責任の範疇とはいえ通れるようでしたら行けばよかったです(涙)
kamadamさんにお会いできたかも・・・・ですね。
そうですね。
和賀山塊は本当に良い山ですね。
秋田の自慢ですよ。
もっとたくさんの皆さんに登ってもらいたい山ですね。
和賀岳より北側のルートは羽後朝日岳まで秋田国体(S36)の山岳コースだったはずです。
廃止されたのは環境保護のためでしょうか・・・・残念です。
ご苦労様でした。
750RSさん、こんばんは。
750RSさんのお車だと、奥まで進むことは難しかったかもしれません。写真を撮ってはいませんが、林道途中で倒木が覆いかぶさっていて、背の高い車だと通れそうもない箇所がありました。でも倉田さんのブログを見ると、今週中には奥まで開通しそうですね
和賀岳から北の稜線上には、P1412を過ぎた後も踏み跡がうっすら見える所がありました。なるほど、国体のコースだったのですね。
11日は特に秋田駒がくっきりとよく見えました。超望遠だと750RSさんのお姿がマジ見えたかもしれませんね
kamadam さん
北稜線に遊ぶ・・踏破済で帰りの登り返しも面倒なのにkamadamさんを敢えて途中迄下らせる稜線の魅力とは何でしょうか?
見返す山頂や順光の北方大パノラマ、険しい渓谷等も少し位置(標高)を変えただけで又格別な絶景に変わることもありますよね。
本件とは違いますが、私も若い頃山岳スキーで魅惑的な新雪深雪斜面を見付けると無性に滑走したくなり、抑えきれずに戻りの登り返しの辛さを忘れてどこまでも滑走してしまったものです。そして登りでいつも後悔していました。(笑)
和賀山塊は本当に素晴らしく、年に一度は訪ねたい山塊ですね。
tonkaraさん、こんばんは。
当日は夕方に用事があったので、適当なところで引き返す「遊び」です
確かにP1412からさらに進む時は、「帰りにここ登るんだよな・・」と少し躊躇しながら下っていきましたが でも展望がすばらしくて、気持ちのいい下りでした
上信会越の強烈な藪の中を登られるtonkaraさんに対してはお恥ずかしい限りですが、少しでも楽しようという残雪歩きです
和賀岳北方稜線の藪漕ぎ縦走については、過去にヤマレコで見たことがあります。笹薮はまだしも、灌木に阻まれると相当に大変そうです。
仰る通り
人が多くてお土産屋さんやお店がいっぱいで食べるものに困らない山は
便利でとても楽しいかもしれませんが
山そのものを楽しむとなるとやはり
鳥の声や木々のざわめき、風の音などが感じられる静かな山がいいですね。
和賀岳…昨年山頂に立ちましたがまた行きたいです。
薬師岳からだんだん距離を詰めて近づいていくあの感覚
そして和賀川源流を見下ろしながら歩く心地よさ。
高下岳や根菅岳も線をつなぎたいと思います。
行けたらいいな、行きたいな〜それにしても秋田もいいお山がいっぱいだこと!
meikenさん、いつも秋田を応援していただき、ありがとうございます
登山者が少ないという点で「いい山」なら、秋田にはいっぱいありますよ
今回休憩した所も、まさに鳥の声が聞こえ、鷹?が悠々と空を舞う別天地でした。
こんなところが近くにある幸せをしみじみ感じましたよ。
和賀山塊は高さはさほどでもないのですが、沢が長いのと稜線の流れが美しいのが特徴の一つだと思います。ぜひまたお出で下さい 必要なら、送迎承りますよ
雪の季節から、新緑の季節へ移り変わるのが今ですね
こういう季節を歩けるのも地元の特権でしょうか。
誰もいない山歩きをできるのが、東北ですね。
素晴らしい自然を気軽に満喫できる僕らは恵まれています
冬には何回も雪下ろしのために屋根に上がったり、一日何回も雪寄せをしたりの毎日なのに、春を迎えてしまうと忘れてしまう まあ、気持ちのいい春が待っているとわかっているから耐えられるわけで・・
和賀岳へはGWにも何人か入ったのでしょうが、GW明けすぐだと県外からの人が訪れず、そしてまだ花の季節には早いということで、案外穴場の時期かもしれません。林道の整備が終わって雨の時期に入る前なら、tooleさんの車でも入れるかも。いや、どうかな・・
あれあれ?
今週は神室稜線ではなく、和賀でしたか。
和賀岳を思うがままに歩くとは、
これぞ和賀まま登山
あはは・・そう来ましたか
またすぐ神室に登ると、nyororoさんに突っこみを入れられると思って、控えました
今回、あまり時間をかけずに歩けているのが、自分でもちょっとビックリしています。
nyororo新道作成の効果がいまだに続いているようです
kamadamさん 始めまして
和賀岳素敵な山ですょね。
平成15年7月和賀と真昼に登りに行きました。
薬師岳を越え和賀岳に着くころにはガスガス。
でも驚き山頂です。先の斜面がキスゲとマルバタケブキ(トウゲブキ?)の何処までも続く黄色い絨毯・・・
こんな光景を見るのは初めて
関東から東北へ夜行ドライブは辛い
ten-no-kiさん、こんにちは。メッセージありがとうございます。
先日は神室山、残念でしたね。でも神室ファンのお仲間を見つけて、うれしくなりました
神室の沢沿いの道は、5月下旬くらいまでは残雪があって歩き辛いかもしれません。砂利押沢のルートも頻繁にリボンが付けられていたりして、そのまま廃道に・・という訳でもなさそうですよ。慎重さは必要ですが
次回は山頂からの展望を楽しめたらいいですね 手で回すバイオトイレも
人の多いところよりも秋田の山へサッと・・なんて勝手なことを書きましたが、夜行ドライブは辛いです ガソリン代や高速料金も値上がりしてますし
和賀のキスゲの時期はどうしてもガスることが多くなるのですが、ぜひまたお出でください
好天に恵まれたら、いいですね
20年も前でしょうか。そのときは避難小屋などはまったくなかった。
tokiyosi64さん、メッセージありがとうございます。
昔は滝倉の水場の少し上のあたりに、避難小屋があったのではないでしょうか。間違っているかもしれませんが・・私が若い頃登った際には建物はなく、「よいテン場があるな」と思った記憶があります。
今は入山口に立派な小屋があり、県外から訪れる人たちにもよく利用されているようですね。私も泊まったことがあります。とても貴重な存在ですね。
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