仙丈ケ岳回顧録(小仙丈撤退)【24.03.20作成】
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 874m
- 下り
- 873m
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
2010年06月21日(月) [2日目]
『初めて撤退を選んだ山』
◆登山の背景
前日の甲斐駒ヶ岳を経て一晩明け
夜中にシップ貼りまくったのが功を奏したのか、膝の痛みは小康状態になっていました。
『何だ、一時のことだったのか』
ひとまず安堵し、予定通り仙丈ヶ岳を目指すことに。
しかしこの日の予報は朝から雨。
今の私なら確実に行かずにそのまま下山しますが、当時の私は血気盛んだったんですね。
体調も万全ではない中、荒れる3000m峰の稜線へと足を踏み入れました。
それだけ仙丈ヶ岳への思い入れが強く、どうしても登りたかったのでしょうね。
結果は推して知るべし。
最初からネタバレしてしまいますが、初めて自らの意思で撤退を決めた山となりました。
◆登山の詳細
天気は予報通り。
樹林帯こそ小雨でしたが、稜線に乗った途端横殴りの雨となりました。
妻にとってはこれが初めての稜線の雨。
とはいえ雪山を経験してきているので、気象条件自体はさほど問題になりませんでした。
しかし、小仙丈の頂に立った時、さすがに当時の私も冷静になったのでしょう。
小仙丈にて撤退を決定し、足早に稜線を後にしました。
しかし本当の地獄はここから。
登りでは何の予兆もなかったのですが、下りに差し掛かった瞬間、膝に激痛が走ったのです。
下れば下るほど痛みが増し、最終的には膝を全く曲げることができなくなりました。
大滝ノ頭付近からはストックを松葉杖の要領で使って全体重をストックに乗せ
骨折して膝をギプスで固定された人のように下るしか方法がありませんでした。
無事北沢峠のテント場に戻った時には
雨でふやけた手の皮はストックとの摩擦でベロンベロンに剥け、出血していました。
◆登山の感想ほか
『下りに差し掛かると急激に痛くなる』
というちょっと不思議な膝痛の特性により、無警戒で小仙丈まで行ってしまった山行です。
調子に乗って仙丈まで行かなかったのは、結果的に英断でしたね。
ここまで、特別な理由なく自分の判断で途中撤退することはありませんでしたので
この時が初めての撤退山行でした。
登山をしている以上、必ずどこかで撤退を決断しなければならない時は訪れますが
それが割と早い時点で訪れたのは良かったのかなと。
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