ヒル地獄その2;高ドッキョウ【山梨百】
- GPS
- 03:25
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 773m
- 下り
- 769m
コースタイム
天候 | 曇り、一時雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
・道はとてもよく整備されています。 ・全ルートがヒル地獄。対策なしではほとんど餌食です。 登山前に雨が止むのを待つために立ち寄った道の駅とみざわでもらった「南部町トレッキングガイドマップに「血だらけになる前に!ヒル除けスプレーで対策しよう」と記載ありました。 |
その他周辺情報 | 佐野川温泉で汗を流しました。 源泉かけ流しの硫黄泉で温泉らしくてよかったです。 https://ja-jp.facebook.com/pages/category/Health-Spa/%E4%BD%90%E9%87%8E%E5%B7%9D%E6%B8%A9%E6%B3%89-222640821235573/ |
写真
装備
備考 | 反省点;この時期の雨上がりにこの地域の山に登るべきではなかったと反省。道理でヤマレコの記録も7月はほとんどないわけです。 持って行って良かったもの;ハッカ油スプレー。ヒルが逃げていくことを確認した。でも揮発してしまうので20〜30分ごとにスプレーする必要あり。今回は10ml の北見ハッカが3mLくらい残っていたのを全部使いきってしまった。高価なので、塩スプレーを自作して持って行った方がいい。 持って行けば良かったもの;塩スプレー ヒル対策についての詳細は以下のHPに詳しい。 https://cells.jp.net/biology/5234 1)10%ディートと15%イカリジンを含む虫よけスプレーは、ヤマビル専用忌避剤と同等の効果が期待できる。 (ただし、雨などに対する持続性は専用スプレーに劣る。) 2)食塩水は飽和食塩水でも、忌避率は50%程度のため、何も塗布しないよりかは良いが、効果としては不完全。 3)食酢は忌避率20%程度。忌避剤として使用するには効果が低すぎる。 |
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感想
下山後のチェックで、午前中の篠井山と合わせて今日1日で、右足19か所、左足10か所、左腕2か所、そしてなんとお腹2か所、脇腹1か所、背中1か所、合計35か所もヒルに噛まれました。
篠井山でひどい目にあったので、よっぽどやめようかと思いましたが、晴れてきたので地面も乾いてい来るし、樽峠まで登ってしまえば尾根道なので問題ないだろうと思って登ることにしました。しかも今回は最初からスパッツ装着し、ハッカスプレーも吹き付けてから登りましたが、登り始めて沢を離れて杉林の中をジグザグに登っている時によく見ると地面に鎌首をもたげて伸びあがりとびっかかろうとしている奴らがたくさんいることに気づきました。小さくて、曇天の林の中で薄暗くて土と同じ色なのでよく見ないとわかりません。足首にチクリと痛みがあり、樽峠でスパッツを外してみると、なんど5匹くらいが喰らいついていて、そのうち1匹はすでに丸々と吸血を終えていました。すべて手でつまんで引きはがし、太った奴はつぶして殺しましたが、その後も数分ごとに足首を中心にチェックして、必ず数匹は靴に這い上がってきているので指でつまんで引きはがし、脇に投げ飛ばし、さらにスパッツも外して中にまで入り込んでいる奴らを引きはがしながら速足で歩きました。立ち止まるとヒルがどんどん這い上がってくるような気がしてヒルチェック時以外は立ち止まれず、山頂の三角点に座って休んだ以外は全く休憩できず、しかも篠井山にも登った後だったので、とても疲れました。
今回は天気予報と相談して翌日に登ることにした南ア深南部の大無間山&大根沢山周回のついで、足慣らし、せっかく行くのだから途中で未踏の山梨百や甲信越百を登ってしまおう、ということでこれらの山に登りましたが、篠井山と高ドッキョウ合わせて1500m以上の登高量で、完全にオーバーワーク。しかもヒルのおかげで全く自分のペースで登れず、ほとんど休むことができなかったので、足慣らしにしては疲れすぎてしまいました。高ドッキョウ山頂近くでは右大腿が攣ってしまい、強烈に痛かったのですが、湿ってヒルがいる地面に座ることもできず、立ったままで痛みが引くのを待つという苦痛もありました。攣りに効くという芍薬甘草湯を携行しているので、これを飲んで何とか痛みが引き、歩き続けることができました。
でも、この段階ではこの登山をしたことを後悔するとともに、翌日の大無間山(単純標高差でも登山口からは1500m以上、途中のアップダウンも含めると今日よりもきついバリルート)は到底無理、ヒルもいる可能性大(下山後netで調べたらやっぱりいるらしい)、蒸し暑くて全身汗まみれ(衣服も汗でびっしょり)、足と靴下と靴は血まみれ(ヒルによる出血が止まらず、靴の中に血がたまって歩くと踵がねちょねちょした)で、こんなんで登山口で車中泊して翌早朝から登山なんてできる状況ではない感じでした。なので、大無間山はやめて、今夜は温泉宿にでも泊まって明日はゆっくり帰ろうか、と超弱気になってしまいました。
コメント
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南房総に7月3日に行った後で面白かったので、南房総の沢も行こうかと思ってチェックしたら蛭だらけで大変な事が分かって止めました。7月11日の天気予報では三浦半島か南房総だったのですが、三浦半島にしたのは蛭の事が分かったからです。このレコを読むと僕も7月3日のレコに蛭情報を書く事にしました。
この時期、蛭情報はレコの必須事項ですね。貴重な情報、ありがとうございます。
本当に今回は、私が今まで行った1440回の登山の中で、行かなきゃよかった登山のトップじゃないでしょうか。ヒルにやられたのはこれで4回目ですが、今回は噛まれた数では突出してました。おかげでヒルについてよく知ることができましたが
今まであまりヒルにやられた経験がなく、特にここ4年半住んでいた明石付近の山にはいなかったので、今の時期でも平気で低山に行っていましたが(向こうは瀬戸内気候で雨が少ないためか)、こっちでは要注意、計画時にはヒルのことを考える必要がありますね。まあ、ヒル除け対策をしっかり準備していけばいいとは思いますが、それでもあのくねくねと頭をもたげて尺とりながら寄ってくるのは気持ちよいものではありません。
Futaroさんが房総の沢をやめたのは賢明な判断だったですね。でももし房総に行っていて、ヒルにやられたレコが上がっていたら、私がそれを見て今回の登山を控えたかもしれませんが
いや〜、すごいですね。合計35箇所ですか。想像しただけでも
チクチクしてきそうです
血の色になった靴下など、何処の山に登られたのか?なんてことは
ほとんど考えないで蛭レコとして読んでしまった。。
私の山行回数はヤマレコ登録前を入れても1100回程度だと思いますが
幸せなことにまだ蛭に噛まれたことがありません。何度か見ることは
ありましたが、実際に体に登って来た蛭を撃退したのもこの春に登った
栃木の不動岳が初めてでした。
明日は高い山や東北方面の山はあまり天気が安定しなそうだし、低山歩きはやめて
川遊びにしようと思っていたのですが、shigetoshiさんのレコを拝見して
それで正解と再認識しました
(遊ぶ川も奥秩父ですが。。川で蛭にやられないように気をつけます)
ヒルレコですか
まあ、私もほとんどヒルのことしか書いてないですからね
ヒルに噛まれたのはこれで4回目ですが、今回は山中ずっとだったので
堪えました。
本気で登らなきゃよかったと思ったのはたぶん初めてじゃないかな。
この影響で、翌日はなんとか大無間山へは登れたものの、
計画していた大根沢山経由の周回はやめることになりましたので。
体力的にもきつかったけど精神的にとても鍛えられましたね。
まあよく頑張ったなあ、と我ながら忍耐力をほめたいところです
まだ一度もヒルにやられていないとは驚きです。晴れ男ならではですね。
晴れて地面が乾いていれば、ここまでひどくないと思いますので。
奥秩父方面でヒルの話は聞いたことがないので、大丈夫とは思いますが、
鹿が多い低山はこの時期避けて正解ですね。
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