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Yamareco

記録ID: 4538583
全員に公開
ハイキング
関東

奥久慈ハイキング 下野宮ー袋田(大子アルプス 県北ロングトレイル)

2022年07月30日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:46
距離
15.9km
登り
1,356m
下り
1,402m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:17
休憩
1:30
合計
9:47
3:52
17
スタート地点
4:09
4:11
12
4:23
4:29
6
4:35
4:36
8
4:44
4:49
19
5:08
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16
5:24
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9
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6:37
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14
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4
7:27
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3
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11
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5
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7
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2
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46
11:42
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15
11:57
12:08
54
13:39
天候 くもり時々雨、昼近くからは晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
県北ロングトレイル登山者向け駐車場に駐車し歩きました。袋田らからは水郡線で下野宮駅まで戻り、そこから駐車場まで歩きました。

ーーー(駐車についてのご注意 大子町ホームページより)ーーー
茨城県北ロングトレイルをご利用の方は、国道118号沿い「宮川グラウンド駐車場」をご利用ください。
ロングトレイル入口周辺の「月待の滝もみじ苑駐車場」や「いちろうりんご園駐車場」には、駐車できませんのでご注意ください。
茨城県北ロングトレイルのコースや駐車場などの詳細については、下記の茨城県北ロングトレイルホームページをご覧ください。
https://kenpokult.com/
ーーーーーーー

この駐車場の場所が看板は出てるのですが、宮川グラウンド駐車場」がナビで設定できずに難儀しますので、地図を写真の項にアップしました。

水郡線の袋田駅から下野宮方面の汽車は10時台、14時台、16時台に各一本といった具合に極端に本数が少ないので、目当ての汽車の時刻を決めて逃さないようにします。それに加えて、水郡線の上に夕立の巣があり、大雨の影響で遅延が生じることが多々あります。運行状況にも気をつけます。

今回の旅では、4両編成で来た水郡線は常陸大子で後ろ側の3両を切り離し、常陸大子以北は1両編成になりました。
コース状況/
危険箇所等
県北ロングトレイルとして開通して以来、大子アルプスは非常に歩きやすくなりましたが、それでも這って登り降りしなければならないこともあるような厳しいアップダウンが無数に続く身体に堪えるコースです。水場はないので、特に夏場は飲料水の十分な担ぎ上げが必須です。

難度は高くありませんがつまずいたら墜落死という箇所はたくさんありますので用心して進みます。

序盤、1峰から3峰にかけて若干岩稜気味のところを通るのですが、一部風化が進んでぼろぼろのところがあります。しかも片側は断崖ですので足元、手元の状態に気をつけながら進みます。

ところどころ道が急に折れ曲がっている箇所があります。そういうところは大抵直進する踏み跡も残っています。正解のルートの踏み跡はずっと明瞭で藪はありませんので、もしも藪がちになり始めたら早めに引き返します。県北ロングトレイルの黄色テープが随所に見られますので確認しながら進みます。GPSで現在位置を確認できれば一番安全です。

生瀬富士、立神山には若干登はん要素がありますが、お助けロープが整備されているのでうまく使いながら登り降りします。

生瀬富士山頂から生瀬富士北峰(いわゆるジャンダルム方面)は山頂を基点として縦走路からそれて北へ向かいます。

立神山から月居山方面への下りの入り口はちょっとわかりにくいので、GPSで現在位置を確認しながら進みます。いまはロープが張ってあって迷い込みにくくなりましたが、北東方面へ進まないようにします。

月居山方面へは渡渉点があります。去年はずっと靴脱ぎで、渡渉用サンダルをリュックに詰めてましたが、今年は靴脱ぎなしで通過できています。今年の雨の降り方、空梅雨+集中豪雨を物語っているようです。今回は渡渉点に大量の流木(実際は竹ですが)が堆積しており、それをよけながらの渡渉が一工夫でした。
県北ロングトレイル登山者駐車場は写真に示した2箇所。左側の駐車場が国道118号沿いにある。右側の駐車場は登山口や月待ちの滝へ向かう路地に入ったところにあり、日中でも見つけにくい。
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県北ロングトレイル登山者駐車場は写真に示した2箇所。左側の駐車場が国道118号沿いにある。右側の駐車場は登山口や月待ちの滝へ向かう路地に入ったところにあり、日中でも見つけにくい。
118号沿いの駐車場に停めて歩き始めた。ドアを開けたとたんにむっとする湿気と暑さ。そして暗さ。ヘッデンつけてるのに路地を行き過ぎて戻る。
118号沿いの駐車場に停めて歩き始めた。ドアを開けたとたんにむっとする湿気と暑さ。そして暗さ。ヘッデンつけてるのに路地を行き過ぎて戻る。
久慈川を撮影したつもり。もちろんなにも写ってない。
久慈川を撮影したつもり。もちろんなにも写ってない。
月待ちの滝近くの取り付きでぽちっ。前回から増えていなかった。
月待ちの滝近くの取り付きでぽちっ。前回から増えていなかった。
まず1峰までのなんてことのないハイキングコースで、暗闇の中のルートファインディングが大変だった。暗いと難度が急上昇する。1峰はガスで眺望なし。
まず1峰までのなんてことのないハイキングコースで、暗闇の中のルートファインディングが大変だった。暗いと難度が急上昇する。1峰はガスで眺望なし。
2峰から見渡せる美田も、久慈川の清流もこの通り、かろうじて存在を知ることができるだけ。
2峰から見渡せる美田も、久慈川の清流もこの通り、かろうじて存在を知ることができるだけ。
3峰までは岩稜に乗ったり巻いたり神経を使う。そしてこういうのにも神経を使う。
3峰までは岩稜に乗ったり巻いたり神経を使う。そしてこういうのにも神経を使う。
テープがありがたい。
テープがありがたい。
ヘッデンで岩のもろいところをよけながら進む。
ヘッデンで岩のもろいところをよけながら進む。
3峰でようやく足許が見え始めた。天気がよければとっくに明るくなっている時刻なのだが。そして蒸し暑さで汗がどっと出ている。
3峰でようやく足許が見え始めた。天気がよければとっくに明るくなっている時刻なのだが。そして蒸し暑さで汗がどっと出ている。
前回ここが少し崩落してしりもちを突いた。ここをちょっとクライムダウンして、三角点「釜田」までの激登りだ。これに挑みたくてやってきたのだ。
前回ここが少し崩落してしりもちを突いた。ここをちょっとクライムダウンして、三角点「釜田」までの激登りだ。これに挑みたくてやってきたのだ。
激登りの開始。
ところが元気があるうちだったからか、あっという間に三角点「釜田」(第4峰相当)に到着した。
ところが元気があるうちだったからか、あっという間に三角点「釜田」(第4峰相当)に到着した。
いつも元気をもらう命のベンチ(筆者勝手に命名)も今回はスルーした。
いつも元気をもらう命のベンチ(筆者勝手に命名)も今回はスルーした。
第5峰を過ぎ、C3の標識から道を少しそれて、p327(第6峰相当)へ向かう。
第5峰を過ぎ、C3の標識から道を少しそれて、p327(第6峰相当)へ向かう。
何もないのだが。アブとカの大歓迎は受けた。(大子アルプスを通してだけれど)。
何もないのだが。アブとカの大歓迎は受けた。(大子アルプスを通してだけれど)。
元気があるので、林道通過前に、今までいつもスルーしている枝道に足を入れてみた。
元気があるので、林道通過前に、今までいつもスルーしている枝道に足を入れてみた。
こちらも特に意味はないのだけれど。少し薮をこぐとこちらからも林道へ下りることは可能なようだ(無駄な体力の消耗だが)。
こちらも特に意味はないのだけれど。少し薮をこぐとこちらからも林道へ下りることは可能なようだ(無駄な体力の消耗だが)。
ルートへ戻って林道を通過。元気なはずだが早くも汗だく。
ルートへ戻って林道を通過。元気なはずだが早くも汗だく。
林道を渡ると急登で、7峰の謎の石板があるピークを目指す。もっとも大子アルプスはほとんどが急登か急下降だが。
林道を渡ると急登で、7峰の謎の石板があるピークを目指す。もっとも大子アルプスはほとんどが急登か急下降だが。
ルートの枯葉が流され、ところどころに厚く貯まっていた。大雨が降った後であることをうかがわせた。
ルートの枯葉が流され、ところどころに厚く貯まっていた。大雨が降った後であることをうかがわせた。
大きな白い花と思ったらきのこだった。暫くしてこのきのこが道の左側に見えた。気がつかないうちに逆戻りしていたのだ。
大きな白い花と思ったらきのこだった。暫くしてこのきのこが道の左側に見えた。気がつかないうちに逆戻りしていたのだ。
10峰で枝道に迷い込んで戻ったときに逆向きに歩き出したらしい。引き返してきて、道間違えした分岐点を撮影。
10峰で枝道に迷い込んで戻ったときに逆向きに歩き出したらしい。引き返してきて、道間違えした分岐点を撮影。
正解か間違えか、どちらの写真を撮ったか忘れた(汗)。
正解か間違えか、どちらの写真を撮ったか忘れた(汗)。
過去の大子アルプス縦走で、何度と無くこつこつ歩いていた急登が、逆ルートだと激下りとして襲い掛かる。
過去の大子アルプス縦走で、何度と無くこつこつ歩いていた急登が、逆ルートだと激下りとして襲い掛かる。
アップルライン分岐。ここも知らないと分岐のほうへ迷い込みそうだ。こっちは縦走路でないよというサイン代わりに、ルートを横切って置かれている多数の木の枝。
アップルライン分岐。ここも知らないと分岐のほうへ迷い込みそうだ。こっちは縦走路でないよというサイン代わりに、ルートを横切って置かれている多数の木の枝。
第12峰(たぶん)。後半戦に突入する。
第12峰(たぶん)。後半戦に突入する。
大子アルプスの縦走路に、古いものってほとんどないんだよなあと思いながら歩いていたら、古い標石が現れた。
大子アルプスの縦走路に、古いものってほとんどないんだよなあと思いながら歩いていたら、古い標石が現れた。
急登を振り返る。
急登を振り返る。
15峰と16峰の間のピーク
15峰と16峰の間のピーク
この間あられの包み紙に書いてあった万葉集「野辺見ればなでしこの花咲きにけり我が待つ秋は近づくらしも」(詠み人知らず)を思い出した。いやいや、秋はまだ暫く先だよ。
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この間あられの包み紙に書いてあった万葉集「野辺見ればなでしこの花咲きにけり我が待つ秋は近づくらしも」(詠み人知らず)を思い出した。いやいや、秋はまだ暫く先だよ。
このなでしこの花が咲いていたのは17-18間の岩壁だ。眺望が良くなってきた。
このなでしこの花が咲いていたのは17-18間の岩壁だ。眺望が良くなってきた。
そしてひと歩きして、第18峰相当の三角点「赤坂」。カマタだの、アカサカだの、首都圏っぽい。
そしてひと歩きして、第18峰相当の三角点「赤坂」。カマタだの、アカサカだの、首都圏っぽい。
ゴリラ岩(筆者勝手に命名)を通過して振り返る。普段はこの写真を撮影してから岩の右側を通過している。
ゴリラ岩(筆者勝手に命名)を通過して振り返る。普段はこの写真を撮影してから岩の右側を通過している。
長い登り降りもいよいよ終盤だ。第20峰への急登。
長い登り降りもいよいよ終盤だ。第20峰への急登。
第20峰(たぶん)。
第20峰(たぶん)。
第21峰を過ぎて、高圧線の鉄塔横にある古い標識。
第21峰を過ぎて、高圧線の鉄塔横にある古い標識。
この急斜面をクライムダウンすれば、大子アルプスの縦走は終了する。
この急斜面をクライムダウンすれば、大子アルプスの縦走は終了する。
ありがとうございました。今9時過ぎ。そして10時台の汽車のあと、当初乗る予定の1427袋田発郡山行まで汽車が無いことを知り、月居山方面まで足を伸ばすことに決めた。
ありがとうございました。今9時過ぎ。そして10時台の汽車のあと、当初乗る予定の1427袋田発郡山行まで汽車が無いことを知り、月居山方面まで足を伸ばすことに決めた。
生瀬富士南峰
北の枝道に入り、この岩に張り付いて(普通は岩を右側から巻く道を行く)北峰へ向かった。
北の枝道に入り、この岩に張り付いて(普通は岩を右側から巻く道を行く)北峰へ向かった。
生瀬富士北峰から南峰方面を望む。右手の小ピークがいわゆる茨城のジャンダルム。
生瀬富士北峰から南峰方面を望む。右手の小ピークがいわゆる茨城のジャンダルム。
生瀬富士を過ぎて一歩きで立神山へ到着した。
生瀬富士を過ぎて一歩きで立神山へ到着した。
うっかりこっちへ進みそうになるが間違え(北東尾根方面)。来た道を戻るのかと思うような方向に正解のルートがある。
うっかりこっちへ進みそうになるが間違え(北東尾根方面)。来た道を戻るのかと思うような方向に正解のルートがある。
立神山から渡渉点までの下りが長い(登っても辛い)。
立神山から渡渉点までの下りが長い(登っても辛い)。
気持ちよく一直線な下り。
気持ちよく一直線な下り。
かずま。ここから急斜面を下ることも考えたが、時間がたっぷりあるのでじっくり月居山まで足を伸ばすことにした。
かずま。ここから急斜面を下ることも考えたが、時間がたっぷりあるのでじっくり月居山まで足を伸ばすことにした。
滝を覗いてリフレッシュ。
滝を覗いてリフレッシュ。
そして根気よく安全第一で下り。渡渉点でぽちっ。こちらはじわじわ増えている。
そして根気よく安全第一で下り。渡渉点でぽちっ。こちらはじわじわ増えている。
数日前に土砂災害警戒情報が上から2番目のレベル4まで出ていたが、渡渉は靴を濡らさずにぎりぎり行けた。全般的に雨量は少な目か。
数日前に土砂災害警戒情報が上から2番目のレベル4まで出ていたが、渡渉は靴を濡らさずにぎりぎり行けた。全般的に雨量は少な目か。
流れと同時に浅瀬を塞いでいる大量の流木(竹が主だが)をよけて歩くことが少し大変だった。
流れと同時に浅瀬を塞いでいる大量の流木(竹が主だが)をよけて歩くことが少し大変だった。
山王山へ登り返し、生瀬富士と立神山の眺望を楽しんだ。
山王山へ登り返し、生瀬富士と立神山の眺望を楽しんだ。
滝のぞきはあの絶壁にある。危険なところを縦走している。
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滝のぞきはあの絶壁にある。危険なところを縦走している。
汗だくで疲れた身体で山王山の連続階段を歩いて、ようやく山王山山頂に到着した。木陰が気持ちいいのだが今日は暑かった。湿気のせいか。
汗だくで疲れた身体で山王山の連続階段を歩いて、ようやく山王山山頂に到着した。木陰が気持ちいいのだが今日は暑かった。湿気のせいか。
ツリガネニンジン
ツリガネニンジン
月居山を根気良く登って、山頂にて恒例の6灰皿撮影。
月居山を根気良く登って、山頂にて恒例の6灰皿撮影。
下山は旧県道へ出るルートを選んだ。ここでも文化財(?)の灰皿を発見したので撮影してしまった。
下山は旧県道へ出るルートを選んだ。ここでも文化財(?)の灰皿を発見したので撮影してしまった。
なんとなく癒されてしまう「奥久慈自然休養林」の看板と、マムシグサの赤い実(見えにくいかも)。
なんとなく癒されてしまう「奥久慈自然休養林」の看板と、マムシグサの赤い実(見えにくいかも)。
旧県道から登山口に入って近道をしたつもりだったが、こういうときの常で濡れた悪路+七曲りで、山歩きとしては快適だったが時間は結構かかった。スピード重視なら県道をそのままたどればよかった。。
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旧県道から登山口に入って近道をしたつもりだったが、こういうときの常で濡れた悪路+七曲りで、山歩きとしては快適だったが時間は結構かかった。スピード重視なら県道をそのままたどればよかった。。
道路と合流し、登山としては終了だ。眼前に生瀬富士(左)と立神山(右)の美しい姿が出迎えてくれた。
道路と合流し、登山としては終了だ。眼前に生瀬富士(左)と立神山(右)の美しい姿が出迎えてくれた。
さらに袋田駅への道から振り返ると右から月居山、山王山、立神山、生瀬富士がぐるりと囲む。神々の集い。
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さらに袋田駅への道から振り返ると右から月居山、山王山、立神山、生瀬富士がぐるりと囲む。神々の集い。
袋田駅近くにて。何日か前の大雨の影響で久慈川の水はにごっていた。
袋田駅近くにて。何日か前の大雨の影響で久慈川の水はにごっていた。
袋田駅のトイレで衣類を全取替えしたあとは、水郡線で今日の稜線(実は見えているのがすべて大子アルプスというわけではない)をおさらいしながら下野宮駅へ向かう。
袋田駅のトイレで衣類を全取替えしたあとは、水郡線で今日の稜線(実は見えているのがすべて大子アルプスというわけではない)をおさらいしながら下野宮駅へ向かう。
途中常陸大子駅で4両から1両に切り離され、前1両だけが郡山方面へ向かう。駅のホームは昭和感に満ちている。
途中常陸大子駅で4両から1両に切り離され、前1両だけが郡山方面へ向かう。駅のホームは昭和感に満ちている。
線路は枕「木」に犬釘だし。
線路は枕「木」に犬釘だし。
1両の身軽になった水郡線はそれなりにお客さんを乗せて郡山方面へ向かう。筆者はドアにかじりついて大子アルプスの稜線を食い入るように眺めた。
1両の身軽になった水郡線はそれなりにお客さんを乗せて郡山方面へ向かう。筆者はドアにかじりついて大子アルプスの稜線を食い入るように眺めた。
中央に第2峰。手前のトウモロコシ畑がいい。
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中央に第2峰。手前のトウモロコシ畑がいい。
下野宮駅に到着し、水郡線を見送った。
下野宮駅に到着し、水郡線を見送った。
下野宮駅から駐車場まで、もう20分ほどの歩き。いやだなと思っていたけれど歩き出してみると、天気がいいこともあり、暑いことを別にすれば快適だった。3峰と三角点「釜田」のある一番高いピークを臨む。
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下野宮駅から駐車場まで、もう20分ほどの歩き。いやだなと思っていたけれど歩き出してみると、天気がいいこともあり、暑いことを別にすれば快適だった。3峰と三角点「釜田」のある一番高いピークを臨む。
駐車場に到着して小さな発見。ここにも三角点があった。
駐車場に到着して小さな発見。ここにも三角点があった。

装備

備考 ヘッドランプ 帽子+防虫ネット 手袋(ゴム引き軍手、商品名「タフレッド」) 渡渉用サンダル ファーストエイド 雨具 スマホGPS 携帯電話 タオル 着替え(下着一式、Tシャツ、ショートパンツ、体拭きタオル) 飲料水2L、スポーツドリンク2L)ミニあんぱん、塩補給飴(今回はレモン味と小豆味)。

山の中は実は日差しは強くないのですが、それでもきついアップダウンを行動することで身体がヒートアップします。ザックの背中や帽子の頭などの放熱が悪いので、こまめに停止して荷を降ろし放熱します。その際にこまめな水分補給も心がけます。


大子アルプスではアブの大歓迎を受け、服、手袋の上からもかまれました。虫除け対策は必須です。今回はクモの巣対策を兼ねて防虫ネットと虫除けクリームを使いました。

筆者にとって最強の虫除けである日焼け止めクリームを耳、首筋に塗りました。縦走中は長袖、手袋、虫除けネットなのでアブやブユはおおむね避けられるのですが、今回のように頻繁に立ち止まって薄着になる場合は虫除けクリームは必要と感じました。

出発すると下山するまで水場がありません。十分すぎるくらいの飲料水を担ぐ必要があります。筆者は飲み物込みで5Lかつぎ、4.5L(残りは気付け薬のコーヒーの飲み残し)ほど飲みました。

ゴム引き軍手は這い回ったり登はんしたりする目的にはいいのですが、暑苦しいのが難点です。

感想

先週の山行でぜひとも3峰から4峰(三角点「釜田」)までの急斜面を登っておかなくてはならないと思って決行した。結論は登りは確かにきついが下りのときに感じているほど逆向きの登りはきつくないようだ。ペースを落として小股でじわじわ歩いていればいつの間にか登りきっている。

一方、生瀬富士側から泣きながら登っていた斜面、やる前は下りはさほど大変ではないと思っていたが、とんでもない勘違いだった。なんと恐ろしかったことか。大子アルプスではよくやっていることだが、四つんばいになって降りた箇所がいくつもあった。

歩き終わったときの消耗度と、今回は大子アルプスが序盤に来ていることを考えて判断すると、月待ちの滝側から登るほうがきついという結論に至った。

ーーー以下、自分のためのメモーーー
駐車場で車のドアを開けるともやっとした湿気と熱気に身体を包まれた。これが大子町北部の夏なのかと思うほどの蒸し暑さ。しかもまだ日は出ていない。前々回、西金から下野宮を歩いたときの西金駅で感じた蒸し暑さを大きく上回っていた。

月待ちの滝の登山口でカウンターをクリックした。先週自分が突いてからカウンターが増えていなかった。盛夏に水場もなく、取り立てて美しい景色も望めない低山に入る登山者が少ないのは当然か。もし事故を起こしたら見つけてもらえないよなと、気を引き締めて入山した。

もともとは入山時点の4時で明るくなることを想定していた。実は早く歩き始めるだけであれば起床は1時だったからもう1時間は早く歩けたのだが、枝道に迷い込みやすいのを嫌って4時にスタートとなるように自宅を出る時刻を調整したのだった。

実際には3峰くらいまでは完全にヘッドランプ頼りの夜間ハイキングとなった。暗いというだけで難度が格段に向上する。普通に歩けたのは1峰の手前までだった。ここから3峰までは岩稜気味のところを、がけっぷちを歩いたり、崖をたくみに巻いたりする。右側には真っ暗な断崖の闇が口をあけている。いや、ヘッドランプで照らしているところ以外は漆黒だ。その漆黒の先に地面があるのか、ないのか、それもわからない。

日中なら簡単なハイキングコースでルートファインディングしながら、薄明が進むのを待った。ヘッドランプ頼りで3峰を通過しないで澄むことを願った。ぼろぼろの岩の岩頭を少し攀じながら進まねばならない。前回の縦走では3峰に立ったところで足許の岩が崩落してしりもちをつくといういやな記憶が残っているからだ。薄明の中、3峰の小岩塔が先に見え始めてきたときにはほっとした。ここからはルートファインディングしないで済む」だろう。

ロングトレイルに取り付くころには序盤だというのに早くも中盤のような滝の汗を書いた。月待ちの滝は涼しげだが、汗の滝はひたすら体力を消耗するばかり。あまりの汗の量に、ズボンを伝った汗が靴の中にたまって、歩くたびに音を立てるほどだった。月居山ー男体山はやらないにもかかわらず、水2Lとスポーツドリンク2Lをあらかた飲んでしまった。

加えてアブの大歓迎、大小さまざまなやつ、スズメバチみたいなやつまでいて肝を冷やした。気のせいかもしれないが、アブが寄ってくるというよりも、地面で休んでいるアブにこっちから突っ込んでいるような気さえした。防虫ネットをかぶり、長袖長ズボンにゴム引き軍手といういでたちだったが、アブは服の上、手袋の上からも噛んでくる。

山行翌日の、7月31日夕方 また大雨の影響で常陸大子ー郡山間が不通になった。登山では自分が歩いている山域の天候が気になるのは当然だが、県北ロングトレイルをやっていると、下山後に車まで汽車で戻れるかということも注意しないといけない。そういう点では今回の山行は幸運な部類だろう。山同様、水郡線も早出早上がりか。

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