奥久慈ハイキング 下野宮ー袋田(大子アルプス 県北ロングトレイル)
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- GPS
- 09:46
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,356m
- 下り
- 1,402m
コースタイム
- 山行
- 8:17
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 9:47
天候 | くもり時々雨、昼近くからは晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ーーー(駐車についてのご注意 大子町ホームページより)ーーー 茨城県北ロングトレイルをご利用の方は、国道118号沿い「宮川グラウンド駐車場」をご利用ください。 ロングトレイル入口周辺の「月待の滝もみじ苑駐車場」や「いちろうりんご園駐車場」には、駐車できませんのでご注意ください。 茨城県北ロングトレイルのコースや駐車場などの詳細については、下記の茨城県北ロングトレイルホームページをご覧ください。 https://kenpokult.com/ ーーーーーーー この駐車場の場所が看板は出てるのですが、宮川グラウンド駐車場」がナビで設定できずに難儀しますので、地図を写真の項にアップしました。 水郡線の袋田駅から下野宮方面の汽車は10時台、14時台、16時台に各一本といった具合に極端に本数が少ないので、目当ての汽車の時刻を決めて逃さないようにします。それに加えて、水郡線の上に夕立の巣があり、大雨の影響で遅延が生じることが多々あります。運行状況にも気をつけます。 今回の旅では、4両編成で来た水郡線は常陸大子で後ろ側の3両を切り離し、常陸大子以北は1両編成になりました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
県北ロングトレイルとして開通して以来、大子アルプスは非常に歩きやすくなりましたが、それでも這って登り降りしなければならないこともあるような厳しいアップダウンが無数に続く身体に堪えるコースです。水場はないので、特に夏場は飲料水の十分な担ぎ上げが必須です。 難度は高くありませんがつまずいたら墜落死という箇所はたくさんありますので用心して進みます。 序盤、1峰から3峰にかけて若干岩稜気味のところを通るのですが、一部風化が進んでぼろぼろのところがあります。しかも片側は断崖ですので足元、手元の状態に気をつけながら進みます。 ところどころ道が急に折れ曲がっている箇所があります。そういうところは大抵直進する踏み跡も残っています。正解のルートの踏み跡はずっと明瞭で藪はありませんので、もしも藪がちになり始めたら早めに引き返します。県北ロングトレイルの黄色テープが随所に見られますので確認しながら進みます。GPSで現在位置を確認できれば一番安全です。 生瀬富士、立神山には若干登はん要素がありますが、お助けロープが整備されているのでうまく使いながら登り降りします。 生瀬富士山頂から生瀬富士北峰(いわゆるジャンダルム方面)は山頂を基点として縦走路からそれて北へ向かいます。 立神山から月居山方面への下りの入り口はちょっとわかりにくいので、GPSで現在位置を確認しながら進みます。いまはロープが張ってあって迷い込みにくくなりましたが、北東方面へ進まないようにします。 月居山方面へは渡渉点があります。去年はずっと靴脱ぎで、渡渉用サンダルをリュックに詰めてましたが、今年は靴脱ぎなしで通過できています。今年の雨の降り方、空梅雨+集中豪雨を物語っているようです。今回は渡渉点に大量の流木(実際は竹ですが)が堆積しており、それをよけながらの渡渉が一工夫でした。 |
写真
装備
備考 | ヘッドランプ 帽子+防虫ネット 手袋(ゴム引き軍手、商品名「タフレッド」) 渡渉用サンダル ファーストエイド 雨具 スマホGPS 携帯電話 タオル 着替え(下着一式、Tシャツ、ショートパンツ、体拭きタオル) 飲料水2L、スポーツドリンク2L)ミニあんぱん、塩補給飴(今回はレモン味と小豆味)。 山の中は実は日差しは強くないのですが、それでもきついアップダウンを行動することで身体がヒートアップします。ザックの背中や帽子の頭などの放熱が悪いので、こまめに停止して荷を降ろし放熱します。その際にこまめな水分補給も心がけます。 大子アルプスではアブの大歓迎を受け、服、手袋の上からもかまれました。虫除け対策は必須です。今回はクモの巣対策を兼ねて防虫ネットと虫除けクリームを使いました。 筆者にとって最強の虫除けである日焼け止めクリームを耳、首筋に塗りました。縦走中は長袖、手袋、虫除けネットなのでアブやブユはおおむね避けられるのですが、今回のように頻繁に立ち止まって薄着になる場合は虫除けクリームは必要と感じました。 出発すると下山するまで水場がありません。十分すぎるくらいの飲料水を担ぐ必要があります。筆者は飲み物込みで5Lかつぎ、4.5L(残りは気付け薬のコーヒーの飲み残し)ほど飲みました。 ゴム引き軍手は這い回ったり登はんしたりする目的にはいいのですが、暑苦しいのが難点です。 |
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感想
先週の山行でぜひとも3峰から4峰(三角点「釜田」)までの急斜面を登っておかなくてはならないと思って決行した。結論は登りは確かにきついが下りのときに感じているほど逆向きの登りはきつくないようだ。ペースを落として小股でじわじわ歩いていればいつの間にか登りきっている。
一方、生瀬富士側から泣きながら登っていた斜面、やる前は下りはさほど大変ではないと思っていたが、とんでもない勘違いだった。なんと恐ろしかったことか。大子アルプスではよくやっていることだが、四つんばいになって降りた箇所がいくつもあった。
歩き終わったときの消耗度と、今回は大子アルプスが序盤に来ていることを考えて判断すると、月待ちの滝側から登るほうがきついという結論に至った。
ーーー以下、自分のためのメモーーー
駐車場で車のドアを開けるともやっとした湿気と熱気に身体を包まれた。これが大子町北部の夏なのかと思うほどの蒸し暑さ。しかもまだ日は出ていない。前々回、西金から下野宮を歩いたときの西金駅で感じた蒸し暑さを大きく上回っていた。
月待ちの滝の登山口でカウンターをクリックした。先週自分が突いてからカウンターが増えていなかった。盛夏に水場もなく、取り立てて美しい景色も望めない低山に入る登山者が少ないのは当然か。もし事故を起こしたら見つけてもらえないよなと、気を引き締めて入山した。
もともとは入山時点の4時で明るくなることを想定していた。実は早く歩き始めるだけであれば起床は1時だったからもう1時間は早く歩けたのだが、枝道に迷い込みやすいのを嫌って4時にスタートとなるように自宅を出る時刻を調整したのだった。
実際には3峰くらいまでは完全にヘッドランプ頼りの夜間ハイキングとなった。暗いというだけで難度が格段に向上する。普通に歩けたのは1峰の手前までだった。ここから3峰までは岩稜気味のところを、がけっぷちを歩いたり、崖をたくみに巻いたりする。右側には真っ暗な断崖の闇が口をあけている。いや、ヘッドランプで照らしているところ以外は漆黒だ。その漆黒の先に地面があるのか、ないのか、それもわからない。
日中なら簡単なハイキングコースでルートファインディングしながら、薄明が進むのを待った。ヘッドランプ頼りで3峰を通過しないで澄むことを願った。ぼろぼろの岩の岩頭を少し攀じながら進まねばならない。前回の縦走では3峰に立ったところで足許の岩が崩落してしりもちをつくといういやな記憶が残っているからだ。薄明の中、3峰の小岩塔が先に見え始めてきたときにはほっとした。ここからはルートファインディングしないで済む」だろう。
ロングトレイルに取り付くころには序盤だというのに早くも中盤のような滝の汗を書いた。月待ちの滝は涼しげだが、汗の滝はひたすら体力を消耗するばかり。あまりの汗の量に、ズボンを伝った汗が靴の中にたまって、歩くたびに音を立てるほどだった。月居山ー男体山はやらないにもかかわらず、水2Lとスポーツドリンク2Lをあらかた飲んでしまった。
加えてアブの大歓迎、大小さまざまなやつ、スズメバチみたいなやつまでいて肝を冷やした。気のせいかもしれないが、アブが寄ってくるというよりも、地面で休んでいるアブにこっちから突っ込んでいるような気さえした。防虫ネットをかぶり、長袖長ズボンにゴム引き軍手といういでたちだったが、アブは服の上、手袋の上からも噛んでくる。
山行翌日の、7月31日夕方 また大雨の影響で常陸大子ー郡山間が不通になった。登山では自分が歩いている山域の天候が気になるのは当然だが、県北ロングトレイルをやっていると、下山後に車まで汽車で戻れるかということも注意しないといけない。そういう点では今回の山行は幸運な部類だろう。山同様、水郡線も早出早上がりか。
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