穂高・明神岳縦走 期間限定日帰りコース
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,418m
- 下り
- 1,413m
コースタイム
06:40 岳沢入口
07:10 7号標識
08:50 岳沢小屋
11:00 奥明神沢ダイレクトルンゼとの分岐
11:25 稜線(明神岳・前穂高最低鞍部) 〜 11:35
12:20 明神岳主峰 〜 12:40
13:00 明神岳2峰 〜 13:10
13:50 明神岳4峰
14:25 明神岳5峰 〜 14:35
14:55 5峰西南稜肩テント場
15:25 トラロープ帯通過 〜 15:45
17:00 7号標識 〜 17:05
17:30 岳沢入口
17:45 上高地バスターミナル
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
岳沢小屋まではもう夏径コースになっています。 3/10ぐらいから上は雪が繋がっていました。 |
写真
感想
岳沢奥明神沢の雪が稜線直下まで繋がっていて落石を落とさずに稜線に出られ、稜線は雪が消えていてアイゼン無しで軽快に歩ける、この2つの条件が揃うのは5月下旬だけです。
足が速く体力のある人にはいろんなコース取りがあるのでしょうが、今の私にこのコースで日帰りできるのはこの時期だけです。
前日金曜日に横浜を出発し、松本IC最寄りのみどり湖PAで車中泊して4時起床、高速代金を半額にしてして沢渡へ向かい、沢渡初発バスで上高地入りした。
岳沢小屋への7/10号標識で、今日は右の尾根から下って来れますように、と願をかけ、アウターとして着てきた古いレインウェアを脱いで2枚着になる。
3/10標識辺りから雪が繋がり、小屋見峠の先、岳沢を渡る所でワカンを履いて、小屋には立ち寄らず直接奥明神沢へ入っていきます。
朝なので雪は沈まず、傾斜もきつくいなってきたので早々にアイゼンに履き替えます。
昨夜小屋でテント泊したという2人組の方が前穂高の登頂から降りてこられたので色々情報を収集、でも本当は、急な登りで息が上がっていたので休憩です(笑)。
奥明神沢も左に折れて前穂高へ向かうダイレクトルンゼから分かれて右の広い雪の斜面を登ると、最後2m程だけ雪が切れて明神・前穂の最低鞍部に到着です。
このコルで休憩しつつアイゼンを脱ぎます。
コルから50m程は2級程度の岩場です。
その上の雪が壁のように残っている所は梓川側を越えていくと、ついに明神岳主峰にご対面です。
綺麗な形をしています。
ザレ場は、一般登山道のように踏み跡がはっきりしています。
その踏み跡が岩場で消えて、適当に登っていくと明神主峰に到着します。
早速、以前から気になっていたことの検証です。
それは、河童橋からこの明神主峰が見えるのか?と言うことです。
やっぱり。2峰の影になって見えません。
これを確認したかった。
河童橋周辺の展望ガイド図には決まって明神岳が書かれていますが、近眼の私には主峰は見えないんだよな〜と思っていたんです。
これで、目が悪い性ではなく、実際に見えていないんだと証明されました。
でもまあ観光客の方には明神岳の主峰も2峰も関係ないと思います。
それより岳沢の穂高のイメージは残っても明神なんて見えていても眼中には無いでしょうネ。
でも個人的にはガイド図が気になっていたのでした。
主峰から2峰へのコルへの下りはひどいガレで降りにくいです。
2峰の壁は、取り付のワンムーブがイヤらしいだけで、その上は2〜3級の快適な岩登りです。
途中にはA0用ではなくランニング用のピンが幾つもありますがフリーソロなのでどれにも触れずに登っていきます。
登り切った所から右へ5m程で2峰の頂上です。
主峰と前穂高のツーショットの写真を撮りに2峰の頂上に向かいます。
勿論ここからは河童橋はよく見えます。
3峰の基部の岳沢側の雪には昨日か今日の踏み跡が見えます。
その踏み跡を辿って3峰は巻きます。
結構急な斜面を下って3・4のコルに降りて少し登り返すと4峰です。
ここから見る三角錐の主峰の形良さは惚れ惚れします。
左はゴツゴツした2峰と3峰、右はなだらかな東稜のラクダの背。ここから見る景色が一番好きです。
5・4のコルは結構深いです。コルまで降りて、さー登り返すぞ!と気合いを入れたら、アレッ?て感じであっさり5峰に到着です。
ここで明神縦走は終了になります。
西穂から奥穂の稜線、吊り尾根、前穂高、歩いてきた明神岳の稜線、そして足元深く眼下の梓川、河童橋と360度の立体パノラマを見納めて西南稜の下降に入ります。
西南稜は、これでもか、これでもか、と言う程のきつい下降が岳沢林道まで続きます。
途中にあるトラロープ帯は結構長いですが、そのトラロープを何度も跨いだりくぐったりと実に邪魔。かえって転倒しそうです。
その先も顕著な尾根筋を下降するのですが、まっすぐ降りずに、左手の斜面(尾根)に入るという感じのところが2回あります。
普段あまり膝が痛くなることがない私ですが、ここばかりは膝が痛くなり、もう堪忍してぇ〜と泣きが入って、ようやく7号標識が見えたらホッとします。
寝転がってヒザを休めたい所ですが、最終バスに間に合うようにもうあと一踏ん張り頑張ります。
河童橋まで戻ってきて明神岳を仰ぎつつ、今日一日ありがとうございました、とお礼を言ってバスターミナルへと向かいました。
はじめまして。おくほと申します。
明神岳は穂高方面ばかり目がいって正直気にしてませんでした。
岳沢からのルートだと、前穂〜奥穂しか頭になく、北アルプス=3日は
必要と思っていました。
今回行かれたルートは眺望も素晴らしく、日帰り可能(これが重要 )
なので、是非行きたいなと思っています。
今の時期ならアイゼンの前爪で立ちこむようなこともないと思いますが
、あまりハード だと私の技術では対応できない ので、どうでしょうか?
素晴らしいレコありがとうございました。
おくほ さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
明神は目立たない山ですが、標高は西穂以上もあり、上高地に近く見晴らしもいい山です。
普段は、上高地から徳沢へ行く時に見上げているこの明神岳の稜線から梓川を見下ろすのもまた格別です。
さて、登りの奥明神沢ですが、確かに急な雪斜面ですがさすがに前爪で立ち込むような傾斜はありません。もし逆コースで下降に使うのなら最上部は後ろ向きで降りていきますが、前穂からのダイレクトルンゼと合流すると、午後で雪が腐ると、標高差400〜500mの尻セードで岳沢小屋近くまで大人の滑り台が楽しめます。
感想文にも書いていますが、稜線上は3級程度の岩登りがありますのでクライミング技術がないと通過できません。一般登山道ではありませんので鎖やロープはありません。
5峰西南稜にはトラロープがあるので、夏場、鎖場好きの人は結構5峰までは登って来て居られます。5峰から2峰まではルートファインディングが出来ればここも岩登りの技術はなく歩けます。
数日前に岳沢小屋のブログで、奥明神沢往復で明神岳主峰が比較的簡単に行けそうな紹介をして居られました。こちらも綺麗な写真でしたので参考にされたらと思います。
どの様なルートを取られるにしろ、明神岳の稜線では素晴らしい景色がまっています。
楽しんできて下さい。
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