郷谷山(高知県馬路村)
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.3km
- 登り
- 564m
- 下り
- 550m
コースタイム
天候 | 晴れのちくもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
郷谷山山頂直下の分岐までは、ピンクのマーキングテープが随所に付けられているため、殆ど迷うことはない。分岐から山頂まではテープの数が少なくなるが、僅かな距離で尾根上を進めばいいだけ。 但し、ピンクテープは登山道以外の箇所にも付けられているため、帰路、読図を怠るとルートを誤ることになる。登山道は全コース、踏み跡程度のものなので、特に読図力が弱い者は帰路、一旦ルートを誤ると、正規ルートに戻るのに手こずるかも知れない。 |
写真
感想
[最も簡単に登れる魚梁瀬の無名峰の一つ]
高知県馬路村魚梁瀬(やなせ)は、魚梁瀬杉や魚梁瀬森林鉄道、ゆずジュース「ごっくん馬路村」で有名。国有林の割合が他の市町村よりも格段に多いが、山岳について言うと、有名峰より無名峰の数が圧倒的に多い。有名峰は千本山(1084m)、甚吉森(1423m)、天狗森(1295m)位で、無名峰はその何倍もの数に及ぶ。
無名峰は藪山が多いが、今回の郷谷山については、藪は皆無。登山口には道標もあり、山頂手前の分岐まではマーキングテープが先導してくれる。
全山植林の山だが、実は杉檜等は、全国のセラピー基地に指定されている山岳の広葉樹よりもフィトンチッドの主成分・テルペン類が圧倒的に多く含有されている。つまり、自然林の山より、植林の山を歩いた方が身体にいいのである。このことは昭和期、既に林野庁所管の研究機関が実証済。だから心身に不安を抱える岳人は是非、この山に登り、健康になって戴きたい。尤も健康だからこそ、登山ができるのだが。
登山口には「歩道入口」と書かれた道標があるものの、これは飽く迄森林管理署作業員のためのものなので、車で走行時は見逃すことが少なくない。しかし目印になるものがある。登山口の先にある砂防ダムである。
登山口は崖になっていて、「本当にこれを上るのか」と思うかも知れないが、実際に登ってみるとそんなに難しくはない。しかし最初は急勾配を一直線に登るため、やや滑り易い。
コースが植林帯に入ると、多少傾斜が緩くなり、尾根をジグザグに上るようになる。林道上は日差しが暑かったが、植林帯に入ると、南亀谷からの谷風がそよいでいるため、非常に涼しい。
高度が大分上がって来ると、一旦長い一直線の上りになる。
再びジグザグの道になり、しばらく行くと薄い分岐に出る。西方と南方にピンクテープがあるが、当然山頂は南の大木が立つ方。ここから山頂までは殆ど踏み跡がないが、山慣れた岳人ならまず迷うことはない。
南北に幅広の尾根が続くが、その南端に三角点が埋設されており、三角点再測量の測量櫓が残されている。比較的新しいだけあり、周囲はきれいに刈り払われており、展望はないものの、大きく頭上の空が開け、気持ちがいい。すぐ下には何本かつつじも咲いている。
あっけなく登頂できたので、亀谷山と郷谷山との中間の950mピーク向けて縦走してみることにした。往路は尾根の北下を通る作業道を辿る予定だったが、最初のうちは廃道化している。しかし植林帯になると道が現れる。が、その道も進むにつれて不明瞭になり、植林帯がなくなると完全に廃道となる。それでも構わず斜面をトラバースして行ったが、斜面の崩落地手前の崖で遂に断念。そこからは狸の歩いた跡を拾って尾根上を目指すが、兎に角傾斜が急。
上方へ行けば藪も出てきたため、よっぽど引き返そうと思ったが、山屋の「性」がそれを許さない。
何とか尾根上に出て、東進して行くと植林のある箇所は比較的歩き易い。
950mピーク東の小ピークまで来ると、そこから先の尾根は荒れているようだったので、尾根上を郷谷山直下の分岐まで引き返した。分岐からは往路のコースを戻るのみ。
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