羅臼岳
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- GPS
- 08:34
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,446m
- 下り
- 1,450m
コースタイム
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 8:30
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
当初は木下小屋に前泊する予定だったが、前日にウトロから自転車で登山口まで行ってみたところ、宿泊していたホテルから自転車で1時間ほどで行けることがわかったので、ホテルの方がよく眠れると思い、予定を変更して、当日登山口まで自転車で向かうことにした。
3時半に起床し、4時15分にホテルを自転車で出発。5時20分に木下小屋で熊避けスプレーをレンタル。小屋に宿泊していないにも関わらず、小屋のご主人はスプレーのレンタルや自転車の駐輪を快く引き受けてくださった。心より感謝。15分ほどスプレーの使い方の説明を受け、5時40分に出発。
スプレーの説明を受けている時、2人の登山者が登って行った。駐車場の様子から、おそらくその前に2・3人の登山者が先に歩いているように思われた。
小屋から1時間ほど森の中を歩く。事前の情報では、ここが最も熊と出会う確率が高いとのことだったので、警戒しながらゆっくりと登って行く。
高木の森林地帯を過ぎると、背の低いカバ類の林の道になる。雪のせいか、木の枝が低く張り出しているところが多く、しばしば頭をぶつけそうになったので、ヘルメットを被る。ヘルメットは、不幸にも熊に襲われてしまった場合の防御にも有効かと思われる。山行中、ヘルメットを持参している人はほとんど見かけなかったが、10人ほどのグループを引き連れていたガイドさんはヘルメットを被っていた。
羅臼岳の最上部は、思っていた以上に切り立った岩場で、実際の高度以上に高山の雰気分を味わうことができた。頂上からの知床連山の遠望は、見る者の心を引き寄せずにはおかない、独特な深山の雰囲気を湛えていた。
下山途中、羅臼平で茂みのかげにリュックが2つデポされているのを見かけた。おそらく身軽になって羅臼岳か、反対側の三ツ峰に登ったのではないかと思うが、知床のような熊や狐の多い山域では、荷物をデポすることは厳禁とされている。荷物の中の食料の匂いに引き寄せられて野生動物が荷物を引き裂いたり、食い破ってしまうからだ。もし熊が人間の食料を食べてしまった場合には、味を覚えてしまい、それ以降は人間を襲うようにもなってしまう。たぶんリュックをデポした登山者は、こういうことを知らずに荷物を置いて行ったのだろうと思うが、こうしたルールを周知徹底するにはどうしたら良いのだろうか?立て看板などを設置してもおそらく効果は皆無だろう。そもそもこういうことを気にかけない人は、立て看板など目にしても内容を確認することはほとんどないのではないだろうか。また立て看板は折角の美しい自然の風景を台無しにしてしまう。難しい問題だと思う。
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