南ア前衛・尾白川渓谷から日向山周遊
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 1,057m
- 下り
- 1,047m
コースタイム
- 山行
- 4:21
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 5:26
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
南アルプスの前衛の日向山に登りに行ったのは、1996年4月21日のことだった。日向山のすぐ近くにある雨乞岳には、山と溪谷社から出版されていた『アルペンガイド別冊 東京周辺の山』というビニールカヴァーの横長の本をみて1993年1月1日に登りに行ったけど(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4666914.html)、大学卒業して社会人になり、松本から富山の実家に戻ってもこのガイド本の影響下からはまだ完全には逃れておられず、登ろうと思いつつも大学卒業までに登頂を果たせなかった山に行って「宿題」を終える感覚で向かったんだろう。当時はまだ安房トンネルが開通前で、安房峠は冬季閉鎖の時期のため糸魚川廻りか木曽福島廻りで塩尻に出て、国道20号経由で新国界橋を渡って白州町に着いたハズ。高速は料金をケチって使っていない(苦笑)。いずれのルートを採ったにせよ、富山から登山口まで少なくとも5時間はかかってる(苦笑)。
登山口となる尾白川渓谷は、この2年前の1994年の夏に甲斐駒ヶ岳から黒戸尾根を下りて来た時にキャンプ場で1泊してるため、土地勘のある場所。9時前に町営駐車場を出発。やたらと皇太子殿下(現・今上天皇陛下)の甲斐駒ヶ岳登頂記念碑だらけな竹宇駒ヶ岳神社の前を通過し、黒戸尾根へのコースを分け、尾白川渓谷の遊歩道に入る。まさか死亡事故多発により一部区間が通行禁止になる未来が待ってるとは当時は知る由も無く、呑気に渓谷美を堪能しながら先を進む。神蛇滝の案内板で1時間経ったので、休憩。この日はもう4月下旬だというのに寒い日で、服装は完全に冬仕様。さらに尾白川渓谷遊歩道最奥の不動滝に到着。遊歩道から下りて、滝のそばまで観に行った記憶がある。ここまで駐車場から約1時間半。
不動滝からは現在通行止めの区間で、尾白川渓谷から離れてひたすら登る。20分あまりで尾白川林道を横断する地点に到着。ここは錦滝の真ン前で、あずまやもある。現在歩行禁止のルートで、そうなる前までは上り限定で歩行が許されていた。この時はまだそういう規制も無く下りでも使えたハズだけど、上り限定に規制されるのも納得出来るほどの急登。40分ほどの上りで稜線の道と合流し、西に10分ほど進むと、白砂で真っ白な日向山の頂上に12:18に着いた。
甲斐駒の頂上と同じ地質のため、甲斐駒と同じような花崗岩とそれが風化した白砂の頂上。ちょうど新雪が少し積もったばかりのタイミングで、白砂のうえに白い雪が積もったコントラストが未だに目に焼き付いてる。天気は曇りで、雲が多く甲斐駒もハッキリとはみえなかったけど、八ヶ岳や佐久方面が見渡せた。
帰りは安全な尾根道を使って矢立石へ下る。途中、右方向に入る道があったので「もしや!?」と直感的に悟って行ってみると、貯水池横を通過し、案の定、1994年夏に尾白川キャンプ場に宿泊した時に気になってた道にひょっこりと出て、キャンプ場に到着。日向山の正式な登山口を通ると駐車場までは遠廻りになるけど、こんな近道もあったのね。駐車場には14:23に到着。
あれから26年が経過し、その後も甲斐駒の黒戸尾根は何度か来てるけど、尾白川渓谷と日向山までは足を伸ばしていない。やっぱり全コース歩き通してしまうと、尾白川渓谷遊歩道を不動滝まで往復とか矢立石コースで日向山だけ往復だけになると物足りなく感じてしまうから。不動滝から日向山頂上手前の合流点までの通行禁止が解除されるのを待ってるけど、果たしてその時はやって来るんだろうか?
(2022.11.10・記)
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