関東ふれあいの道を行く〜東京編【4.歴史のみち】
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- GPS
- 05:50
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 705m
- 下り
- 837m
コースタイム
(休憩0:20)
9:53浅間嶺-そば処みちこ10:35(0:42)/[予定]11:03/[差]+0:28
(みちこ昼食1:20)
11:55そば処みちこ-時坂峠12:20(0:25)/[予定]13:50/[差]+1:30
12:20時坂峠-払沢の滝P12:55(0:35)/[予定]14:50/[差]+1:55
12:55払沢の滝P-払沢の滝13:05(0:10)/[予定]15:05/[差]+2:00
(休憩0:10)
13:15払沢の滝-払沢の滝BS13:25(0:10)/[予定]15:30/[差]+2:05
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:西東京バス本宿役場前BS→JR武蔵五日市駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【上川乗BS〜浅間嶺】 樹林帯の登りです。最初はやや急傾斜ですがすぐになだらかな登りとなり、キツイ箇所はほぼありません。 登山道としては危なげのない道です。 梅雨時の雨上がり後ということで、登り始めのしばらくの間は熱帯ジャングルのような湿度たっぷり。サウナのように汗をかきました。熱中症に注意です。 途中でスズメバチと遭遇しました(2回。同一個体じゃなければ2匹)。もしかしたら登山道沿いに巣を作りつつあるかも知れませんので要注意です。 【浅間嶺〜そば処みちこ】 いわゆる浅間尾根(浅間道)です。ゆるやかな下りの道となります。 途中にカタクリ群生地(登山道から少し外れて尾根上方側をたどってまた本道に合流する道のようです)があります。 カタクリ群生地のすぐ先には大きめのモミの木があります。 さらに進むと道は沢沿いに下り、その先にそば処みちこがあります。 【そば処みちこ】 江戸時代からあるという築400年の古民家を改装したそば屋さんです。 元々浅間道の馬宿で山村と麓町との中継地点だった建物です。 代官休憩所としても使われたそうで、立派な長屋門や水車もあります。 手打ち二八そばは一日限定二十食。他にも石臼そばや山芋そばなど。なかなかに美味しいです。 営業日が非常に変則的なので訪れる際は要確認です。 http://sky.geocities.jp/kiaki2327/home.html 【そば処みちこ〜時坂峠】 みちこを出るとすぐに舗装道に出て、時坂峠までは舗装道歩きです。 時々走ってくる車に注意です。 【時坂峠〜払沢の滝P】 そのまま車道を歩いても下れますが、道標に従ってショートカットの山道(地元の生活道?)を歩くと少し早めに着けます。 特に危ない場所はありません。 |
写真
感想
[img]http://www.yamareco.com/uploads/photos/2945.gif[/img] [color=ff8c00]歴史とは蕎麦である[/color]
今週はどんより天気なのでふれあいの道を進めるにはもってこいだ。
とは言っても、第三コースは「富士見のみち」なので、一応富士山が見えたほうが良かろうということで、
一足先に第四コースの「歴史のみち」へ。
この道は何と言ってもそば処みちこだ。
というか、歴史を感じさせるものはそば処みちこくらいしかない。
浅間尾根の道自体は昔から行商ルートとして使われていた道だから、歴史的と言えなくもない。
が、道はあくまでもハイキングコースなので、
「昔はここを炭とか生活物資積んで馬とかで歩いてたんだなぁ〜」
と想像力をフル活用しない限りは、歴史を感じることはない。
そもそも浅間道の歴史を知らなければ、普通のハイキングコースとなんら変わらない。
しかし、そば処みちこは歴史感バッチリだ。
築400年の旧かぶと造りの古民家は、誰がどう見ても古いとわかる。
入り口にある水車は苔生して、良い感じの軋み音をたてながらも回り続けている。
電気も引かれているし、屋根も葺きなおされているので江戸時代のまんまというわけではないにしても、様々な改修が行われてきたのであろう辺りもまた歴史を感じさせる。
ふれあいの道が整備された当時は、そば処みちこはまだ無かった。
女将みちこさんのお母さんの家だったらしい。
それを改装してそば処としてオープンしたのは2000年になってから。
場所が場所だけに最初は大変だったらしいが、ハイカーを中心に口コミでお客さんが来るようになったそうな。
我々も実は数年前にはその存在を知っていて(当時はもここが登山をするとは思ってもいなかった)気になってはいた店である。
そもそも何でこんな山奥に一軒家があったのだろうか。
思っていた以上にその歴史は古かった。
少なくとも400年前(江戸時代初期、寛文年間、4代将軍家綱の頃)にはあったようだ。
最初にどのような理由でここに家が建てられたのかは定かではないが、浅間尾根道を行きかう人々の休息場所として、存在価値があったらしい。
江戸時代。桧原村の奥の三頭山あたりは幕府所領の山林だったそうだ。
代官が年に数回、辺りの山林を巡視する際に休憩所としてこの家へ立ち寄るようになる。
そうなるとそれなりの建物でなければなるまい、ということになり、特別に長屋門を構えることが許されたのだとか。
こうなるとちょっとした名家である。
また、先にも書いたとおり、浅間尾根のこの道は商業ルートとして古くから使われていた。
山奥の村から五日市(名前の通り毎月5日に市が立つ場所だった)あたりへと特産品を運び、村では手に入らないような生活物資を買って帰る。
里から山へ戻るのだから、帰りは登りである。
田吾作は大きな荷物を抱えつつ、一生懸命山道を登る。
「おっかぁが待っとるだろな、はよう帰ってやらねば」
と思いつつも、一日商売しての帰りだからさすがにくたびれる。
と、山中にポッと灯りが見えるわけだ。
田吾作、途端にホッとして、
「あそこで休ませてもらうべぇ〜」
そうして休むのに最適な場所が、この一軒家だったということのようだ。
沢も流れていて水の補給も出来るしね。
役所仕事や商業だけでなく、浅間神社に詣でる人たちも利用したらしい。
400年を経ていまだに残っているのは、このように人々に必要とされてきた家だからであろう。
そんでもって現代の今、我々は美味しいそばが食べられるのである。
これも歴史の産物。
ありがとうみちこさん。
ありがとう代官。
ありがとう田吾作。
[color=228B22]【今回は縦読みも斜め読みもないっぽい】[/color]
空は真っ白で展望はイマイチだろうからと"富士見のみち"ではなく"歴史のみち"へ。
梅雨時は朝が起きられなくて大変…二度寝寝坊し1時間遅れで出発。
バスは乗客みんな座れて2.3シート余るぐらいの乗車率。
同じバス停で下車したのはトレランさん二人組。
三頭山の方へ行かれるそうだ。
登山口からノソノソと歩くこと数歩・・・暑い。
温度計は20℃だけど湿度が半端ない、そして無風。
風が通る場所にくると生きかえる。
登るところは最初ちょこっとだけなんだけどね・・・ぐったり。
この道で一番楽しみにしていたのはルート上にある【そば処みちこ】
何年か前まだ山歩きなどしない頃、ドライブで来てみつけたお店。
その時は冬でお店がお休みで寄れず。
もう来ることはないだろうと思っていたけど、まさか新しい趣味で訪れる事になるとは。
私が立てた山行計画の時間見積もり…失敗していたみたいで丁度良い頃合いにお店に着けた。
寝坊せずに時間通りに出発していたら店の前でずーっと待っているようだったよ。
良かった良かった。
紅葉の季節に"初めてのお山"としてハイキングデートとかに良い感じかもしれないね。
綺麗な沢があるし、払沢の滝もあるし、渓谷もあるし。
"湖のみち"と"鳥のみち"と違い静かな山歩きが出来た。
またいつか娘と歩いてみたい道でした。
ふふふ・・もっすごく画が丁寧に上手くなってますねぇ〜
失礼は承知で(^^;
むちゃ、おもしろいと思うけど・・モンベルの「岳人」に投稿を
でわでわ
空が真っ白で展望もイマイチだったから
今回の見どころは古民家しかなかったので
建物描くしかなかったです。
一番面白かったのは川崎からきたお嬢さんとの会話なんだけれど
四コマで伝えきれないので思い出として一コマだしました。
雑誌とかって読まないんだけど今月号の岳人はチェックしようかと思ってたんですよ。
kamehibaさんの写真が載っているというので。
uedayasujiさんもお書きになってますが、ホントにパグ漫画、油が乗ってますよ。ヤマレコに欠かせません。
私はヤマケイに載らんかと思いましたけど。
ありがとうございます(*´∀`)ノ
四コマ漫画難しくて毎回どうまとめていいか四苦八苦ですけど
楽しく続けて面白いものが描けるように頑張ります。
もっと色々お山の経験も積んで頑張らないと雑誌に載るとか無理ヾ(´∀`*)
ヤマレコの山行記録のすみっこで細々と描いて楽しむぐらいが丁度良いです
関東ふれあいの道は全踏破したら160本になるので一冊作れそうですよ。
楽しみに歩いて描き溜めて老後に自費出版かなぁん。
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