涸沢へ(3日目)-2022-09-29
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- GPS
- 07:50
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 110m
- 下り
- 948m
コースタイム
- 山行
- 7:12
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 7:48
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
最終日の朝、外を見ると雨がやんでいます。テラスにはご来光を見ようとする人がたくさん出ていました。私たちも朝食後にテラスに出てみましたが、空には雲が多くたなびいていて、ご来光もモルゲンロートも拝めませんでした。早くからテラスに出てい人たちはみなさん落胆した表情で小屋に戻っていました。
私たちは、朝食後の6時過ぎから外に出て、紅葉の最盛期にはすごくきれいだと聞いていた、奥穂高岳に向かうルートを少し歩いてみることにしました。まだ太陽が雲に隠れているので、わずかな紅葉もくすんだ感じで鮮やかさは感じられませんでしたが、雨あがりのしっとりとした感じはそれなりに美しさを感じました。
聞くところによれば大きな岩の辺りまで登れば涸沢カールを見下ろせると聞いていましたので、大きな岩の辺りまで行ってみましたが、まだまだ行けそうなので、ヘルメットをかぶった人たちに交じって、軽装の私たちもずいぶん上の方まで上がりました。その頃には青空が広がって太陽の光が山を明るくてらい始めました。もう少しだけ坂を上がっていき、もっと大きな岩の上に立って涸沢カールを見下ろしました。ちょうどそのころになると雲も消えてきて、穂高連峰が太陽の光を浴びて美しく輝きはじめました。その雄大な姿を間近に見て、感動に声も失うほどでした、みんな写真を撮ったりビデオに収めたりしていました。30分ほどその場にいてから小屋に戻りました。
急いで片付けて8時ちょうどに下山を開始しました。昨日までのあの雨で何も見えなかったのとは全く違って、何もかもが美しく光り輝いて見えました。涸沢ヒュッテまで下って、振り返ってカールの美しい光景を目に収めカメラに収めてから涸沢ヒュッテをあとにしました。
下って行く途中、目の前には常念岳も見えるし、屏風岩の山塊も見えるし、谷の向こうには穂高と同じような高い山並みも見えるし、「こんな景色だったんだ!」と感動しながら下っていきました。下からは何組もの団体さんが上がってきました。そのたびに道を譲って「今日はいい天気で良かったですねえ」と声をかけました。「私たちは昨日はずっと雨の中を登ったんですぅ」との愚痴も(^-^;
本谷橋も梓川の水が日に輝いてきれいでした。たくさんの人が休憩していました。私たちも岩に腰掛けてゆっくり休憩し、明るく楽しい雰囲気を味わいました。
本谷橋を越えて少し行くと屏風岩の黒光りする不気味で威容のある姿が見えました。クライミングの聖地というだけあると納得する圧倒されるような岩の塊でした。
渋滞もあったし、リュックは重いし足は痛いので、ゆっくり歩いて横尾には12時前に到着。その後、細かく休憩をはさみながら歩いて上高地に着いたのは15時25分でした。お昼を食べる予定だった上高地食堂は15時30分で終了と知りがっくり。仕方なくお土産を買ってからタクシーで沢渡に戻り、平宇温泉の岡田旅館で汗を流してから近くの蕎麦屋で遅い昼食を食べたのは18時過ぎでした。お風呂から上がってきたとき、メンバーからは「このままここに泊まりたいねえ」との声も漏れました。あとはひたすら車を走らせ、一番遠いメンバーが帰宅したのは午前3時でした。
天気予報が急変して雨の中の登りになりましたが、2日目と3日目は好天に恵まれ、全員無事に登り切り、怪我無く降りてこれたので良かったです。3日目に見た涸沢カールの素晴らしい光景は一生忘れないでしょう。紅葉はほぼない状態でしたがそれでも十分美しかったです。
ただ、もう一度来たいかと聞かれれば、「涸沢カールだけならもういいかな」と答えると思います。メンバーからは次に来るときは奥穂高か北穂高に登りたいとの声が上がっていました。また練習再開です (^.^)
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