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記録ID: 4831286
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ハイキング
日光・那須・筑波

根本山から熊鷹山 険路のお詣り根本古道

2022年10月23日(日) [日帰り]
情報量の目安: B
都道府県 栃木県 群馬県
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:02
距離
11.4km
登り
870m
下り
856m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:15
休憩
0:47
合計
6:02
距離 11.4km 登り 870m 下り 871m
9:22
6
9:28
9:29
157
12:06
12:12
20
12:32
12:43
25
13:08
13:09
29
13:38
14:04
5
14:09
14:10
15
15:19
15:20
4
15:24
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
北関東道 足利インター利用
登山口へは、車幅一杯の狭い舗装路が続く沢沿いの道を進みます。どうなることかと思っていると、突如広い駐車場が出現しました。10台以上の車が停められそうです。
コース状況/
危険箇所等
★登山口〜篭堂跡
登山口には上級コースと書かれた標識があり、いきなり固定ロープで岩を登ってスタートです。しっかりと水量のある沢沿いの道で、左右に数限りなく繰返し渡渉しながら進みます。石を跳ぶかたちですが、バランスを崩したりスリップしたりすると悲惨なので、集中していきました。両岸につけられた道も細いので、確実に足を置いて進みます。
標識はふんだんにあり安心です。かつての参詣路ということで丁目石もあります。登るにつれて更に頻繁に渡り返すようになり、最後はゴーロ状の沢床を歩くようになりました。沢の中の大きな岩には石碑が立っていたりします。石碑などの遺構が多くなり、篭堂跡の広場に着きました。
★篭堂跡〜行者山
ここで道は、男坂(表道)と女坂(裏道)に分かれます。ここは、入口に危険大との看板がある、男坂を行きました。沢の詰めの様相で、ゴルジュの間を登っている感じです。要所に鎖や固定ロープが現れますが、ある程度はフリーでいく必要もあります。ホールドスタンスは豊富です。沢は二股になり、どちらも壁が立ちはだかりますが、スタンスのある左に進むと、二段の垂直に近い鎖場となり、これを登り切れば、稜線の鐘楼跡に出て、やっと一息です。しかし、ほっとしたのも束の間で、ここから更に鎖のある狭い岩稜の急登となり、見晴らしが開けてくるのを励みに登り切ると、行者山に到着しました。
★行者山〜根本山・熊鷹山
行者山からの急坂を下ると、緩やかな雑木林の稜線歩きに変わります。一転して大変歩きやすい道が続き、小さなピークにも平坦な巻道があったりして快調です。
★熊鷹山〜登山口
尾根に沿った下ると、丸岩岳への分岐を経て植林地に入っていき、更に下ると林道に出て、後は約一時間の林道歩きです。
厳しい鎖場を抜けて稜線に出ますが、まだまだ高度感のある岩稜が続きました。そして、石の祠のある奥の院に到着します。昔の人々はこと道を登って参詣したと考えると不思議な気分に包まれます。
厳しい鎖場を抜けて稜線に出ますが、まだまだ高度感のある岩稜が続きました。そして、石の祠のある奥の院に到着します。昔の人々はこと道を登って参詣したと考えると不思議な気分に包まれます。
根本山から熊鷹山までの稜線は、穏やかな広い尾根が続きました。十二山を越えると更に広い尾根になり、紅葉の始まった広葉樹林の散歩道が続きました。
根本山から熊鷹山までの稜線は、穏やかな広い尾根が続きました。十二山を越えると更に広い尾根になり、紅葉の始まった広葉樹林の散歩道が続きました。
熊鷹山山頂は低木に覆われていて、見晴台に上るとこの行程で初めての大展望が得られます。歩いてきた根本山と、その向こうに皇海山が見えています。
熊鷹山山頂は低木に覆われていて、見晴台に上るとこの行程で初めての大展望が得られます。歩いてきた根本山と、その向こうに皇海山が見えています。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 携帯 時計 地図 コンパス 計画書 カメラ

感想

日曜日は、翌日に疲れが残らないようにと、ハードな行程は避ける傾向にあるのですが、この日も比較的行きやすい、安蘇の山で未踏の根本山を目指しました。このあたりは、千葉発だと都心を通らないので、移動がスムーズなのです。根本山といえば、信仰の山というイメージで、かつ低山の中でも比較的しっかり歩く山という印象もありました。逆にそれ以上の知識は持っていなかったかもしれません。そして、こういった山行ではよくお世話になるガイドブック、1997年に出版された「栃木の山120」(宇都宮ハイキングクラブ編)の最後の120番目にあたるコースなのでした。今回はせっかくなので、そのコースに従って登ってみることにします。ちなみにこのガイドブックはその後発展して、「栃木の山140」を経て、現在販売されているのは、「栃木の山150」となっているようです。

さて、入り口に上級者コースと看板に書かれている沢コースに、ロープにつかまって入っていきます。何度も何度も徒渉を繰り返すコースですが、広葉樹の緑と豊富な水の流れの雰囲気の良いコースでした。ふと、かつてよく歩いていた鈴鹿山中の沢沿いの登山道を思い起こしました。そして、標識類がかなり豊富。それに加えて丁目石もあり、歩くのは気を使いますが、ルートという意味では相当な安心感があります。それでも一回滑って手をついてしまい、手のひらに傷を作ってしまいました。さらに進むと沢は開けた感じになり、石碑や灯篭、石段などのかつての参道の遺構が多くなっていきます。そして、小広い篭堂跡。ここから男坂のゴルジュに入っていきます。

険しいゴルジュを登るのはまさに沢登りの詰めの様相なのですが、ここでも看板があり、かつて参詣者で賑わったとあります。そこから古い鎖が2本。賑わうという言葉とは程遠い厳しさです。よくこれを登ったものだと、信仰の力ということも考えましたが、賑わうという語感からすると、一種レクリエーション的な要素もあったのかな?と考えたりしました。但し、それは後から考えたことで、登っているときは、濡れた岩に滑らないようにと必死なのでした。

根本山を経て十二山に向かう平坦な尾根の鞍部に十二山根本山神社跡がありました。広い鞍部で、今でも毎年11月にお祭りがおこなわれているとのこと。伝統が今なお息づいているようです。そして、十二山から熊鷹山にかけても素晴らしい広葉樹の森が続き、最後に熊鷹山に登って展望台から360度の展望を楽しみます。目に入るのは根本山の向こうの皇海山と、十二山の背後の男体山。とても特徴的な姿です。そんな中で、男体山の前の美しい稜線が目に留まりました。夕日岳のあたりでしょうか。まだ登ったことのないエリアで、その姿に大いに興味を惹かれるのでした。

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体力レベル
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