鳳凰山縦走(夜叉神峠ピストンコース)
- GPS
- 27:50
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 2,275m
- 下り
- 2,275m
コースタイム
- 山行
- 3:25
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 3:35
天候 | 快晴無風 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
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コース状況/ 危険箇所等 |
積雪箇所あり |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
タオル
ストック
ポール
携帯トイレ
チェーンスパイク
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感想
念願の鳳凰三山、ピストンコースで縦走してきました!
この日が今シーズン最低気温だという予報は出ていましたが、当日はなんと快晴無風。最高の登山日和となりました。
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気温のこともあり、今回は素泊まりの小屋泊。
今年8月に初めてテント泊をした、南御室小屋さんでお世話になりました。
コースも前回と同じ、夜叉神峠からのピストンコース。この時期の平日は始発が10時30分頃着で、遅めのスタートとなりました。
情報をたくさん収集した結果、とりあえず行って小屋に泊まってみることにしました。砂払岳までは道を把握していたこともあり、もし路面状況や天候が悪ければ稜線へ出ずに下山する予定でした。
当初のお天気は、自分の三連休のうち一日目は降雪予報、二日目以降は晴れ間の予報でした。
日が近づくにつれ天気は好転、しかし最低気温が低い予報は変わりありませんでした。
-10度…。どんな寒さだったっけ? いつどこで経験した気温だろう。と記憶を辿りつつ、厚手のタイツとダウンジャケットを新たに購入して挑みました。
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いざ夜叉神峠へ降り立ってみると、風もほぼ無く寒さも感じませんでした。
バスが少し遅れたので、焦って巻き気味で歩きました。結果、前回より30分近くもタイムが縮まりました、、笑(荷物のせいもありますが)
夜叉神峠以降は、登山道の脇に雪がちらほら。上の枝からも霙になった粒が沢山落ちてきました。
前回はガスで眺望はイマイチでしたが、今回は葉が落ちた木々の合間から青空や日光が良く見えました。
苺平〜小屋までは雪がフカフカ&サクサク。自分の靴だとチェンスパを付ける程ではなく、サクサクとそのまま進みました。
そして小屋に到着。日陰のテン場はなんと真っ白! この日はテン泊は0名でした。
受付を済ませて中へ。小屋泊も自分入れて2名とのことで、少し寂しげな雰囲気でした。
しかし小屋の方はとても優しくて(予約の電話を入れた時から変わらない親身なご対応)、お部屋も半個室みたいな所を案内して下さいました。
おやつを食べたり本を読んだり、夕飯も食べ終え。そして入った時から目に留まっていた「豆炭アンカ500円 朝までグッスリ」をお願いしました。
夏にテン泊で来た事を伝えると、小屋の歴史(?)を少し話して下さいました。次来たらもっと聞きたい…!
そしてやはり気温が下がるとのことで、お話をした18時辺りで−3度程。夜は-10度はいかないだろうけど、もうちょい寒くなるだろうとのこと。
10いかなくて内心ホッとしました。笑
なんやかんやで寝る準備と翌日の準備を済ませて就寝。豆炭アンカ、暖かすぐる…涙
合わせて昼間に着用したタイツとズボン計3枚やインナーシーツ、爆熱カイロを仕込んだりした結果とてもよく眠れました。
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翌朝。稜線まで出る、出ない…。
縦走する、しない…。寝ぼけ眼に葛藤しながら、とりあえず片腕ずつ布団の外へ出していく。珍しく起きられそうだったので(朝苦手)、支度して5:30に小屋を出発。
外へ出るとなんと無風で、厚着のおかげもあってか微塵も寒さを感じませんでした。
様子見くらいの気持ちで稜線へと向かいます。樹林帯の中で日の出を目撃。そして前回の撤退ポイント、砂払岳到着。
……雲が一つも無い。歩く所には雪も無い。
今日はこの天気で、この先へ行けるんだ…!!
そう思いながらどんどん進みます。
日陰の所は積雪している感じでしたが、それ以外は土の地面。時折まだ溶けていない雪の上をサクサク歩いて行きます。
そしてついに、薬師岳山頂!
富士山の左には、昇って間も無い太陽が並んでいました。
お隣には白峰三山。初めてこの目で見ましたが、とても、とても綺麗な山容でした。
もうこの時点でいつまでも景色を眺めていたい状況でしたが、足を急かせて目の前にある観音岳へ。鳳凰三山の最高到達点です。
小屋の方からは「観音までは普通に行けるけど、その先にある日陰の道は状況が読めない」と伺っていました。行って自分の目で確かめて判断しなければ。
ですがこの日のベストコンディションにおいて、目と鼻の先で構えているオベリスクを目にしてしまっては行かない選択肢は無かったです。笑
そのまま稜線を進みました。
しかしここにきて、目の前に見えているのに中々近づかない登山あるあるに遭遇。下りているものの岩の合間を歩くのが割とタフなコースでした。
不安だった道は雪がまだ溶けておらずモフモフの状態。凍結も無し。危険箇所も無いと判断したので、オベリスクまでGO。
漸く、目の前に来られた時は言葉が出ませんでした(ソロなので元々発してませんがw)。
何年も前からずっとここに来たいと思っていました。それが今この晴天の元で叶っているなんて、自分でも信じられませんでした。
感謝しつつ、目の前の地面で休憩。景色独り占め。眼下には韮崎市?北杜市?町が広がります。
あの町を走る電車に乗る度に私はここを眺めていて、今はここからあの町を眺めている。
あの町から今オベリスクを眺めている人は、私が今その前に居ることを知っているでしょうか。
とても不思議な気持ちになりました。
30分程居座らせてもらい、感謝を込めた念を送り来た道を戻ります。
不思議と、来た時よりも楽に歩いて行けました。
来る時にすれ違った方は2人でしたが、この時間になり漸くもう数組の方と逢いました。
そういえば途中で北岳に向かって両手をぶんぶん振ってみたのですが(!?)、なんとなく、誰かが見てくれている気がして満足しました。笑
(行きのバスは20人程乗っていましたが、自分以外はみんな広河原へ向かったので。)
まだ午前中だというのに、上昇する気温と日差しでだいぶ暑かったです。0度は超えていたでしょうか。
そんな日差しも薬師岳へ戻る頃には和らいでいて、薄〜く雲が掛かる空になっていました。
行きはこれまた急足で来てしまったため、帰りは看板と一緒に記念撮影タイム。
また樹林帯へ戻るのが名残惜しかったですが、鳳凰山に別れを告げて小屋へ戻りました。
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もし11:30までに小屋に戻れたら、1本早いバスに乗ろうとしていました。それを逃すと次は3時間後、17時台になってしまうからです。
時間を縛り過ぎると返って危ないのでゆる〜く決めていました。が、奇跡の11時過ぎに帰還!
小屋の方にもご挨拶をして、荷物を整えて小屋を後にしました。
この時、また南御室小屋に来たいと思いながら、鳳凰三山の全部の小屋とテント場で泊まりたいし、全登山口から登りたいと、感じました。新たな目標が生まれた瞬間でした。だってこんなにも良い場所なんですもん。何度だって来たいです。
この参考で見た景色や前回の景色、また見たい景色、登りたい山…。ぐるぐる考えながら、せっせと下山路を辿ります(いつも急いでんな笑)。
夜叉神峠から見えた白峰三山は、心なしか白い部分が少なくなっているように感じました。
私の縦走をずっと見守っていてくれた白峰三山にも別れを告げ、ようやく下山。そしてバス到着10分前に到着!ギリギリセーフでした。実はバスの時間を10分読み間違えていました。危な〜。
そんな訳で、長年の目標達成できた良い2日間でした。また来ます!
おつかれ山でした⛰
ありがとうございます!勢いに任せて長文を書き殴ってしまいました😂
また来る時はオベリスクの前でもっとゆっくり過ごしたいです。ありがと山でした⛰!
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