笠ヶ岳
- GPS
- 08:20
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 2,071m
- 下り
- 2,063m
コースタイム
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 8:17
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
先週南アルプスに行く時もそうだったのだが、山に対しての感情がどんどん希薄になっている。
これまでは少なからず「行きたい」か「行きたくない」のどちらかに寄った感情はあったのだけど、もはや山に対して行きたいとも行きたくないとも思わなくなっていた。
行きたくないときは、行きたくない感情をだましだまし反転させて行くこともできたが、そもそもなんの感情もないと動く気力がわかない。
とはいえもうすぐ百名山も完了する中で、ここからもう一冬越すのもメリハリがつかなそうだと理屈ではわかっている。
そんなことを思いながらダラダラとyoutubeを見ていて、わずかに湧いてきた行くかという気持ちを引っ張り出して培養して培養して荷物準備して車に乗った。こんなことをしていたら感情が死ぬ気がする(すでに致命的)。
5時過ぎくらいに新穂高に到着。
得意のglafitが修理依頼中のため登山口までは徒歩で行くしかなく、一番近いホテルニューホタカの駐車場に停めた。1日千円。深山荘近くの無料駐車場が空いていたかは見ていない。
5:30くらい、薄っすらと明るくなり始めた頃から左俣林道を歩き始める。
この林道も4回目くらいで、嫌いな道ではないが、こう短期的に何度も来ると飽き飽きしてしまう。
ヘリ荷上げ用の小屋が解体されていた。そういえば槍ヶ岳山荘の最後の荷下げが終わったばかりくらいだろうか。
ちょくちょく獣臭がただよう。おそらく熊かなんかだろうが、彼らも冬眠に向けた最後の追い込み時だろう。山の紅葉もだいぶ下に下がっているし、もう一息で完全に冬になりそうだ。
体感では割とすぐ笠新道入口に着き、そこから長い尾根への取り付き。
直登すれば短距離急登の心臓破りになるだろう斜面だが、くねくねと道が整備されており、単調で長いがそこまで疲れない。背後にこないだ登った穂高〜槍の縦走路が写りつつ、2時間も登れば杓子平についた。
杓子平からの笠ヶ岳の景観が素晴らしかった。立山や白山を彷彿とさせる見事なカールだ。穂高方面の景色しか期待していなかったので、こんな素晴らしい地形がこの尾根にあったのかと感動した。
2,500mを超えると寝不足もあり息が切れてくる。いつもならもうちょっとペースが出せるな〜と思いつつ、尾根線に出る。笠ヶ岳までの縦走路は美しい。
2,600mより上、また稜線の日陰にはちょくちょく雪が残っていた。朝イチ若干凍結もしていたが、日が出てすぐ溶け始め、チェーンスパイクも一応持っていっていたが、出番はなかった。
笠ヶ岳山荘のテント場に雷鳥一家がいた。彼らも8割が冬毛になっていてずんぐりむっくりしている。登山道のど真ん中を陣取っていて、近づけば道を譲ってくれるのだが、渋谷の鳩並みに人を恐れない。お前らやっぱり食べたらうまいんじゃないか?ん?
そして山頂へ。さすがに景色が素晴らしかった。
そんなに難しい山ではないので、もうちょっとアルプスの序盤に来ておけばよかったとは思ったものの、山頂から見える大体の山に既に登っていて、それはそれで爽快だった。山座同定が楽しい。
握り飯を食べて山頂を楽しんだら下山。山頂付近は30分後にはガスっていたのでちょうどよかった。
帰りも雷鳥一家がまだいた。足元まで気づかなくて蹴り飛ばしてしまうところだった。やっぱうまいんだよな?(調べたらヨーロッパでは食えるらしい。当然日本でも昔は狩猟していたらしい。)
帰りは道も単調なのでラジオを聞きながら下山。笠新道分岐から2時間くらいでおりてこれてちょうど録音してたオールナイトニッポンが1本聞けた。思ったよりサクッと帰ってこれて気持ちは楽だった。久々にヘトヘトにならない登山だった。
新穂高を起点にした百名山これにて完了。
新穂高近辺、なんかきついところばかりだった印象がある…。温泉は素晴らしいが。こんな僻地に温泉街があることが大変ありがたいので、しょっちゅう行くとありがたみが薄れてしまうなと思った。
残念ながらもうしばらく来る機会はないと思う。次は温泉旅館で一泊しながらとか来たいです。ありがとうございました。
アルプスは残り光と白馬のみ。白馬は冬期オーラスを予定。
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