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Yamareco

記録ID: 4858660
全員に公開
ハイキング
白山

笈ヶ岳 山経験試させられ大満足 287/301座

2022年10月30日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
12:48
距離
18.3km
登り
2,185m
下り
2,193m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:15
休憩
2:30
合計
12:45
4:36
47
5:23
5:36
40
6:16
6:17
53
7:10
7:43
64
8:47
8:53
68
10:01
10:01
19
10:20
10:44
51
11:35
11:58
49
12:47
12:59
14
13:13
13:14
53
14:07
14:13
44
14:57
15:18
45
16:03
16:08
30
16:38
16:42
37
17:19
17:20
1
17:21
終点から100mほど下
<往路>
 前日10:00 安曇野穂高発 糸魚川経由 白山IC 360号
   16:00 林道終点登山口 車中泊
<復路>
17:40 登山口発 北陸道小矢部川SAで白海老丼・仮眠等
翌日 6:00 自宅着 
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
北陸道白山IC 国道360号から新中宮温泉センター方面へ
笥笠(けがさ)中宮神社横を通り 第一分岐は左そして次の分岐は右へと進む どちらも進みたくないなと思う道方面(ダート)だった
コース状況/
危険箇所等
全ての山の経験値が試させられた
渓谷 悪路 徒渉 岩 倒木 藪 腕力 脚力 気力 等々
ロープ等設置が多く助かる 藪には踏跡がありテープも
その他周辺情報 道の駅 瀬女(せな)は登山口まで30分ほどの位置にあり最初はここで車中泊を考えたが
登山口に車中泊(下見でダートを走り、また行き来するリスク)
360号線沿いに温泉いくつかある
前日登山口下見
2022年10月29日 16:01撮影 by  iPhone X, Apple
1
10/29 16:01
前日登山口下見
登山口から100mほど下った所で車中泊
暗い中いざ!出発
2022年10月30日 04:34撮影 by  iPhone X, Apple
10/30 4:34
登山口から100mほど下った所で車中泊
暗い中いざ!出発
まだ暗い中宮ダム
2022年10月30日 05:23撮影 by  iPhone X, Apple
10/30 5:23
まだ暗い中宮ダム
カワキ谷付近から
2022年10月30日 06:23撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 6:23
カワキ谷付近から
山頂方面か?
2022年10月30日 07:04撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 7:04
山頂方面か?
水晶谷
2022年10月30日 07:14撮影 by  iPhone X, Apple
10/30 7:14
水晶谷
見た目は渡れそうですね
行ったり来たり20分ほどロス、結局靴を脱ぎました
2022年10月30日 07:19撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 7:19
見た目は渡れそうですね
行ったり来たり20分ほどロス、結局靴を脱ぎました
水晶谷から西尾根への道は平坦
ただし倒木の難所あり
2022年10月30日 08:21撮影 by  iPhone X, Apple
10/30 8:21
水晶谷から西尾根への道は平坦
ただし倒木の難所あり
西尾根取り付き箇所
ここから一気に急登・細い尾根筋・木の根も要注意
藪も出て来る
2022年10月30日 08:41撮影 by  iPhone X, Apple
10/30 8:41
西尾根取り付き箇所
ここから一気に急登・細い尾根筋・木の根も要注意
藪も出て来る
尾根から山頂が顔出す
2022年10月30日 10:00撮影 by  iPhone X, Apple
10/30 10:00
尾根から山頂が顔出す
殺生岩
ここのトラバース、笹が滑る
トラバースの後は腕力勝負(長いロープと笹につかまり急登)
2022年10月30日 10:20撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 10:20
殺生岩
ここのトラバース、笹が滑る
トラバースの後は腕力勝負(長いロープと笹につかまり急登)
殺生岩から
白山と残雪時登山道尾根
2022年10月30日 10:21撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 10:21
殺生岩から
白山と残雪時登山道尾根
藪が始まる
2022年10月30日 10:50撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 10:50
藪が始まる
ピンクテープの先に山頂が!
2022年10月30日 11:03撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 11:03
ピンクテープの先に山頂が!
笈ヶ岳
美しい山だ!
2022年10月30日 11:03撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 11:03
笈ヶ岳
美しい山だ!
山頂遠い
また隠れてしまった
2022年10月30日 11:13撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 11:13
山頂遠い
また隠れてしまった
白山・冬瓜山
2022年10月30日 11:14撮影 by  iPhone X, Apple
10/30 11:14
白山・冬瓜山
今度こそひと登りで山頂だ!
踏跡ありピンクテープが見える
2022年10月30日 11:22撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 11:22
今度こそひと登りで山頂だ!
踏跡ありピンクテープが見える
「やったー」と叫んだ
笈ヶ岳1841m山頂
白山が見える
2022年10月30日 11:37撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 11:37
「やったー」と叫んだ
笈ヶ岳1841m山頂
白山が見える
残雪期の登山道方面
2022年10月30日 11:38撮影 by  iPhone X, Apple
10/30 11:38
残雪期の登山道方面
猿ヶ馬場・白山など
2022年10月30日 11:38撮影 by  iPhone X, Apple
10/30 11:38
猿ヶ馬場・白山など
大笠山
2022年10月30日 11:38撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 11:38
大笠山
山頂の様子
展望良し大満足
2022年10月30日 11:40撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 11:40
山頂の様子
展望良し大満足
ナナカマドの実と山頂
2022年10月30日 12:02撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 12:02
ナナカマドの実と山頂
目の前は藪
2022年10月30日 12:14撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 12:14
目の前は藪
紅葉も素晴らしかった
2022年10月30日 13:21撮影 by  iPhone X, Apple
10/30 13:21
紅葉も素晴らしかった
ブナの大木
2022年10月30日 14:19撮影 by  iPhone X, Apple
10/30 14:19
ブナの大木
岩の迫力
2022年10月30日 14:29撮影 by  iPhone X, Apple
10/30 14:29
岩の迫力
水晶谷裸足で徒渉
石は滑り、冷たい水だった
2022年10月30日 15:04撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 15:04
水晶谷裸足で徒渉
石は滑り、冷たい水だった
渓谷美
2022年10月30日 16:08撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 16:08
渓谷美
中宮ダムが近い
2022年10月30日 16:32撮影 by  iPhone X, Apple
10/30 16:32
中宮ダムが近い
中宮ダム
朝は真っ暗だったが紅葉も美しい
2022年10月30日 16:37撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 16:37
中宮ダム
朝は真っ暗だったが紅葉も美しい
ダム湖の透き通る緑色に紅葉が映える
2022年10月30日 16:40撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 16:40
ダム湖の透き通る緑色に紅葉が映える
日沈5時過ぎ
林道終点
人間の目は慣れると結構暗くなっても見える
2022年10月30日 17:19撮影 by  iPhone X, Apple
10/30 17:19
日沈5時過ぎ
林道終点
人間の目は慣れると結構暗くなっても見える
駐車してあった車も見えるがスマホはフラッシュ
本日2グループ3人に会った
私がラスト
2022年10月30日 17:21撮影 by  iPhone X, Apple
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10/30 17:21
駐車してあった車も見えるがスマホはフラッシュ
本日2グループ3人に会った
私がラスト

感想

2022年(令和4年)10月30日(日)

笈ヶ岳 山経験試させられ大満足 287/301座

三百名山完登に私にとって超難関の笈ヶ岳へ。
残雪期も考えたが、中宮ダム経由西尾根での道が良く歩かれていることから思い切って登ることを決めた。
ただ時間がかかりそうなのは覚悟。
藪は踏跡、テープがあり山頂付近のみということで残雪期よりは安全と考えた。
先日男鹿岳の踏跡無し、テープも少ない迷路のような藪を経験してきたことも決め手だ。

明るい内に中宮ダムまで戻れれば良いと考えて暗い4時30分に出発。
私より早く4時前に出発した人がいた。
ライトを付けなければ真っ暗な中をまずは中宮ダムを目指す。

沢の音はするが全くその様子は分からない。
ライトで照らされる道はよく分かり問題なかったが、下りに意外と危険箇所を歩いていたことが知れた。
中宮ダムは立ち入り禁止とあるがダムの橋を渡りまだ暗い中沢沿いを行く。

徐々に明るくなり始め周りの景色が確かめられるようになってきた。
深い谷間を行くが小さな沢が入り込む度に下り登りを繰り返す。
カワキ谷はどの谷だったのか分からずじまいに通過していた。
ということでいくつか沢はあったが徒渉も問題なく通れた。

水晶谷には参った。
谷までが急下降で太い木につかまりロープも利用するが滑りそうで必死。
上部の橋脚跡のコンクリートから下り、渡れそうな箇所を探す。
渡れそうな所もあるが石が滑りそうなのと一つ跳んで、また跳ばなければならず裸足を決意する。
その場で裸足になるが深そうな流れ、渡った後対岸の登り口への移動が大変そうなのに気づく。
再び靴を履き渡れそうな登山道真下の幅広だが浅い流れへ移動、裸足になりヌルヌルする石の上冷たい水に耐えて対岸へと渡ることができた。
判断遅く20分ほど時間ロスをしてしまった。

平坦な西尾根取付きまでの道。
沢からも離れほぼ快適に歩け、周りの紅葉にも少し目が行く。
下山時その紅葉の素晴らしさに目を奪われ写真も撮れた。
ただ倒木が難儀だ。くぐり、またぎ通過する。体力消耗、息上がる。

西尾根取付きからは一気に急登。
細尾根は笹と雑木そして倒木のトリプルミックス、さらに掴みたいところにタラの芽の木があり2度ほど痛い目に。
道は分かり易く慎重に登れば問題は無かった。

ようやく着いた殺生岩前。迫力をもって立ちはだかる岩壁だ。
休憩場所に最適、景色も良く白山、残雪時の登山道稜線が一望できた。
岩をトラバースし始めるがいきなり横たわる笹で横滑り。
細いトラバース道を慎重に進んだ。
渡りきると長く太いロープが何本か張られた急登で再び尾根に。
急坂は滑り、かなり落下の可能性もあり必死にロープと笹などを掴む。
腕力が必要になり、足下も確保しながら登り切る。下りも時間がかかった。

尾根からは目の前に山頂が見え、笹の高さ濃さが増してきた。
ただ踏跡はあるので慌てず笹を漕げば問題なかった。
ただ倒木も多いので乗り越えながらの藪漕ぎ急登は体力と気力だ。

前山の手前で先行していた二人の方が下山してきた。
ここからが「激藪だよ」といいながら下って行かれた。
確かに厄介でハードルは高くなったが、踏跡があり藪慣れもあり倒木の方がきつかった。
通過する人が多くなれば夏道登山道として立派に通用すると思った。

前山を登り切ると目の前に形良い山頂が聳える。
笈(おいずる)「修験者の背負う箱」の意がある。角張った山容そこから来たのだろうか。調べるとやはり、「西側から見て笈を背負った修験者に似た山容」が笈ヶ岳の山名由来とあった。
角張った山容が形良く印象的で見映えする山だ。

最後の急登、激藪を漕ぐと明るい山頂へと飛び出た。
正に飛び出たという感じで藪から解放されたようだった。
思わず「やったー」と声が出た。
私にとっては三百名山の中で最も難しい山と刷り込まれていたので登頂できた喜びが湧き出たと思う。

360度の大展望。
なんと言っても展望の一番は白山、そして反対側に大笠山。
その他、残雪時登った猿ヶ馬場山、熊を見た三方岩岳はあれだろうかと眺めた。
長居はできないとの思いはあったものの存分に憧れの山頂を楽しむことができた。

前山を下った辺りでザックに付けていたポールが気づけば2本ともない。
藪、倒木の中で装着が弱かったか、枝などに引かれ落下してしまった。
登り返し探す余裕もなく笈ヶ岳の大きなゴミとなってしまった。
申し訳ない気持ちで一杯だ。
もし見つけた方は拾い下界で処分してほしい。
長年使ってきていたものだけに残念だが仕方ないと下山した。
適当な木を一本杖にして下ることとした。

まだ明るい内に中宮ダムまで下ることができた。
ダム湖の透き通る緑色その湖面に紅葉が映える。
5時を過ぎ夕暮れ時、徐々に暗くなり始めるが目が慣れたのか林道終点・登山口まではライト無しで無事下山できた。

私にとって超難関の笈ヶ岳を登り、無事下山できたことは大満足。
渓谷 悪路 徒渉 岩 倒木 藪 腕力 脚力 気力 等々
私のわずかばかりの山での経験値と体力が試させられた笈ヶ岳だった。
三百名山301座に近づく大きな一歩。
まだ秒読みではないが、後14座となった。

ふるちゃん

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訪問者数:402人

コメント

この日、地球上で4人しかいない笈ヶ岳へ登ったうちの一人、林道終点に駐車した2人組の一人です♪。この日は本当に天候に恵まれ、紅葉も絶頂で、万事につけ最高の登山日和でしたね。笈ヶ岳は、登山の総合力を求められる三百名山301座の中でも、最難クラスだと思います。furuhiroさんは、すでに三百名山踏破の終わりが近いんですね。今後もお互い、安全登山を続けましょうね♪。朝、真っ暗な中通り過ぎた中宮ダムまで戻ってきて、紅葉真っ盛りだったことに気づいた瞬間、嬉しかったですね〜。
2022/11/3 1:41
コメントありがとうございます。山頂までもう少しの藪中でお会いした2人組の方!、登っているときの感覚がよみがえるようで嬉しく思います。私にとって超難関の山に登らせてもらったのは、一人山頂で「やったー」と思わず叫んでしまったほど感激、大満足でした。下山の不安も頭をよぎりましたが、明るい内に中宮ダム辺りまで下れればの思いもあり、山頂からの大展望、そして登山道から見る紅葉も楽しむことができました。そして中宮ダムの水面に映る紅葉には感激しての無事の下山でした。昨日は笠・穂高岳・焼岳などの大展望の山、十石山へ登って来ました。下山は白骨温泉が待っていてお勧めです。(-^〇^-)
2022/11/3 6:02
furuhiroさん、安曇野近郊にお住まいなんですね、なんてうらやましい!リタイアして、信州に住み、三百名山へ登り続ける、私が憧れる第二の人生です♪水晶谷渡渉に苦戦されたのは、直前の分岐を直進し、橋脚跡方面(上流側)に下りてしまったから、と思います。事前の他人レポ研究で右とわかっていたので、私達の渡渉はイージーでした。後学のため、右だよと私のレポに写真付きで解説しておきました。私も他人レポで救われることも多いので、次にこの難関山を目指す人の助けになれば、と思ってます!さておき、白骨温泉は、いつか行きたい温泉です〜!
2022/11/3 8:30
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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技術レベル
4/5
体力レベル
4/5

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