821-50笈ヶ岳(中宮ダム・西尾根コース・土砂崩れにもめげず、延々と歩きました)
- GPS
- 18:00
- 距離
- 32.7km
- 登り
- 4,254m
- 下り
- 4,257m
コースタイム
- 山行
- 16:04
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 18:01
200名山76座目。
発電所南岸の鉄塔横:国道から冬道に向けて下る林道のゲート付近。
往路、砂防ダムの取り付に迷う
カワキ谷:下部の沢に入るところ
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
夏道アプローチの林道は、途中で土砂崩れのため入れません。(2024年11月3日現在・笥笠中宮神社から温泉マークを過ぎ、地形図上で2本目の川の所) 「はんぞう」様のページにも写真がありました。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7429405.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
夏道アプローチの林道は、途中で土砂崩れのため入れません。(2024年11月3日現在・笥笠中宮神社から温泉マークを過ぎ、地形図上で2本目の川の所) 林道終点〜中宮ダム:整備良好 中宮ダム〜西尾根取りつき:手入れなされているが、狭い所も多く、一般向きではないと思います。カワキ谷、水晶谷のロープは片付けられていました。冬ごもりかな。西尾根〜標高1400M付近:狭い尾根を忠実に登るが、倒木迂回が大変であった。藪はそれほどでもない。この辺の藪は低木が中心。 標高1440M付近〜標高点1543M付近:倒木に笹が混じるようになる。ピンクテープ、黄色テープを頼りに進む。特に下山で所々間違えそうなところがある。ピンクテープを常に探して進まないと迷う。 標高点1543M付近〜殺生岩下:ササが濃くなってくるが、まだそれほどでもない。 殺生岩下〜殺生岩上:登りの時は殺生岩を右から巻く。巻終わった後は急登。 殺生岩上〜頂上:背丈ほどの笹薮が襲う。足元に踏み跡はあるが登りでは笹の攻撃がすごい。所々にある灌木を巻くときが要注意。巻き終わった後に本来のコースから外れてしまうことがある。ピンクテープは笹薮から顔を出しているものと笹薮に埋もれているものの両方がある。個人的には、眼の保護のためゴーグル推奨。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ゴーグル
チェーンスパイク
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感想
念願の200名山最難関クラスの笈ヶ岳。昨年は残雪に冬瓜山コースで行こうという話であったが、天候不順で流れる。
リーダーのK氏によると、冬コースは雪崩の危険もあるし、西尾根コースなら日帰りで行けるとのことで、藪の勢いも暑さも収まる11月文化の日の三連休をこれに充てることになる。
所属山岳会のベテランのタマ氏、ミドレンジャー氏とともに臨む。当初は11月2日三方岩岳、3日笈ヶ岳の予定であったが、台風崩れの秋雨前線のせいで1日順延。3日三方岩岳、4日笈ヶ岳となった。
3日に三方岩岳を終えた後、林道の偵察を行う。新中宮温泉センター近くの笥笠中宮神社から林道に入る。しかしながら、神社から1キロくらいであろうか。地形図上の2本目の河川のところで土砂崩れが起きており、車は通れない・・・(人は歩けそうでした)
さあ、どうしよう。手としては土砂崩れ地点の手前で車が置けそうなスペースにおいて後は歩く。そして二つ目に上がったのが、中宮発電所の砂防堰堤を使って手取川本流を渡って不通区間の先で林道に合流するもの。(導水管迄まで冬道と同じ)
土砂崩れ区間から戻って、砂防堰堤へのアプローチを確かめ、今日は宿泊。
4日。夜空に冬の星座が瞬くなか、砂防堰堤を渡るコースを取ることにして出発。昨日下見したにもかかわらず、砂防堰堤のアプローチが見つからない。(あまりにも暗かったので・・・)
ようやく道を発見し、砂防堰堤で手取川本流を越え、今度は林道へのアプローチがわからない。はじめは左手(下流側)にトラバースするのかと思ったが、よく見たら直登するロープがぶら下がっていた。
ロープを頼りに登り切り、林道に出る。やれやれ。ここから導水管(発電所)を越え、元々予定のルートと合流すると、すぐに駐車スペース(ヤマレコに記載のあるやつ)に着く。この時点で予定よりも40分遅れ。その後も計画とそれほど大きなズレもなく進んだが、後述の通り西尾根に入ってからスローダウンしてしまった。(西尾根取りつきから頂上まで4時間近くかかってしまった)
真っ暗な林道を歩み、その後、歩きやすいダム巡視路をこれまた真っ暗な中進む。中宮ダムで明るくなってきた。中宮ダムより上部は踏み跡が細くなり、渡渉も水晶谷までに4,5回繰り返すし、地味なアップダウンとともに、カワキ谷からの登りがきつかった。なおカワキ谷および水晶谷へのロープは木にくくられてまとめられていた。冬支度だろうか?
※カワキ谷の沢に入って登るところは、左手に道のような切開きがあり、そこに吸い込まれそうになるが、右手の石がゴロゴロした枯れ沢を登る。下の方は枯れているが上部は水流があり、10分弱でピンクテープがある。そこから右手に沢を離れて登っていく。
水晶谷の渡渉は、靴を脱いでサンダルでクリア。水が冷たいが、脛位の水量で難なく渡れる。一昨日大雨があったそうだけどもう収まっているようでした。(下手側が靴を脱ぐスペースがほとんどない。上手側は河原有り。大雨の影響も収まっているようでした。)
水晶谷をこえて、標高1000m付近に達すると、緩やかな勾配となって、西尾根取り付きへと至る。
西尾根取り付きからは、細い急こう配の尾根を登っていく。狭い所は尾根に忠実に、広い所ではピンクテープに従っていく。標高点1543mより下部は、藪もそれほどでなく、低い灌木が中心であった。ただ、倒木を越えるところは難儀した。
標高点1543mあたりからは藪に灌木だけでなく笹も交じってくる。そして殺生岩の上部からは笹が中心となり、上部に行くにつれて笹薮が濃くなっていく。足元を見ると踏み跡はあるのだが、笹が覆いかぶさり、踏み跡を見えにくくしている。
そして、時々登場する低木や倒木を迂回するときに踏み跡を見失うことがあった。
殺生岩の手前でゴーグルを装着。見えにくくなるが、笹が目に刺さりそうになるので、安全のため。
殺生岩を巻いた後の急登はすさまじく、ロープに身を預けてしまうほどであった。
急登に疲れ、笹薮に阻まれスピードは上がらず、結局、西尾根取り付きから3時間半以上かかって頂上へ。
頂上からの展望は素晴らしかったが、時間がない。そそくさと写真を撮って、行動食をモグモグしたら、ハイ下山。
ざっと計算すると、これは下山地に着くころは真っ暗だ・・・。暗くなる前に下山なら12時くらいには折り返さないとダメだった。降り返し時間の検討が甘かった。
下りは笹と急こう配の粘土で滑ってしまう。チェンスパは持参したがつけなかった。つけた方が良かったかも。
水晶谷渡渉の時点は薄暗かったが、その後は真っ暗ななかを下山。せめて中宮ダムまでは明るいうちに通過すべきと反省。
中宮ダムからは道も広くなり歩きやすさも増すので、暗くても大丈夫であったが、疲れた。
そして、手取川本流を渡る前の急降下。林道の下りのポイントは木に巻き付けたロープ。導水管を過ぎたらこれを見逃さないように。
下りはロープを使いながら滑落しないように慎重に。
結局、総行動時間は18時間・・・初めての経験であったが、これは無理しすぎたと反省しています。
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