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Yamareco

記録ID: 7447620
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白山

821-50笈ヶ岳(中宮ダム・西尾根コース・土砂崩れにもめげず、延々と歩きました)

2024年11月04日(月) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 富山県 石川県 岐阜県
 - 拍手
体力度
9
2~3泊以上が適当
GPS
18:00
距離
32.7km
登り
4,254m
下り
4,257m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
16:04
休憩
1:57
合計
18:01
距離 32.7km 登り 4,254m 下り 4,257m
3:22
19
発電所南岸の鉄塔横
3:41
0:00
9
3:50
3:51
2
砂防ダム北岸林道取付き
3:53
0:00
7
4:00
0:00
9
林道三差路
4:09
0:00
39
駐車スペース
4:48
4:56
43
5:39
0:00
3
中宮ダム下草原
5:42
10
5:52
6:00
20
ダム上の河原
6:20
0:00
29
支流渡渉点(おそらくソリクラ谷)
6:49
0:00
7
6:56
0:00
43
カワキ谷(上部の沢から離れるところ)
7:39
7:45
15
水晶谷手前の尾根乗越の少し手前
8:00
8:13
20
8:33
0:00
35
標高1000M付近(ここから傾斜緩む)
9:08
9:17
70
10:27
10:34
22
標高1444M付近
10:56
0:00
28
11:24
11:27
19
11:46
0:00
79
殺生岩の上
13:05
13:15
40
13:55
0:00
17
殺生岩の上
14:12
14:17
17
14:34
0:00
61
15:35
15:47
45
16:32
16:46
49
17:35
17:42
7
カワキ谷(上部の沢から離れるところ)
17:49
0:00
31
18:20
0:00
29
支流渡渉点(おそらくソリクラ谷)
18:49
0:00
3
18:52
18:58
44
中宮ダム下草原
19:42
19:44
45
20:29
0:00
9
駐車スペース
20:38
0:00
7
林道三差路
20:45
0:00
4
20:49
20:51
16
砂防ダム北岸林道取付き
21:07
21:11
12
21:23
発電所南岸の鉄塔横
実際の距離は23kmくらい。累積標高差は2250mくらい。

200名山76座目。
発電所南岸の鉄塔横:国道から冬道に向けて下る林道のゲート付近。
往路、砂防ダムの取り付に迷う
カワキ谷:下部の沢に入るところ
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2024年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口21:30→22:45金沢駅

夏道アプローチの林道は、途中で土砂崩れのため入れません。(2024年11月3日現在・笥笠中宮神社から温泉マークを過ぎ、地形図上で2本目の川の所)

「はんぞう」様のページにも写真がありました。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7429405.html
コース状況/
危険箇所等
夏道アプローチの林道は、途中で土砂崩れのため入れません。(2024年11月3日現在・笥笠中宮神社から温泉マークを過ぎ、地形図上で2本目の川の所)

林道終点〜中宮ダム:整備良好
中宮ダム〜西尾根取りつき:手入れなされているが、狭い所も多く、一般向きではないと思います。カワキ谷、水晶谷のロープは片付けられていました。冬ごもりかな。西尾根〜標高1400M付近:狭い尾根を忠実に登るが、倒木迂回が大変であった。藪はそれほどでもない。この辺の藪は低木が中心。
標高1440M付近〜標高点1543M付近:倒木に笹が混じるようになる。ピンクテープ、黄色テープを頼りに進む。特に下山で所々間違えそうなところがある。ピンクテープを常に探して進まないと迷う。
標高点1543M付近〜殺生岩下:ササが濃くなってくるが、まだそれほどでもない。
殺生岩下〜殺生岩上:登りの時は殺生岩を右から巻く。巻終わった後は急登。
殺生岩上〜頂上:背丈ほどの笹薮が襲う。足元に踏み跡はあるが登りでは笹の攻撃がすごい。所々にある灌木を巻くときが要注意。巻き終わった後に本来のコースから外れてしまうことがある。ピンクテープは笹薮から顔を出しているものと笹薮に埋もれているものの両方がある。個人的には、眼の保護のためゴーグル推奨。
三方岩岳から笈ヶ岳。【前日撮影】
2024年11月03日 13:59撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
11/3 13:59
三方岩岳から笈ヶ岳。【前日撮影】
土砂崩れの現場。2024年11月3日現在・笥笠中宮神社から温泉マークを過ぎ、地形図上で2本目の川の所。土砂が車道に流出していて車は通れませんでした。
2024年11月03日 15:37撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/3 15:37
土砂崩れの現場。2024年11月3日現在・笥笠中宮神社から温泉マークを過ぎ、地形図上で2本目の川の所。土砂が車道に流出していて車は通れませんでした。
ようやく明るくなってきました。上流方向。
2024年11月04日 06:03撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/4 6:03
ようやく明るくなってきました。上流方向。
おそらくソリクラ谷。
2024年11月04日 06:20撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/4 6:20
おそらくソリクラ谷。
水晶谷
2024年11月04日 08:00撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/4 8:00
水晶谷
水晶谷。下手側は靴を脱ぐスペースもあまりない。
2024年11月04日 08:00撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/4 8:00
水晶谷。下手側は靴を脱ぐスペースもあまりない。
西尾根取り付き
2024年11月04日 09:07撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/4 9:07
西尾根取り付き
2024年11月04日 10:34撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/4 10:34
大笠山だと思います。
2024年11月04日 10:39撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/4 10:39
大笠山だと思います。
左の高いのは殺生岩かな。
2024年11月04日 10:54撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/4 10:54
左の高いのは殺生岩かな。
殺生岩
2024年11月04日 11:08撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/4 11:08
殺生岩
笹交じりの藪の急坂。
2024年11月04日 11:08撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/4 11:08
笹交じりの藪の急坂。
殺生岩から白山。
2024年11月04日 11:23撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
11/4 11:23
殺生岩から白山。
冬瓜山だと思います。奥は白山。
2024年11月04日 11:41撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
11/4 11:41
冬瓜山だと思います。奥は白山。
殺生岩の先の急登。
2024年11月04日 11:45撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/4 11:45
殺生岩の先の急登。
ようやく頂上が見えました。
2024年11月04日 12:18撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/4 12:18
ようやく頂上が見えました。
笹の海・・・
2024年11月04日 12:22撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/4 12:22
笹の海・・・
2024年11月04日 12:22撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/4 12:22
2024年11月04日 12:43撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/4 12:43
南の方の稜線
2024年11月04日 12:43撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/4 12:43
南の方の稜線
頂上に着きました!
2024年11月04日 13:10撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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11/4 13:10
頂上に着きました!
頂上から白山。
2024年11月04日 13:11撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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11/4 13:11
頂上から白山。
2024年11月04日 13:11撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
11/4 13:11

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも サンダル ザック ザックカバー 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ ゴーグル チェーンスパイク

感想

 念願の200名山最難関クラスの笈ヶ岳。昨年は残雪に冬瓜山コースで行こうという話であったが、天候不順で流れる。
 リーダーのK氏によると、冬コースは雪崩の危険もあるし、西尾根コースなら日帰りで行けるとのことで、藪の勢いも暑さも収まる11月文化の日の三連休をこれに充てることになる。
 所属山岳会のベテランのタマ氏、ミドレンジャー氏とともに臨む。当初は11月2日三方岩岳、3日笈ヶ岳の予定であったが、台風崩れの秋雨前線のせいで1日順延。3日三方岩岳、4日笈ヶ岳となった。
 3日に三方岩岳を終えた後、林道の偵察を行う。新中宮温泉センター近くの笥笠中宮神社から林道に入る。しかしながら、神社から1キロくらいであろうか。地形図上の2本目の河川のところで土砂崩れが起きており、車は通れない・・・(人は歩けそうでした)
 さあ、どうしよう。手としては土砂崩れ地点の手前で車が置けそうなスペースにおいて後は歩く。そして二つ目に上がったのが、中宮発電所の砂防堰堤を使って手取川本流を渡って不通区間の先で林道に合流するもの。(導水管迄まで冬道と同じ)
 土砂崩れ区間から戻って、砂防堰堤へのアプローチを確かめ、今日は宿泊。

 4日。夜空に冬の星座が瞬くなか、砂防堰堤を渡るコースを取ることにして出発。昨日下見したにもかかわらず、砂防堰堤のアプローチが見つからない。(あまりにも暗かったので・・・) 
 ようやく道を発見し、砂防堰堤で手取川本流を越え、今度は林道へのアプローチがわからない。はじめは左手(下流側)にトラバースするのかと思ったが、よく見たら直登するロープがぶら下がっていた。
 ロープを頼りに登り切り、林道に出る。やれやれ。ここから導水管(発電所)を越え、元々予定のルートと合流すると、すぐに駐車スペース(ヤマレコに記載のあるやつ)に着く。この時点で予定よりも40分遅れ。その後も計画とそれほど大きなズレもなく進んだが、後述の通り西尾根に入ってからスローダウンしてしまった。(西尾根取りつきから頂上まで4時間近くかかってしまった)
 真っ暗な林道を歩み、その後、歩きやすいダム巡視路をこれまた真っ暗な中進む。中宮ダムで明るくなってきた。中宮ダムより上部は踏み跡が細くなり、渡渉も水晶谷までに4,5回繰り返すし、地味なアップダウンとともに、カワキ谷からの登りがきつかった。なおカワキ谷および水晶谷へのロープは木にくくられてまとめられていた。冬支度だろうか?
※カワキ谷の沢に入って登るところは、左手に道のような切開きがあり、そこに吸い込まれそうになるが、右手の石がゴロゴロした枯れ沢を登る。下の方は枯れているが上部は水流があり、10分弱でピンクテープがある。そこから右手に沢を離れて登っていく。

 水晶谷の渡渉は、靴を脱いでサンダルでクリア。水が冷たいが、脛位の水量で難なく渡れる。一昨日大雨があったそうだけどもう収まっているようでした。(下手側が靴を脱ぐスペースがほとんどない。上手側は河原有り。大雨の影響も収まっているようでした。)

 水晶谷をこえて、標高1000m付近に達すると、緩やかな勾配となって、西尾根取り付きへと至る。
 西尾根取り付きからは、細い急こう配の尾根を登っていく。狭い所は尾根に忠実に、広い所ではピンクテープに従っていく。標高点1543mより下部は、藪もそれほどでなく、低い灌木が中心であった。ただ、倒木を越えるところは難儀した。
 標高点1543mあたりからは藪に灌木だけでなく笹も交じってくる。そして殺生岩の上部からは笹が中心となり、上部に行くにつれて笹薮が濃くなっていく。足元を見ると踏み跡はあるのだが、笹が覆いかぶさり、踏み跡を見えにくくしている。
そして、時々登場する低木や倒木を迂回するときに踏み跡を見失うことがあった。
 殺生岩の手前でゴーグルを装着。見えにくくなるが、笹が目に刺さりそうになるので、安全のため。

殺生岩を巻いた後の急登はすさまじく、ロープに身を預けてしまうほどであった。
急登に疲れ、笹薮に阻まれスピードは上がらず、結局、西尾根取り付きから3時間半以上かかって頂上へ。
 頂上からの展望は素晴らしかったが、時間がない。そそくさと写真を撮って、行動食をモグモグしたら、ハイ下山。

 ざっと計算すると、これは下山地に着くころは真っ暗だ・・・。暗くなる前に下山なら12時くらいには折り返さないとダメだった。降り返し時間の検討が甘かった。

 下りは笹と急こう配の粘土で滑ってしまう。チェンスパは持参したがつけなかった。つけた方が良かったかも。
 水晶谷渡渉の時点は薄暗かったが、その後は真っ暗ななかを下山。せめて中宮ダムまでは明るいうちに通過すべきと反省。

 中宮ダムからは道も広くなり歩きやすさも増すので、暗くても大丈夫であったが、疲れた。
 そして、手取川本流を渡る前の急降下。林道の下りのポイントは木に巻き付けたロープ。導水管を過ぎたらこれを見逃さないように。
 下りはロープを使いながら滑落しないように慎重に。

 結局、総行動時間は18時間・・・初めての経験であったが、これは無理しすぎたと反省しています。

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技術レベル
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体力レベル
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