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Yamareco

記録ID: 4908145
全員に公開
ハイキング
奥秩父

二子山西岳 回想と紅葉と

2022年11月12日(土) [日帰り]
 - 拍手
泥助 その他6人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
06:45
距離
4.0km
登り
602m
下り
596m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:35
休憩
1:02
合計
6:37
8:12
8:56
142
11:18
11:34
62
12:36
12:36
25
西岳岩稜終了点
13:01
13:01
17
13:18
13:20
37
13:57
二子山坂本登山口
過去天気図(気象庁) 2022年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口付近の路肩の広いところに駐車
コース状況/
危険箇所等
西岳周辺は上級者コースで、危険個所が連続します。
★登山口〜股峠
最初は、小さな沢沿いを時折渉りながら進み、そのあとつづら折りの急坂を登っていく形です。登っていくと紅葉の中を股峠の向こうに見える青空が見えてきました。峠の直前で、左に魚尾道峠に向かう、岩峰の下の巻道が分岐します。
★股峠〜東のピーク(上級者コース)
西岳の岩峰に向けて樹林帯を登り、岩の基部まで来たところで分岐します。登りはホールド・スタンス豊富ですが、相当な高度感があります。鎖など設置されたことがあったようですが、不評で取り外されたとのこと。
★東のピーク〜魚尾道峠
岩稜のアップダウンが続きます。高度感のあるところもあり、通行には注意が必要です。
★魚尾道峠〜股峠
岩稜を降りてそのまま股峠方向に向かいましたが、途中から道でないところを強引に下って道に合流することになってしまいました。少し下の方に正しい道があったようです。股峠までは普通の樹林帯ですが、かなり下り基調を感じます。最後にクライミングの取付き地点を通過します。
ダイレクトルートの岩壁を見上げます。垂直な壁ではありますが、灌木やホールド等が豊富です。
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ダイレクトルートの岩壁を見上げます。垂直な壁ではありますが、灌木やホールド等が豊富です。
登りついた東のピークからは大展望が得られました。南には両神山が特徴的な尾根を見せていました。
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登りついた東のピークからは大展望が得られました。南には両神山が特徴的な尾根を見せていました。
東のピークから見る、これから進む西岳の稜線です。難路が予想されるところです。
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東のピークから見る、これから進む西岳の稜線です。難路が予想されるところです。
二子山西岳の屹立した山頂を振り返ります。素敵な姿です。右下の稜線にある奇岩も目を引きます。
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二子山西岳の屹立した山頂を振り返ります。素敵な姿です。右下の稜線にある奇岩も目を引きます。
股峠付近は、青空の下で紅葉がよく映えていました。まさに紅葉の見ごろというタイミングでした。
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股峠付近は、青空の下で紅葉がよく映えていました。まさに紅葉の見ごろというタイミングでした。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 携帯 時計 地図 コンパス 計画書 カメラ ハーネス ロックカラビナ カラビナ スリング
共同装備
ロープ スリング アッセンダー カラビナ
備考 ダイレクトルート:フィックスを張っていただき、ユマールで確保し登高
山頂稜線:コンテニュアスで歩行

感想

二子山は、良く目立つ話題性も豊富な山だと思います。秩父と神流川流域を分ける志賀坂峠を通るとき、必ず目にする山。愛読書の関東百山には、二子山の記述の中に、「人間、齢四十を過ぎると、みなさん西上州西上州といいだすようですな」という一文があって、この言葉で、その後の私の西上州に対するイメージが定着してしまいました。と言っても、この本を読んだのは三十代の頃でしょうし、今や大手を振って西上州西上州と騒いでいい年代でもあるのでした。

さて、二子山に前回登ったのは、1997年8月10日のこと。記録には「焼け付くような太陽とアブラゼミの合唱のもと、水筒片手に汗をかきながら歩く。」ことを求めていったとあります。その時の記憶を思い起こそうとしながら歩くのですが、季節が異なるせいか、なかなか記憶と一致していきません。記録には股峠へのだいぶ下、沢から出て尾根を登り始めたあたりで、ローソク岩への分岐があるように書いてありますが、今回はそれも気づくことはありませんでした。ただ股峠のあたりは、季節こそ違うのですが、道の感じなど、やっと記憶と一致してきました。

西岳山頂部。当時は一般コースを歩いて、西岳山頂のピークに出ています。その稜線の様子は、「石灰岩の岩稜の登降が連続する道で、巻くよりも忠実に越えて行くのが正しい様だ。黄色いペンキを拾いながら慎重に進む。石灰岩の稜線はたくさん穴のあいた岩など出てきて面白い。」とあって、一人で楽しみながら歩いていた雰囲気が伺えます。今回、黄色いペンキの名残は確かにありましたが、ほとんど消えてしまったのでは?という気もしました。今回通り損ねた魚尾道峠側からのローソク岩分岐も確かに通過しているようです。

全体に、当時のレポートを読んでみると、今回感じた感想よりは、危険というよりも歩きやすく楽しい道という感じがします。当時から比べると、多少道も荒れ、或いはわかりにくくなりという事があっているかもしれません。しかし今回は、灼熱の日とは違って美しい紅葉の日。股峠付近の紅葉は、青空の元で素晴らしいものでした。改めて関東百山を手に取ってみると、そこにはまだ叶山が削られる前の時代の登山体験が回想されていて、当時の西上州の山々や山村の風情が描かれ、時代の流れを感じさせるものでした。そういえば、二子山の入り口にあった民宿登人も今回は見ることができませんでした。昔の風情を残す山里も、時代の中で少しづつ変化が訪れています。

1997年の時の記録
http://www.cc.rim.or.jp/~kaz/arafune/hutago.html

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