ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4920288
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東海

宿願の安倍奥東山稜縦走

2022年11月14日(月) ~ 2022年11月15日(火)
 - 拍手
体力度
8
2~3泊以上が適当
GPS
20:16
距離
39.7km
登り
2,653m
下り
3,406m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:20
休憩
0:14
合計
6:34
10:14
10:14
53
11:07
11:07
40
11:47
11:48
43
12:31
12:31
33
13:04
13:10
32
13:42
13:43
25
14:08
14:08
40
14:48
14:48
25
15:13
15:19
81
16:40
2日目
山行
8:27
休憩
0:50
合計
9:17
6:32
20
6:52
6:55
23
7:18
7:20
18
7:38
7:39
9
7:48
7:50
21
8:11
8:12
6
8:40
8:41
14
8:55
8:57
29
9:26
9:26
17
9:43
9:43
19
10:02
10:03
14
10:17
10:18
36
10:54
10:55
39
11:34
11:41
58
12:39
12:45
24
13:09
13:09
19
13:28
13:32
48
14:20
14:20
24
14:44
14:53
31
15:24
15:25
20
15:45
15:45
4
15:49
宿泊地
3日目
山行
3:21
休憩
0:16
合計
3:37
4:51
58
宿泊地
5:49
5:51
29
6:20
6:34
23
6:57
6:57
27
7:24
7:24
62
8:26
8:26
2
8:28
ゴール地点
天候 11/14…曇り後雨、11/15…雨のち曇り、11/16…晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
コース状況/
危険箇所等
1.コース状況
梅ヶ島温泉〜安倍峠…峠入口迄は一般登山道と林道歩き、峠入口から安倍峠迄は踏み跡が薄いですが、大体沢沿いを歩くという感じです。
安倍峠〜十枚山…多少、道は不明瞭な箇所もありますが、迷う箇所はないでしょう。十枚山に近づくつれてはっきりした登山道となります。
十枚山〜青笹山…一般登山道です。
青笹山〜湯ノ岳…笹薮の難関箇所。時には背の高さ以上となります。唯、笹が薄いところもあります。テープ等もある程度あります。浅間原から湯ヶ岳の鞍部を過ぎると笹は無くなります。
湯ノ岳〜第二真富士山…道は薄いですが、特に迷うところはないでしょう。
第二真富士山〜薬師岳(竜爪山)…道は一般道ですが、特に第二真富士山から真富士峠へはかなり急な下りなので要注意。
薬師岳(竜爪山)〜穂積神社経由平山バス停…一般登山道ですが、薬師岳(竜爪山)〜穂積神社間は階段の連続の下り(なので登られる方はかなり辛いと思います)。また、穂積神社への林道は現在車通行止めの様なので、下から歩く事になります。

2.水場
ネット等で記載があった水場は下記のとおりですが、確実なのは1と2のみだと思います。尚、自分は1で4ℓ担ぎました(2も未確認)
1.安倍峠の安倍川源流 (安倍峠から源流沿いの登山道の源流の標識付近の沢)
2.十枚峠西側にある水場下りで15分ほど(地図記載の廃道沿いの沢水か?)
3 .浅間原の西側
4.富士見岳の西側、俵峰から一本杉への登山道沿いの大滝近く
梅ヶ島温泉に久しぶりにやってきました。
先ずは安倍峠へ。
この前に此処に来たのはShuMaeさんとsaki15さんと山伏から八紘嶺の縦走をした時以来です。
2022年11月14日 10:02撮影 by  DSC-W830, SONY
2
11/14 10:02
梅ヶ島温泉に久しぶりにやってきました。
先ずは安倍峠へ。
この前に此処に来たのはShuMaeさんとsaki15さんと山伏から八紘嶺の縦走をした時以来です。
少し林道を歩いて登山道へ。
尚、林道はこの先すぐに通行止めになっていたので、やはり安倍峠に行くためには、此処から歩くしかありません。
2022年11月14日 10:10撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/14 10:10
少し林道を歩いて登山道へ。
尚、林道はこの先すぐに通行止めになっていたので、やはり安倍峠に行くためには、此処から歩くしかありません。
今日の天気は晴れ時々曇りだったのに、既にかなり雲が広がっています(でも、この時は高曇りだったので未だマシでした…)
2022年11月14日 10:49撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/14 10:49
今日の天気は晴れ時々曇りだったのに、既にかなり雲が広がっています(でも、この時は高曇りだったので未だマシでした…)
八紘嶺への登山口。
此処からは暫く林道を歩く形で安倍峠へ。
2022年11月14日 11:07撮影 by  DSC-W830, SONY
2
11/14 11:07
八紘嶺への登山口。
此処からは暫く林道を歩く形で安倍峠へ。
安倍峠への旧道入口。
2022年11月14日 11:19撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/14 11:19
安倍峠への旧道入口。
一番心配していたのが水の確保。
安倍川源流の地で沢が流れていたのでほっとしました。
2022年11月14日 11:22撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/14 11:22
一番心配していたのが水の確保。
安倍川源流の地で沢が流れていたのでほっとしました。
意外と豊富な水です。
安倍峠へは登山道というより、沢沿いを適当に歩き、時々踏み跡といった感じです。
2022年11月14日 11:23撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/14 11:23
意外と豊富な水です。
安倍峠へは登山道というより、沢沿いを適当に歩き、時々踏み跡といった感じです。
そろそろ源流部なので、この辺りで水を沢から取水。
3日間の水として4ℓ。
重い…。
2022年11月14日 11:42撮影 by  DSC-W830, SONY
2
11/14 11:42
そろそろ源流部なので、この辺りで水を沢から取水。
3日間の水として4ℓ。
重い…。
水源地の看板。
この辺りはもう水はありませんでした。
2022年11月14日 11:46撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/14 11:46
水源地の看板。
この辺りはもう水はありませんでした。
安倍峠到着。
2022年11月14日 11:52撮影 by  DSC-W830, SONY
2
11/14 11:52
安倍峠到着。
安倍峠はこんな感じ。
良い感じの峠ですね。此処なら少し降りれば水も確保できるし、良いテン場ですね。
2022年11月14日 11:52撮影 by  DSC-W830, SONY
2
11/14 11:52
安倍峠はこんな感じ。
良い感じの峠ですね。此処なら少し降りれば水も確保できるし、良いテン場ですね。
でも、未だ午前中なので、気合を入れてバラの段へ登り開始です。
2022年11月14日 11:55撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/14 11:55
でも、未だ午前中なので、気合を入れてバラの段へ登り開始です。
どうして、バラの段というのかよくわからないですが、バラの段到着。
2022年11月14日 12:32撮影 by  DSC-W830, SONY
2
11/14 12:32
どうして、バラの段というのかよくわからないですが、バラの段到着。
ところが、バラの段あたりから、周りはガスに包まれました。
展望を楽しみにしていたのに残念。
唯、ヤセ尾根の様ですが、高度感の怖さは無し(笑)。
2022年11月14日 12:35撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/14 12:35
ところが、バラの段あたりから、周りはガスに包まれました。
展望を楽しみにしていたのに残念。
唯、ヤセ尾根の様ですが、高度感の怖さは無し(笑)。
ワサビ沢の頭。
この辺りから穏やかな稜線となり、晴れていた気持ちが良い縦走路だったでしょう。
2022年11月14日 13:04撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/14 13:04
ワサビ沢の頭。
この辺りから穏やかな稜線となり、晴れていた気持ちが良い縦走路だったでしょう。
ますますガスガス。
というか、ポツリポツリと霧雨状態😢
2022年11月14日 13:12撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/14 13:12
ますますガスガス。
というか、ポツリポツリと霧雨状態😢
大笹の頭。
展望もないので、写真を撮るのはこういうところばかり。
なんか、登頂証拠写真みたいです(笑)
2022年11月14日 13:42撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/14 13:42
大笹の頭。
展望もないので、写真を撮るのはこういうところばかり。
なんか、登頂証拠写真みたいです(笑)
着きました。奥大光山。
オクダイミツと思っていましたが、おくおおびっかりやまと呼ぶらしい。
当初予定は、この辺りでテン泊のつもりでしたが、この天気なので、ギリギリでテントを張る事にしました。
2022年11月14日 14:08撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/14 14:08
着きました。奥大光山。
オクダイミツと思っていましたが、おくおおびっかりやまと呼ぶらしい。
当初予定は、この辺りでテン泊のつもりでしたが、この天気なので、ギリギリでテントを張る事にしました。
こちらは大光山。
もう、霧雨の中で休むこともなく、黙々と歩いています。
2022年11月14日 14:46撮影 by  DSC-W830, SONY
2
11/14 14:46
こちらは大光山。
もう、霧雨の中で休むこともなく、黙々と歩いています。
黒崩という崩壊地らしいですが、ガスで凄さもわからない。
この後、十枚山手前までテントを張りました。
2022年11月14日 15:32撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/14 15:32
黒崩という崩壊地らしいですが、ガスで凄さもわからない。
この後、十枚山手前までテントを張りました。
翌朝、明るくなるのを確認してから行動開始。
雨の中のテン泊はお世辞にも快適ではなかったです。
先ずは、十枚山到着。
今日も全く展望なしで相変わらず霧雨状態…
2022年11月15日 06:28撮影 by  DSC-W830, SONY
3
11/15 6:28
翌朝、明るくなるのを確認してから行動開始。
雨の中のテン泊はお世辞にも快適ではなかったです。
先ずは、十枚山到着。
今日も全く展望なしで相変わらず霧雨状態…
十枚山からは一旦下って十枚峠へ。
2022年11月15日 06:52撮影 by  DSC-W830, SONY
3
11/15 6:52
十枚山からは一旦下って十枚峠へ。
こっちの方が高い下十枚山。
2022年11月15日 07:18撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/15 7:18
こっちの方が高い下十枚山。
今日も昨日と殆ど同じ状態ですね。
天気予報は曇り後晴れなのに…
2022年11月15日 08:01撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/15 8:01
今日も昨日と殆ど同じ状態ですね。
天気予報は曇り後晴れなのに…
細島峠。
この峠は懐かしいです。
篠井山からこの峠を経由して葵高原へ下って行きましたが、ヒルにやられまくりました😂
2022年11月15日 08:55撮影 by  DSC-W830, SONY
2
11/15 8:55
細島峠。
この峠は懐かしいです。
篠井山からこの峠を経由して葵高原へ下って行きましたが、ヒルにやられまくりました😂
ぇ!
晴れてきたの!やったー!
2022年11月15日 09:45撮影 by  DSC-W830, SONY
3
11/15 9:45
ぇ!
晴れてきたの!やったー!
青笹山到着。
青空って、素敵だ😊
2022年11月15日 09:47撮影 by  DSC-W830, SONY
3
11/15 9:47
青笹山到着。
青空って、素敵だ😊
どうやら、晴れてきたのはこの青笹山周辺のみ。
周囲は雲海です。
2022年11月15日 09:48撮影 by  DSC-W830, SONY
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11/15 9:48
どうやら、晴れてきたのはこの青笹山周辺のみ。
周囲は雲海です。
青笹山から先の道を探すと、『え〜!』というような道が。
2022年11月15日 09:55撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/15 9:55
青笹山から先の道を探すと、『え〜!』というような道が。
やはり、強烈な笹藪の道でした。
中央アルプスの越百山から安平路クラスの藪。
2022年11月15日 10:10撮影 by  DSC-W830, SONY
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11/15 10:10
やはり、強烈な笹藪の道でした。
中央アルプスの越百山から安平路クラスの藪。
頭まで、笹にもぐってしまうところもしばしば。
2022年11月15日 10:17撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/15 10:17
頭まで、笹にもぐってしまうところもしばしば。
笹藪から抜け出した一瞬の天国ゾーン。
2022年11月15日 10:17撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/15 10:17
笹藪から抜け出した一瞬の天国ゾーン。
そして再び笹薮へ。
テ−プとかもありますので、その点は助かります。
2022年11月15日 10:24撮影 by  DSC-W830, SONY
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11/15 10:24
そして再び笹薮へ。
テ−プとかもありますので、その点は助かります。
浅間原到着。
此処からは笹から解放されたかと思っていましたが…
2022年11月15日 10:54撮影 by  DSC-W830, SONY
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11/15 10:54
浅間原到着。
此処からは笹から解放されたかと思っていましたが…
また、笹薮です…
2022年11月15日 11:05撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/15 11:05
また、笹薮です…
浅間原からの鞍部を過ぎて、湯ノ岳に向かうと笹からやっと解放されました。
2022年11月15日 11:41撮影 by  DSC-W830, SONY
2
11/15 11:41
浅間原からの鞍部を過ぎて、湯ノ岳に向かうと笹からやっと解放されました。
湯ノ岳から第二真富士山に向かいますが、天気は青空が見えたのもつかの間で相変わらずです。
2022年11月15日 11:53撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/15 11:53
湯ノ岳から第二真富士山に向かいますが、天気は青空が見えたのもつかの間で相変わらずです。
第二真富士山。
当然、展望もなくさっと下ります。
2022年11月15日 12:36撮影 by  DSC-W830, SONY
2
11/15 12:36
第二真富士山。
当然、展望もなくさっと下ります。
第二真富士山から真富士峠は岩場とかの急な下りで少し危ない箇所でした。
2022年11月15日 13:02撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/15 13:02
第二真富士山から真富士峠は岩場とかの急な下りで少し危ない箇所でした。
真富士峠到着。
2022年11月15日 13:10撮影 by  DSC-W830, SONY
3
11/15 13:10
真富士峠到着。
こちらは、真富士山。
全く富士山なんて見えません(笑)。
2022年11月15日 13:28撮影 by  DSC-W830, SONY
2
11/15 13:28
こちらは、真富士山。
全く富士山なんて見えません(笑)。
午後からは晴れるはずなのに、いつまで経ってもガスガス。
2022年11月15日 13:35撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/15 13:35
午後からは晴れるはずなのに、いつまで経ってもガスガス。
更に歩くと、なんと山梨側からどんどんガスが上がってきている事実を認識。
『これじゃ、晴れないね』
2022年11月15日 14:03撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/15 14:03
更に歩くと、なんと山梨側からどんどんガスが上がってきている事実を認識。
『これじゃ、晴れないね』
富士見山という富士山が見えない山頂😒
2022年11月15日 14:51撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/15 14:51
富士見山という富士山が見えない山頂😒
駒引峠を過ぎて、その先の富士見峠付近で、二泊目のテントを張りました。
2022年11月15日 15:25撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/15 15:25
駒引峠を過ぎて、その先の富士見峠付近で、二泊目のテントを張りました。
最終日はバス便の関係もあり、夜明け前から出発。
先ずは竜爪山の一つ薬師岳に登頂。
この先は歩いた事があるので、此処で下山開始。
2022年11月16日 05:50撮影 by  DSC-W830, SONY
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11/16 5:50
最終日はバス便の関係もあり、夜明け前から出発。
先ずは竜爪山の一つ薬師岳に登頂。
この先は歩いた事があるので、此処で下山開始。
最終日はようやく晴れてきて、朝焼けが見えました。
下山日にやっと天気回復かぁ。
2022年11月16日 05:53撮影 by  DSC-W830, SONY
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11/16 5:53
最終日はようやく晴れてきて、朝焼けが見えました。
下山日にやっと天気回復かぁ。
朝焼けの中、富士山のシルエットも見えました。
2022年11月16日 05:53撮影 by  DSC-W830, SONY
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11/16 5:53
朝焼けの中、富士山のシルエットも見えました。
穂積神社へは急な下りの階段が続きます。
2022年11月16日 06:03撮影 by  DSC-W830, SONY
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11/16 6:03
穂積神社へは急な下りの階段が続きます。
この下りは…。
登りだったら辛いだろうな。
2022年11月16日 06:09撮影 by  DSC-W830, SONY
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11/16 6:09
この下りは…。
登りだったら辛いだろうな。
穂積神社到着。
2022年11月16日 06:30撮影 by  DSC-W830, SONY
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11/16 6:30
穂積神社到着。
後は、平山バス停に向かうだけですが、未だ結構下ります。
2022年11月16日 07:21撮影 by  DSC-W830, SONY
1
11/16 7:21
後は、平山バス停に向かうだけですが、未だ結構下ります。
旧道入口。
ここからは車道を淡々と歩くだけ。
2022年11月16日 07:24撮影 by  DSC-W830, SONY
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11/16 7:24
旧道入口。
ここからは車道を淡々と歩くだけ。
平山バス停に到着。
これで念願の山行は無事終了😊
2022年11月16日 08:27撮影 by  DSC-W830, SONY
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11/16 8:27
平山バス停に到着。
これで念願の山行は無事終了😊
振り返ると高い山が。
多分、薬師岳かな。
2022年11月16日 09:06撮影 by  DSC-W830, SONY
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11/16 9:06
振り返ると高い山が。
多分、薬師岳かな。

感想

念願の安倍奥東山稜の縦走に行ってきました。
この山域は七面山から八紘嶺、そして梅ヶ島温泉迄は既に歩いています。一方、静岡から竜爪山迄も歩いていて、この奥安倍の東山稜の核心部が残っていました。数年前からずっと計画していましたが、中々行けなかったのですが、今回やっと宿願のコースを歩けました。

朝始発のバスで梅ヶ島温泉着。前にShuMaeさんとsaki15さんと来た懐かしい場所です。温泉場ではありますが、当然、入浴せず(笑)に安倍峠へ。安倍峠の安部川源流部
に近づくと水の音が聞こえてきました。
実は一番心配したのが水の確保。色々と調べましたが、確実なのは此処の安倍峠の源流部と十枚峠から下ったところぐらいの様だ。此処の安倍峠の源流部で確保できないと山行が大変な事になるわけで、水の音が聞こえたので一安心。
安倍峠への道は沢に沿って歩く感じで、源流部の少し手前で取水。
水は確保できたが、今度は4ℓの水が重たい。
安倍峠は気持ちの良い感じ。此処から4ℓの水を背負って、いよいよ東山稜を登り出す。しかし、バラの段に近づくにつれて、山はガスに包まれる。
『今日の天気は晴れ時々曇りだったのに…』
楽しみにしていた展望もなく、黙々と歩く。ワサビ沢の頭から奥大光山にかけたあたりはゆったりとした稜線で晴れていたら気持ちよさそうな感じなのが残念。
天気は更に悪くなりポツリポツリと雨が降って来た。予定では奥大光山付近でのテン泊を予定していたが、この天気では出来るだけテントを張るのを遅らせたく、この日は大光山を経て、十枚山手前迄歩いた。

雨はテントを張ってから夜中から少し強くなり、快適とは言い難い一夜を過ごした。
夜が白みだすのを待って、テント撤収。
先ずはすぐ先の十枚山。雨はほぼ上がっているが、ガスがまとまり着く霧雨状態。
展望もない十枚山を後にして、この稜線で一番高い下十枚山に到着。相変わらずガスガス。しかし、青笹山に近づくと、なんと青空が見えてきた。やはり、晴れているのと晴れていないだと全然気持ちが違う。でも青笹山山頂に着くと、どうやら晴れているのはこの辺りだけの様だ。
更に晴れに喜んだ後、最大の試練が待っていた。青笹山と浅間原の間の笹薮だ。特に最初はかなりの激やぶで、『越百山から安平路級じゃない』と絶望的な気持ちになった。しかし、進むにつれて多少歩きやすくなり、なんとか浅間原に到着。
ここからは笹刈がされているのでヤレヤレと思ったのもつかの間、送電塔があるところまでで、そこからは再び笹薮の洗礼。結局、笹薮から解放されたのは、湯ヶ岳への鞍部を過ぎてからだった。
湯ヶ岳からは比較的歩きやすい道で、第二真富士山、真富士山とかを通過するが相変わらずのガスガス。富士山なんて見えやしない。
『今日は曇り後晴れなんだけどなぁ…』
今日は真富士付近でのテン泊を予定していたが、今日も先を進む。富士見山でも全く展望もなく更に歩いたが、山梨側からドンドンとガスが湧いてくるのを見てしまった。これでは今日も晴れないな…
結局、この日は竜爪山に近い富士見峠付近でテントを張った。

最終日は、夜明け前に出発。以前に歩いた事がある竜爪山の薬師岳に到着。これで抜けていた赤線が繋がった。
今日は良い天気だ。朝焼けの中、富士山のシルエットが見れる。
初日と二日目の天気が悪かった事は残念たが、歩ききった事には満足して、穂積神社経由で平山へと下って行った。

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コメント

momoさん、こんにちは。
完全縦走、おめでとうございます。
安倍奥東稜に行ってなかったなんて、色んな所に行かれているので、もう済みかと思っていました。

でも2泊なのに水が4ℓで足りるんですか? まぁ、最悪エスケープルートもたくさんあるし何とかなるかと思いますが。

でも、安平路山の藪と真富士山の藪は同じくらいですか? 行ったことはないけど、安平路山の藪って、大変と聞いていましたが。
2022/11/19 17:42
naoeさん、コメントありがとうございます。
確かに本州4端とかいろいろ繋いでいるので、歩いている箇所は多いのですが、どちらかというと厄介なところは後回しになっていたので此処は未踏破でした。
因みに、南アルプスフロントラインの櫛形山から七面山登山口も未踏破なので、次のターゲットです。
水の件ですが、この時期は暑くないので4ℓで自分は十分ですね。それに2泊ですが、実際の活動時間は2日間なので、最終的には3.5ℓ程度の消費でした。
ご質問の藪ですけど、青笹山から浅間原への稜線の道に踏み込んだ最初のうちは、『うへ〜』という思いでした。正しく安平路クラスです。唯、比較的短区間で済んだので、幸いでした。これが浅間原まで続いていたら通過にかなりの時間を要したと思います。
安平路の藪、naoeさんも是非堪能してください(笑)
2022/11/20 16:10
安倍奥東山稜制覇、おめでとうございます!
山伏〜八紘嶺にご一緒させて頂いた時、歩いてみたいなぁと思っていたトレイルなので、参考になりました。
特にバラの段〜おおぴっかり山は気になっていたので雰囲気が分かって有難いですm(_ _)m

水4ℓ担いでの縦走、流石です
青笹山周辺の雲海も幻想的ですね

激薮突破共々お疲れ様でしたpaper
2022/11/19 18:32
saki15さん、コメントありがとうございます。
多分、バラの段〜おおぴっかり山はご想像のとおり、気にいると思います。シロヤシオがの咲いている季節なんて良いかと思いますね。
青笹山から先の縦走は地味なので、やはり安倍峠から十枚山の周回がお勧めかな。
自分も天気が良く&花の時期に再訪したく思ってます。
2022/11/20 16:14
momohiro先輩、おはようございます
懐かしの梅ヶ島温泉から歩きたいとおっしゃっていた安倍奥東山稜線を達成されましたね。
ちょっと天候がアレででしたが、笹薮をものともせずに一気通貫素晴らしいです
しかしnaoeさんもおっしゃってますが、3日間で水4Lとはこの時期ですが、よく足りましたね
最終日の富士のシルエットはリワードですね
お疲れ様でした
2022/11/20 10:50
ShuMaeさん、コメントありがとうございます。
また、梅ヶ島温泉からの十枚山を覚えてもらってありがとうございます。
青笹山からの笹藪は一瞬絶望的になりましたが(完全に全身が笹に埋没)、酷い区間が短かったので助かりました😊
水は足りなければ、十枚峠から旧道を降りて取水するつもりでしたが、全然足りました(笑)。
次は、南アルプスフロントラインの櫛形山から七面山登山を狙っています。
これが縦走できれば、鋸岳〜甲斐駒〜鳳凰三山〜夜叉神峠〜櫛形山〜七面山〜安倍峠〜十枚山〜竜爪山〜静岡の稜線が繋がります!
2022/11/20 16:24
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