飯綱山〜嵐の前の静けさとご機嫌な自分と〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 709m
- 下り
- 705m
コースタイム
- 山行
- 3:00
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 3:10
<頂上休憩時間10分>
<下り> 1時間15分(休憩時間なし)
合計 3時間10分(うち休憩時間10分) 実行動時間3時間00分
天候 | ☁→一時にわか雨→☁ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
[復路]飯綱山西尾根登山口駐車スペース=斑尾山・林道登山道駐車スペース |
コース状況/ 危険箇所等 |
・西尾根(西コース)登山口は尾根の突端と、尾根の途中、北側から尾根に登るポイントの2カ所がある。今回は後者から登り、前者に下山した。 ・登山口から尾根に登り上げると、西尾根上の尾根道にぶつかり、それを左折して登った。西尾根上には道があり、それを右折すれば尾根の突端の林道に出る。 ・左折したあとの尾根上の道は途中で昔の尾根道に寄り添うように合流する。むかしの尾根道は通せんぼがあって行き止まりになっている。 ・帰途、昔の尾根道を(通せんぼの木を越えて)あえてたどってみた。多少ヤブっぽかったが、まったく問題なく西尾根の突端の林道へと導かれた。 ・すなわち通せんぼ地点からは、西尾根の現在の道と昔の道が2本並行して走っていることになる。前者の方がヤブがなく快適なのだろう。 |
その他周辺情報 | ・軽いハイキングだったため、入浴せずに次の山、斑尾山へと向かった。 |
写真
感想
台風11号もいよいよ近づいてきた。
車中泊の夜半は強い雨がフロントグラスをたたき、いくら飯綱山でもあきらめるしかあるまいとタカをくくっていた。
朝、起きてみると高曇りで雨はない。
昨日の湿ったウェアにいやいや身を包み、気を振り絞って準備にかかる。
通りかかったウォーキングのオバサンが「登山ですか? 飯綱? 今日は天気があまりよくないからねー」。
尾根に乗るとすぐに山の気に包まれる。
非常によく踏まれた幅の広い道をてくてく歩く。
スキー場が開発されるだけあって、緩やかな斜面の森が続く。
最初から西尾根を登路に選んでいたわけではなかった。
前夜にはスキー場経由で登ろうとリフト売場まで行ってみたものの、スキー場があまりに広く、どこが登山道か見当がつかない。
スキー場に駆逐され、廃道と化したのだろうと解釈し、道のハッキリした西尾根を選んだのだった。
樹林帯は空気が湿っていて、風もなく花もなく鳥も鳴かない。
動植物、そして風さえも息をつめて嵐を静かに迎えようとしている。
「色彩」も「音」も「感覚」もない無の世界がしばらく続き、皆が何となく緊張して押し黙りエンジン音も遠ざかる着陸前の飛行機内のようだなと思った。
しばらくすると森林限界を超え戸隠の街が広がっているのが見えてきた。
上層は厚い雲に覆われているが、その下界は四囲が見渡せるのだ。
おまけにたくさんの花も咲きだした。
さーっとにわか雨がやってきたもののそれもひと時で、再び展望が開けるようになる。
北アルプスの大展望とまではいかないが、戸隠の鋸歯状の山ゝや、高妻山、これから行く斑尾山、遠く航空母艦のような苗場山や尖った鳥甲山までが見えた。
意外な展望とお花畑に自分でもいうのも恥ずかしいが、すっかりご機嫌になった。
写真を撮ってカミさんにも送ったら、オーケーの絵文字が送られてきた。
今日は誰にも会わないだろうと思っていたけれど、登りと下りでひとりずつ登山者に会い、これまた愉快になった。
下りでは、西尾根突端まで昔のハイキングルート(通行止めになっていたが)をたどってみた。
道はいまだにしっかりしていて、問題なく尾根の突端の林道に導かれた。
そこからクルマまではわずか2分ほどだった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する