晩秋の新・関東百名山巡り秩父・武蔵編◆僻喃愁▲襯廛紅晶珍:飯能駅〜天覧山〜多峯主山〜天覚山〜東吾野駅)
- GPS
- 05:09
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 803m
- 下り
- 761m
コースタイム
- 山行
- 4:18
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 5:06
天候 | 快晴微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
(復路)西武線・東吾野駅まで徒歩(電車にて高麗駅裏の駐車場へ移動) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・天覧山〜多峯主山頂まではよく整備されたハイキングコース(ハイシーズンはスライドするハイカー多数、落石・スリップ注意) ・多峯主山頂からの下降路は各方面へ分岐、標識も少なくなり方向注意/その先の飯能アルプス(奥武蔵ロングトレイル)は標高の割にアップダウン多く、行き交うハイカーも少なめ。マーキング(立木のペイントなど)・要所の小標識を見落とさぬよう注意 ・天覚山直下の登路は道がえぐれて滑りやすい区間多数、降雨後や悪天時は通行注意 ・天覚山頂から東吾野駅方面への下降路入口がやや分かりにくい(山頂からの直接下降路は登降困難、大高山方面へ少し下った直下の鞍部・巻き道から分岐) |
その他周辺情報 | 高麗駅で車回収後、飯能市郊外・宮沢湖畔の日帰り温泉「喜楽里(きらり)別邸」へ(休日大人1,100円〈岩盤浴は別料金;館内支出分含めバーコードにて退館時精算〉、露天風呂・サウナ、食堂・休憩スペース・お土産品コーナーなど完備/コロナ対策のため、脱衣所・浴場内は会話禁止) |
写真
感想
秩父・武蔵エリアの新関東百ハシゴツアー第2R・飯能アルプスは、飯能市の「裏山」天覧山を東端に、いくつもの顕著なピークを連ねて子ノ権現、さらには伊豆ヶ岳へと連なる標高1,000m以下の低山帯ながらアップダウンの多い長大な稜線。この日は、午前中早めに秩父・蓑山ハイクを終え、当初計画より約1時間早く2R出発点の西武・飯能駅をスタートします。日の短いこの時期、午後4時半前後と目される日没時間までにどこまでアルプスの稜線を歩けるか、時間との闘いに改めて気合いも入ります。市街地は地元の買い物客や国内外の観光客で大賑わい、天覧山のハイキング路に入っても人混みは絶えることなく、登山者然として少々場違い感も漂う当方は、山頂まで並み居る家族連れハイカーをかき分けるようにズンズン登っていきます。登り口から僅か10分ほどで、溢れんばかりのハイカーにて「満員盛況」の最初のピーク・天覧山頂に到着。標高200mに満たない低山ながら、南西面の展望が大きく開け、奥多摩や東京・埼玉都県境の山々、その彼方には富士山もうっすら望める眺望絶佳。登降のお手軽さに好展望では、この人気ぶりもむべなるかな、と思いつつ、コロナ禍再拡大の中での余りの人口密度の高さに閉口、山頂標識で証拠写真自撮りの後、僅か5分強の滞留でそそくさと山頂を後にします。同じく展望良好、新関東百名山リストに名を連ねる多峯主山頂までは同様の混雑と賑わいが続き、ちょうどお昼時で多くのパーティがランチを取りつつ賑やかに談笑する同山山頂でも、当方は10分弱の逗留にて先を急ぎます。
以降のコース状況詳細は本文・写真キャプション記載の通りですが、ここから先がいよいよ飯能アルプスの核心区間に入ります。一転して行き交うハイカーも疎らで標識・マーキングもグッと少なくなり、冬枯れとプチ紅葉の中、アップダウンの多い尾根道を進む静寂の山歩きが楽しめます。武蔵横手駅へと下るコース入口のかまど山分岐を過ぎると、ついにスライドするハイカーも途絶え、ここで大怪我でもして動けなくなったら、翌日まで発見されないかも…と朧気な不安に囚われる中、当初予定より2時間ほど速いペースで尾根道を先へ先へと進んでいきます。午後3時10分過ぎ、ついにこの日の最終・最高到達点の天覚山頂に到着。長い稜線歩きの末の達成感もハンパなく、自分へのご褒美として大事に持ってきたフルーツゼリーを疲弊した身体に流し込んで、山頂に立つ「奥武蔵ロングトレイル」の標識をふと見ると「105km」*の総距離中10km地点の表示…。ちょうど直前にBS放送で数年ぶり開催の「TJAR」や「グレートレース・富士山麓UTMF」での超人たちの激闘ぶりドキュメンタリを見たばかりということもあり、これだけ頑張って歩いても長大な奥武蔵トレイルの僅か10分の1か…と何とも言えぬ脱力感に囚われます。ともあれ、平凡なロートルハイカーの当方としては、これにてこの日のハシゴツアーも目標を超える成果を上げられたので、明るいうちに下山せねば、と尾根コースの歩きやすい下山路をズンズン下ります。麓の集落に入ると、クマ鈴をリンリン鳴らしてのし歩く当方に、地元の小さなお子さんが手を振って反応してくれ、ささやかな幸せを感じながら、最終ゴールの東吾野駅に午後4時過ぎ無事到着。タイミング良く西武線の上り電車にもほぼ待ち時間なしで乗れて、未明に出発した高麗駅の駐車場にスピーディに帰り着きました。
以前の奥武蔵・日和田山〜ユガテツアーでは、電車のみ利用のため下山後は飯能駅から徒歩で市中の温泉旅館を往復する仕儀となりましたが、今回は愛車デポのため下山後のお楽しみ・日帰り温泉行も選択肢が拡がり、飯能市郊外の人気スポット・ムーミンパークに隣接する宮沢湖畔の「喜楽里別邸」へ。広い館内には複数の露天風呂やサウナ、食堂も完備、旅の汗を流した後はムーミンパークの幻想的な夜景を眺めながらクールダウン。ヘルシー定食に舌鼓を打ち、2時間近く寛いだ後に、土曜で渋滞も軽めの圏央道・関越道をひた走り、家路に着いたのでありました。
これにて新関東百名山の未踏峰も6座に減り、房総の4低山を冬場に踏破すれば、残るは大島・八丈島の「島山」2座のみとなります。未踏の名山リストが次第に残り少なくなるのは寂しい限りですが、新日本百名山や都道府県最高峰など、冬場がハイシーズンと言える山々もまだまだ残っていますので、第8波が本格拡大中のコロナ禍の早期収束を願いながら、体力・気力維持のためにも、当面は冬場の低山巡りをしぶとく継続していこうと思います。
[※2022年11月21日、satonao1jpn記す;*山行記録作成後に知ったのですが、ちょうど11/19の朝から「FunTrails Round 秩父&奥武蔵 100km」の超人レースが開催されていたのですね。トップ集団が天覚山付近を通過したのはこの日の日没後だったようで、幸か不幸か超人ランナー各位とすれ違うことはなかったのですが、どうりで天覚山周辺にトレランレースの標識が沢山付けられていた訳だ…と後から納得です…<苦笑>。]
天覚山でホッとひとときに共感😊小学生とのエピソードにほのぼのしました。
最後はきらりにも寄られ、ゆっくりできたようで良かったです。
当方は貴台のホームグラウンド、奥武蔵の歴史ある名山をハシゴしてつまみ食いするような歩き方をしてしまい、恐縮至極です。貴台のように盟主・武甲山からの長大な稜線や飯能アルプスのロングルートを快速で軽やかに歩かれる脚力をお持ちなのは羨ましい限りですが、何しろ当方はロートルハイカーのため、短期間でマイカー利用にて「いいとこ取り」の慌ただしいピークハントとなってしまい、申し訳なく思います。
ともかくも、今回のツアーで奥武蔵エリアの低山ながら変化に富み、展望や観光スポットにも事欠かぬ多彩な魅力に改めて感じ入った次第です。季節を変え、コースも工夫して是非また再訪したく考えており、貴台ともどこかの名も無いピークにて、サプライズで遭遇できることを楽しみにしております!
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