岩手山(馬返し登山口からガスと強風のお鉢巡り)

2014年08月13日(水) [日帰り]

• GPS: 06:18
• 距離: 12.3km
• 登り: 1,455m
• 下り: 1,439m

コースタイム

04:47 駐車場出発
04:53 馬返し登山口
05:14 0.5合目
05:25 一合目
05:36 二合目
05:41 2.5合目(新道へ)
05:51 新道三合目
06:05 新道四合目
06:24 新道五合目
06:46 新道六合目
07:10 七合目(鉾立)
07:17 八合目避難小屋(小休止) 07:24
07:37 不動平
07:52 岩手山神社奥宮参道(お鉢巡り反時計回り)
08:13 岩手山山頂(2038m) 08:17
08:32 不動平
08:45 八合目避難小屋(小休止/軽食) 09:00
09:06 七合目(旧道へ)
09:38 旧道五合目
10:03 旧道三合目
10:10 2.5合目
10:14 二合目
10:23 一合目
10:32 0.5合目
10:53 馬返し登山口(小休止) 10:59
11:01 駐車場帰着

※二・五合目から七合目まで、登りは新道を、下山は旧道を歩いています。

天候

ガス濃く山頂付近の視界は数メートル。
強風でお鉢巡りは体を押されて立ち止まることもしばしば。
下山後、お約束の青空でした。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

往路：都内(12:00)−首都高中央環状−川口JCT−東北自動車道−滝沢PA(18:30/549km)車中泊−滝沢PA出発(04:00)−滝沢IC(04:05/552km)−県道278号−岩手山神社−馬返し登山口駐車場(04:22/563km)

復路(八幡平へ移動)：馬返し登山口駐車場(11:15)−県道278号−滝沢IC−東北自動車道−松尾八幡平IC−県道45号−松尾八幡平ビジターセンター−県道23号−見返峠無料駐車場(12:40/619km)

コース状況／危険箇所等

※駐車場−馬返し登山口
馬返し登山口駐車場は、約150台が駐車可能な大きな無料駐車場です。駐車場から登山口を入ったところにトイレがありますが、駐車場から5分ほど登ったところにある馬返し登山口にもトイレがあります。馬返し登山口には「鬼又清水」という水場があり、冷たい水が豊富に出ています。登山口には登山道案内図と登山ポストがあります。

※馬返し登山口−八合目避難小屋
二・五合目から七合目まで新道と旧道の二本の登山道があります。距離的にはどちらも同じようです。今回、登りは新道を、下山は旧道を歩きましたが、どちらも溶岩流の登山道です。新道は潅木帯の区間が長く、旧道は展望は良さそうですが大きな火山岩が散乱した長い区間があるので、旧道の下山は膝に堪えるかもしれません。

※八合目−山頂
火山の山らしく、富士山の砂走りと似た感じの登山道です。今回、反時計回りにお鉢巡りをしましたが、ガスの中でコース状況はイマイチ判っていません。山頂直下以外は大きな起伏は無かったように思います。火山岩(砂)の登山道ですので、雨が降ったりすると踏み跡は不明瞭になりますが、要所に石仏や石積みなどがあり、迷うことは無いと思います。今回は濃いガスの中だったので、GPSを見ながら歩きました。

その他周辺情報

高速料金（都内首都高速→東北自動車道滝沢IC）
・通常料金　11,830円
・ETC割引　 11,720円
・ETC深夜割引（0時〜4時）　8,450円
0時〜4時の間、高速道路上にいることで深夜割引が適用されますので、車中泊はSAまたはPAがお得です。何より自販機があり、きれいなトイレがあるので便利です。

岩手山下山後、八幡平へ移動したため、岩手山付近の入浴施設は確認していません。

※追記
下山後、「東京ハイキング協会」の方とお会いしました。
東京を起点にしていると言うことでお話しをしました。
http://www.t-hi.jp/
なんと、ヤマレコともリンクしているんですネ。知りませんでした。

写真

台風で二日順延した東北遠征、8月12日(火)雨の東北道を岩手に向け、明日の晴れを信じてひたすら走ります。

盛岡を過ぎると上空には虹が現れました。帰省ラッシュと重なり6時間以上運転をしてヘロヘロです。当初、岩手山馬返し登山口の駐車場で車中泊の予定でしたが、東北道・滝沢PAで車中泊をすることにしました。

東北自動車道・滝沢PAを朝4時に出発。20分ほどで登山口の駐車場に到着しました。4時半を過ぎた頃、数人の登山者が登山口に入っていきました。

東北は日の出が早い。当初6時の出発を予定していましたが、続々と車が駐車場に入ってくるので、5時少し前に駐車場を後にしました。

駐車場から登山口へ入ると、すぐ右手にトイレがあります。

馬返し登山口で登山道の案内図を確認。二合目から七合目には新道と旧道の二本の登山道があります。ここで登りは新道、下山は旧道と決めました。

やはり岩手山は東北ではメジャーな山なのでしょうネ、立派な道標が設置されています。

幻想的とでも云うのでしょうか、ガスガスの登山道です。

四合目を過ぎた頃、眩しい太陽が姿を見せ、青空もチラリと、期待しましたがすぐにガスガスになりました。

溶岩流の登山道です。堅いので転んだり滑ると結構痛いです。

さすがに東北の山です、2時間も登らないうちにハイマツ帯です。展望はすばらしい感じですが、ガスガスで何も見えません。

七合目(鉾立)まで登ってきました。ここで旧道と合流します。

この奥に岩手山があるはずですが、ガスガスで何も見えません。風が強いです。汗が冷やされ、急激に体温が下がります。

ガスの中から立派な建物が現れました。八合目の避難小屋です。人影は見えません。
風が強く寒くてブルブル状態です。ウインドストッパー代わりにレインウエアの上着を着て何とか落ち着きました。

避難小屋の前には「御成清水」という水場があり、「美味しい清涼飲料水ありマス」と書かれています。
ここまで水は一滴も消費していませんが、ペットボトルの水を入れ替え、行動食を詰め込みます。
誰もいないと思ったら、人が出てきました。この避難小屋、管理人が常駐しているようです。

八合目から不動平へはお花畑の登山道でしょうか。狭い登山道の両側からガスでたっぷり水分を含んだ草花が足元をビチャビチャに濡らしてくれます。

不動平です。鬼ヶ城の分岐まで行ってみようと思っていましたが、このガスですから行っても無駄と思い山頂へ向かいます。

不動平から更にガスが濃くなったため、左手にGPSを見ながら登ってきました。お鉢の稜線に出たようですが周りは何も見えません。石塔に「奥宮」「参道」という文字が確認できたので、お鉢巡りに行きます。

本当は、このまま左手の山頂を目指した方がいいのでは、なんて呟きも聞こえてきますが、GPSを頼りに反時計方向へ踏み出します。

お鉢巡りは火山特有の砂礫の登山道です。

砂礫の登山道は雨やガスに濡れると不明瞭になりますが、随所に石仏があり、迷うことはありません。

コマクサは至る所にありますが、花の時期は過ぎています。

登山道に沿って石積みも多くあります。強風が吹いており、時に体を押されます。
年配のご夫婦と思われる二人が、山頂直下の岩陰で休んでいましたが、この強風だと正解ですネ。

さほど起伏のないお鉢巡りから、最後に砂礫と火山岩のミックスの斜面を登ると岩手山の山頂です。強風が吹いています。
時計回りに登ってきた登山者は強風にお鉢巡りは危険と感じたようで、このまま下山をすると言って下ってきました。

山頂にある社と石仏、ザックにはロング缶や山キュウリなどのお供え物があるのですが、ガスと強風でザックを降ろす気になりません。帰りの安全と、家内安全、五穀豊穣、企業繁栄、交通安全、、、、、など諸々を祈願して急いで下ります。

ガスガスで下山もGPSが頼りです。

思わず間違って下山しそうになった平笠不動への分岐。GPSで事無きを得たが、初めての山でまったく視界が利かない状態では、自分の位置を確認するのも難しい。

八合目避難小屋まで下ってきました。朝と違い、たくさんの登山者がくつろいでいました。ここからはひたすら下るので、靴紐の加締めとウインドストッパーを脱いで最後の行動食を詰め込みます。

この避難小屋にはトイレが併設されています。

七合目の分岐は旧道を下ります。

赤茶けた砂塵と大きな火山岩がゴロゴロ、下山は新道の方がよかったかな、なんて思いながら下りました。

ガスが切れて下界が見えました。旧道を登ってくる登山者はそれほど多くはありませんが、遅い時間に登り始めた登山者は正解かも知れません。地元の方でしょうか。

登山道は溶岩流（ここでは焼走りと言うようです）に沿って付けられているようですが、麓が近づくと灌木帯の登山道になります。

登山口に戻って来ました。ここは馬返しキャンプ場の一角にあります。このキャンプ場、収容人数200人、使用料は無料のようです。

振り返ると何と岩手山が姿を現しました。下山すると、よくある話です。すでに11時近いのに、これから登山道に入ろうとする登山者もいますが、この天候の回復を読んだ上ならスゴイです。

登山口近くには「鬼又清水」と書かれた水場があります。湧き水だそうですが冷たくて豊富に流れ出ています。

そしてもちろんトイレもあります。キャンプ場にはテントも幾つか張られていますが、ガラガラ状態です。穴場ですがチョット遠いかな。

駐車場に戻ってきました。お疲れ〜．．．
持ち帰ったドライはクーラーボックスでまた冷やします。

東北自動車道・滝沢ICへ向かう途中、県道275号線から見た岩手山、山頂のガスはなかなか取れませんが登山道からは視界が良好なようです。

感想

hotten

今年の夏は、未だ足を踏み入れていない東北の山々をいくつか歩こうと早くから準備をしていた。
夏休みといえども、一日に一度はインターネットにアクセスする必要があるので、テン泊・縦走は無理、一度は里に降りる日帰り山行。

優先順位としては、秋田駒ヶ岳、鳥海山、岩手山、早池峰山、、、そして最後に一昨年の3月に強烈なホワイトアウトで敗退した蔵王山を廻る計画を立てた。

予定では8月10日(日)午前中に都内を出発して、現地に夕刻入り車中泊、翌朝から登山を開始する予定だった。
ところが、台風、、、
天気の回復は13日(水)と目論み、予定を大幅に変更して、出発は二日遅れの12日となった。
12日はお盆の帰省ラッシュと重なる。帰りの15日、16日はUターンラッシュ。
憂鬱の中、雨の東北道へ突っ込んだ。
途中断続渋滞を繰り返しながらも盛岡を過ぎると雨も上がり上空には虹も現れた。
東北自動車道の出口は滝沢IC、手前の滝沢PAで小休止をした。
さすがに6時間半の運転はしんどい。この長距離運転は人生初かも．．．
いや二度、三度目だ、旧ベルリンから東ドイツを越えてアウトバーンを10時間超、メキシコからサンフランシスコまで、若い頃は何でもなかったが、今は苦痛でしかない。

ナビで登山口を確認すると、ここPAから20分ほどの距離しかない。
登山口での車中泊を変更して、滝沢PAで車中泊をすることにした。
ショッピングコーナーは19:30までだが、自販機は24H、なにより綺麗なトイレがありがたい。
酒類は売るほど積んでいるので、ショッピングコーナーで氷のみを補充した。

朝3時に目覚ましで起きた。
外に出てみると雨は降っていないがガスガスガス、、、
とりあえず朝食を摂り、着替えなどの準備をして、4時にPAを出発した。
登山口の駐車場は150台は駐められるという大きな駐車場だった。
すでに数十台の車が駐車していたが、人影はあまり無い、ここはキャンプ場の駐車場でもあった。

当初、明るくなった6時に出発する予定だったが、ここは東北、5時前にすでに明るい。
次々と登山者らしき車が入ってくるので、5時前に登山道に入る。
登りは新道を歩く。最初は潅木帯、東北の山らしく五合目を過ぎるとハイマツ帯になり展望は良いはずだがガスガスで何も見えない。
七合目を過ぎると風が強くなり、汗で濡れた衣類は体温を奪う。
八合目の避難小屋で行動食を摂り、ウインドストッパー代わりに雨具の上着を着込む。

お鉢巡りは全く視界のない中を歩いた。
GPSがなければ、いまどこを歩いているか判らない状況だった。
強風を遮るものがないので、何度か立ち止まって堪えた。

下山をして振り返ると青空が見え、初めて岩手山の山容が見えた。
時間は11時、八幡平へハイキングに向かう。

コメント

FRESCHEZZA

売るほど積んでるんや〜(^_-)-☆
hottenさん、まいど〜

珍しく長い休みが取れたのに、天候に恵まれず残念でしたね

岩手山、ワタクシも大昔に一度、夏に登ったっきりです

次は八幡平ですか
八幡平も若い頃に山スキーで裏岩手から縦走した１回ぽっきりで無雪期の風景は知りません

レコ、楽しみにお待ちしておりますが、またガスガスですか〜

hotten

早起きやネェ．．．ＦＲＥさん！
朝４時のご訪問とは．．．おはようございます。

夏休みは毎年まるまる１週間は取るようにしているのですが、なかなかフルに休むのが難しかったので、今年は東北の山を５、６座登ろうと目論んでしました
しかし台風にやられました
結果３座＋αしか登れませんでした

ガスと強風に泣かされましたが、東北の山はガッツリとかバリルートを歩いたわけではないので、余裕を持って楽しめました

ＦＲＥさんの北海道レコ、スマホでさらっと拝見しましたが、改めてジックリ拝見に伺います。
写真の整理とレコ書くのが大変だ．．．

tailwind

同じ様な山業
hottenさん、こんばんは！

笑ってはいけませんが、思わずニンマリ
だって、余りにも状況が似ているので・・・

私も、山頂はガス 同じ様な時間に下山し、八幡平へ
向かいました。雨ばかりの百名山時代の話です
オマケに、7合目の標柱写真を最後にカメラがオシャカ
その後の東北巡りは気落ちしながら・・・
そんな因縁のお山が「岩手山」なのです。下山時は土砂降りでしたし

写真を拝見し、忌々しい気持ちと、懐かしい気持ちが混ざり合った
複雑な感情に支配されています
せめて、hottenさんのレコで、絶景を堪能したかったですよ

hotten

やはりガスでしたか．．．tailwindさん！
おはようございます。

今回は結構欲張った計画を企てたのですが、なかなかうまくいきません
前半の台風にやられました
今年は北ア方面のレコを見てもイマイチすっきりとしたレコが少ないように思います。

tailwindさんも土砂降りの岩手山から八幡平でしたか、、、
私は何とか秋田駒とくっつけられないか悩んだのですが、ぎりぎりで楽を選んでしまいました

しかし東北は遠かった。
1200km走りましたので、車も財布もガタガタです

drunky

こんにちは
hottenさん、こんにちは〜

8/15に僕は雨の中（途中から降りだしましたが）岩手山を登りました、そしてその前日には八幡平登ってきてました。

同じようなエリア（蔵王も選択肢に入ってるのも同じ）を僕は上からhottenさんは南から回られてるなんておもしろいもんですね。

僕は合計で2300km走り（千葉より）財布はもう完全にスッカラカンになりましたよ〜

お疲れ様でした〜

hotten

2300kmとは．．．drunkyさん！
おはようございます。

しかし2300kmは走りましたネ
私はトータル1350kmでした。
高速走っても大飯ぐらいでハイオク240リットルには参った
もっとも前半の台風がなければ、東北の日本海側から回る予定でしたので、2000kmぐらいは行ったかも知れません

レコを拝見しましたが、まぁよく走り、よく登りましたネ
8/15は午前中に蔵王を歩きましたがお釜はバッチリでしたよ
午後からは雨になったようです。
今回登れなかった鳥海山や秋田駒は次回にお預けです。
お疲れ様でした

ゲスト

東北はいずこも・・・
hottenさん　せっかくの遠征ですが残念でした。
いろいろと考えておられたんですね。
自分も今回鳥海山に行きましたが、東北の山は違う魅力があるように感じました。岩手山も足を運びたいなと思っていたのでコース取りの山行にさせてもらいまーす。
どんな風景がみれるのか楽しみにしておきます。

夏休み、東北も雨ばかりでしたね

hotten

コメのバッティング？
おはようございます、meta_bomanさん！
なにやら昨晩は同じ時間帯にコメを書いていたようですネ

東北方面はほとんど行ったことがないので、今回楽しみにしていたのですが、台風のおかげで２日間つぶれ、日本海方面は諦めました
とくに鳥海山は雪渓があるので楽しみにしていたのですが、今回はmetaさんのレコで我慢します

今年の夏は東北だけでなく、全国的にスカッとしない天気でしたネ
秋の好天に期待しましょう