地図にない山「沢尻岳」
- GPS
- 05:10
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 773m
- 下り
- 773m
コースタイム
天候 | くもりのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年10月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は刈り払いされていて問題なし。登山ポストあり。駐車地は7,8台くらいしかスペースがない。トイレなし。 |
写真
感想
タイトルの「地図にない」とは、正確に言うと、国土地理院の地図上に山名(沢尻岳)の表示がないということである。という訳でルート図にも載ってないまぼろしの?山である。隣の「大荒沢岳」(1,313.4m)も同様にない。大荒沢岳からは根菅岳を経由する高下岳への縦走路があり、また、かつては羽後朝日岳へのルートもあったようである。(現在は完全に藪化しているようだ)ということで、多分、沢尻岳と大荒沢岳は登山道途中の単なる小ピークに過ぎず、山名が記載されなかったのかもしれない。もちろん、今話題の女性タレントES様とは何の関係もない(はずです)。
先週の「神室山」がハードだったので、今回は少し優しい(易しい)山にしようと思い、「姫神山」あたりを考えていましたが、岩手県の山のガイドブックをめくっていて、ふと目に付いたのが「沢尻岳」でした。歩行時間5時間25分で眺望も良く、今回は頂上でたっぷり時間をとり、優雅に?カップ麺でも食べようかなどと目論んでいました。しかしながら、そんな甘い考えを吹き飛ばすように、杉林に入ってからは急登の連続で、妙な汗が噴出してきました。心と身体の準備ができないまま、いきなりの急登で変調したようです。そこで少し長めの休憩をとり、山モードに慣れさせての出直しです。おかげでだいぶ時間がかかりました(反省)。県境分岐に着いたが山頂への道が分からず、仕方なくここで優雅な?昼食としました。実を言うと登山でのカップ麺は初体験でどうかなと思ってましたが、今のような寒い時期にはなかなかいいもんだなという感想です。ここからの眺望はすばらしく、間近に「羽後朝日岳」や和賀山塊の主峰の「和賀岳」が望め、岩手、秋田の山々が確認できました。「大荒沢岳」が近くに見え行きたくなりましたが、片道約40分はけっこうあり、また山頂は眺望がよくないとガイドブックにあったことから、やめにしました。昼食後このまま帰ろうかと考えましたが、ピークハンターの私としてはいまいち納得できない雰囲気で、「大荒沢岳」の方へ少し歩いた所で、わずかながら藪が途切れていた場所を見つけ、強引に入って行ったら、あっけなく頂上に着いてしまいました。こんなだったら、ここで優雅な昼食だったなと、ちょっと後悔気味でしたが、山頂に立てたので満足、満足。
結局この日誰とも(熊とも)会わず、入山したのは私一人で静かな山行でした(ちょっと寂しい)。登山者ノートを見てみたら、「もっとたくさんに人に登られてもいい山だ」という感想が書かれていましたが、その通りだと思う反面、あまり大勢で来てほしくないという気もします(実際、私も今週登ろうと決めるまで、この山の存在すら知らなかったので、大きなことは言えませんが・・・)。参考までに、「羽後朝日岳」ピストンという方もいらっしゃったようですが、「大荒沢岳」からは完全な藪漕ぎ状態で、そこだけで往復約7時間かかるそうです。(気が遠くなる)
毎回東北のちょっと渋めの山の山行記録を楽しみにしています。
真昼岳や和賀岳を始め、奥羽山脈のある意味「最深部」のこの辺りには気になる山が多いのですが、沢尻岳は聞いたことがありませんでした。
登山者の極端に少ない山域はルートロスの危険も多く、結構緊張の連続だと想像します。
道標があるのに道がないのはある意味恐怖ですね。
コメントありがとうございます。
特に意識して、渋めの(マイナーな)山を選んでいる訳ではないのですが、体力と経験不足で(と資金不足も)、結果的にこうなっているだけです。
マイナーな山にはマイナーなりの魅力はありますが、MATSUさんのような本格的な山登りがしたいと、いつもうらやましく思っています。
いつかそんな日が来ることを願いつつ、山登りを続けていくつもりです。
これからもコメントお願いします。(やはり励みになります)
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