石鎚山
- GPS
- 04:35
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 1,086m
- 下り
- 1,057m
コースタイム
- 山行
- 3:37
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 4:34
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
石鎚山は一度登っているのだが、鎖を全部避けていたのと、最高峰の天狗岳に登っていなかったことがずっと心残りで、100名山終わる前にリベンジしたいなと思っていた。
そんな中大阪のUSJに遊びに行く予定があり、四国が近いなと。
調べていたら大阪南港から愛媛までフェリーが出ているじゃないかと。そしてやたら西条までのアクセスがいいぞと。
そしてUSJに一緒に行った友人達もUSJ翌日はそれぞれ予定があり、だったらどうせ一人行動だし行っちゃうか、ということで石鎚山へ向かった。
前日大阪南港からオレンジフェリーに乗り東予港へ。全室個室で大浴場もあるホテルのような船で、移動費+宿泊費と考えるとめちゃくちゃコスパがいい。船内も快適だった。
東予港からは無料の接続バスで伊予西条駅まで向かう。
伊予西条駅で1時間ほど待ってバスで石鎚山ロープウェイ駅へ。
ロープウェイに乗って上まで向かう。
石鎚山は尾根道への取り付きと最後の岩稜帯がメインピークなのだが、この取り付きをロープウェイでショートカットできるのは何度来てもありがたい。
ロープウェイ中頃からすでに雪が見える。
四国だから積もっててもたいしたことないだろうとかなり調子こいてて、アイゼンどころかチェンスパすら持ってきておらず、果たして大丈夫かと不安になってくる。
まあでも周りを見るとそこまでガチガチの雪山装備でもなさそうで、迂回路もあるしチェンスパで行ける道ならつぼ足でも行けるだろう、などと考えていた。
ロープウェイを降りると最初っから凍結しており、そこからほぼ全部雪道だった。
とはいえ薄く積もった雪が踏まれて凍った程度で、くるぶしを超えるほどすら積もっていない。
凍結も路面をよく見ればなんとかなった。絶対チェンスパかアイゼンあったほうがいいけれども。
普通の道は問題ないが問題は鎖である。
岩肌に多少雪が被ってるくらいならなんとかなるけど、凍結につぼ足では厳しい。
さて、試しの鎖はどうだろうかと思い見てみたら、ガチガチに凍結していた。
おそらく染み出た水が凍っているのだが、さすがにこれは試しといえどつぼ足では太刀打ちできず、諦めて途中で引き返した。
こうなると他の鎖も厳しいか、と思いつつ一の鎖へ。
一の鎖は見た感じそれほど凍結箇所はなく、雪が被っているのみで、一応登攀ルートも見える。であれば行ってみるかと登ってみた。
雪の鎖場は半分目隠ししながら登っているようで、夏より遥かに難易度が高い。ただここはまだ草部分や待機所みたいなのもちらほらあるので、ペースを保ちつつ、とはいえ最後の方は鎖に頼りながら通過。まだなんとかなる鎖だった。
そこから2の鎖へ。
2の鎖は長く、上の方は様子が見えない。が、なんとか行ってみるかと向かう。
導入こそなんとかなれ、途中から足場不明瞭で鎖に頼りっぱなしになる。三点支持のほとんどが鎖になるとかなり危なっかしい。
その上後半は凍結がひどかった。
凍結箇所の岩場は足場が使い物にならなくなるので、つぼ足では絶対に避けて通ると決めていて、ルートを見極めながら上り用と下り用の鎖を横に移動しつつ登る。この横移動が一瞬足のみ2点支持になるのでめちゃくちゃ怖い。
足が安定して確保できずガクガクするので、相当部分を鎖に頼りながら、なんとか這うようにして登った。
とんだ縛りプレイで命がけで、これまでの岩場や雪の経験がなければ到底たどり着けなかったと思う。
そして第三の鎖へ。
ここまででかなり堪えていたが、ここまで来たら3も行きたいと思い、トライすることにした。
一部凍結はあるが行けそうなルートは見えるのでなんとか行ってみるかとトライ。
途中凍結で逆側の鎖に行くのが厳しく、一度降りて、逆側から再度挑戦もしてみた。
が、ここで下から人の声が聞こえて、これが自分の琴線を緩めてしまい、このままだと緊張感と集中力が散ってミスが出るなと判断し、悔しくも降りて迂回路に向かった。
人に見られてると集中力がブレるのは、山に限らず車や仕事でも経験上よくあって、変に強がらず降りて懸命だった。
迂回路を使ってすんなり山頂へ。
前回来たときは上の社務所がご祈祷中か何かで入れなかったのだが、今回は入れた。景色がいい。
そして今回最大の目的である天狗岳へ。
ここは一応破線ルートになるのだが、最初の下り口は鎖もかけてあるし、踏み跡も明瞭である。
ただ途中北側への崩落がすごい。北側に落ちたら大惨事である。
そして吹き抜けの風も強く、結構な緊張感で歩く。ただ、雪はほとんどついておらず、凍結もほぼ無いのが幸いだった。岩場をスタスタと歩き最高峰天狗岳へ。
岩の隙間でおにぎりを食べて写真撮って下山。
帰りはだいぶ雪も氷も溶けていて凍結の心配はほぼなかった。さすがに鎖は迂回したが。
ロープウェイで降りてバス待ちの時間温泉入ってバス乗って西条帰って〆。
今回の最大の目的である天狗岳はクリアできた。が、鎖を全線上下行けなかったので、また機会があれば登りに行こう。
(アイゼンピッケルもなしに雪の岩場に行くこと自体は無謀なのでやめたほうが良いと思います)
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