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Yamareco

記録ID: 497346
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ハイキング
東海

浜松市天竜区 二俣城址〜鳥羽山城址

2013年08月14日(水) [日帰り]
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bool その他1人
GPS
--:--
距離
4.7km
登り
108m
下り
113m

コースタイム

日帰り
山行
1:30
休憩
0:40
合計
2:10
10:00
40
二俣仲町
10:40
11:00
20
二俣城址
11:20
11:40
30
鳥羽山城址
12:10
西鹿島駅
山行……と言うほどのものでもないのですが、一応は里山歩きということで。

地元の戦国時代の遺構をめぐる散歩道です。
生粋の登山好きには物足りないコースかもしれませんが、歴史に興味がある方には満足していただけるはず。
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
S:遠州鉄道西鹿島駅からバスで「二俣仲町」下車。
G:徒歩で遠州鉄道西鹿島駅へ。
コース状況/
危険箇所等
危険箇所はありません。地元住民の散歩コースです。

夏場はしっかりと日焼け・虫刺され対策をしておいてください。
熊はいないと思いますが、ハチやヘビには遭遇してもおかしくありません。
冬場は、よほどの大雪でない限りは積雪することはないでしょう。
その他周辺情報 市街地からやや離れていますので、コンビニや自販機は乏しいです。
食べ物、飲み物は散策開始前に用意しておきましょう。

入浴施設は、西鹿島駅の西方、新東名浜松SA(スマートIC併設)の近くに
日帰り温泉施設「あらたまの湯」があります。
スタート地点は「本田宗一郎ものづくり伝承館」。
昭和11年(1936)竣工の旧二俣町役場の建物を改装した資料館です。
本田技研の創業者、本田宗一郎氏はこの近辺で生まれ育ちました。
スタート地点は「本田宗一郎ものづくり伝承館」。
昭和11年(1936)竣工の旧二俣町役場の建物を改装した資料館です。
本田技研の創業者、本田宗一郎氏はこの近辺で生まれ育ちました。
ものづくり伝承館のすぐ隣に建つ清瀧寺(せいりゅうじ)。
徳川家康の長男、信康(のぶやす)公の廟所がある浄土宗の寺院です。
ここから戦国時代の遺構をめぐる小旅行が始まります。

写真のヤグラは井戸櫓(いどやぐら)と呼ばれるもので、
丘の上に建つ二俣城(ふたまたじょう)から麓の天竜川の水を汲むために使われていたものを復元しています。
ものづくり伝承館のすぐ隣に建つ清瀧寺(せいりゅうじ)。
徳川家康の長男、信康(のぶやす)公の廟所がある浄土宗の寺院です。
ここから戦国時代の遺構をめぐる小旅行が始まります。

写真のヤグラは井戸櫓(いどやぐら)と呼ばれるもので、
丘の上に建つ二俣城(ふたまたじょう)から麓の天竜川の水を汲むために使われていたものを復元しています。
信康公の廟所。
本堂の裏手に、ひっそりと存在しています。
天正7年(1579)、家康は織田信長の命により、長男の信康を二俣城にて自刃させます。享年21。
その理由は、生母の築山御前が武田家に内通していたから、というのが通説ですが、異説も多く未だ議論の的となっています。
廟の近くには信康公の殉死者や、三方ヶ原の戦いで戦死した家臣の墓もあります。
信康公の廟所。
本堂の裏手に、ひっそりと存在しています。
天正7年(1579)、家康は織田信長の命により、長男の信康を二俣城にて自刃させます。享年21。
その理由は、生母の築山御前が武田家に内通していたから、というのが通説ですが、異説も多く未だ議論の的となっています。
廟の近くには信康公の殉死者や、三方ヶ原の戦いで戦死した家臣の墓もあります。
二俣城址へ続くプロムナード。
登山道……ではありませんね。散歩道です。
二俣城址へ続くプロムナード。
登山道……ではありませんね。散歩道です。
二俣城址。標高90m。
戦国時代に築かれた山城で、当時の石垣が良好な状態で保存されています。
かつてはこの城をめぐって徳川・武田両軍が激しい攻防を繰り広げました。
二俣城址。標高90m。
戦国時代に築かれた山城で、当時の石垣が良好な状態で保存されています。
かつてはこの城をめぐって徳川・武田両軍が激しい攻防を繰り広げました。
続いて、隣接する鳥羽山城(とばやまじょう)址を目指します。
堤防の延長線上にある、こんもりとした小山が城跡です。
続いて、隣接する鳥羽山城(とばやまじょう)址を目指します。
堤防の延長線上にある、こんもりとした小山が城跡です。
鳥羽山城は、二俣城とほぼ同時期に今川氏によって築かれたとされており、
もともとは2つの城でワンセットの機能を持っていたのではないか? と推定されています。
鳥羽山城は、二俣城とほぼ同時期に今川氏によって築かれたとされており、
もともとは2つの城でワンセットの機能を持っていたのではないか? と推定されています。
鳥羽山城の本丸へと続く、大手道の遺構(を復元した道)。
籠城戦のための遺構が数多く残っている二俣城に対し、
鳥羽山城からは広い道や建物、庭園の遺構が発見されています。
このことから、軍事施設としての二俣城に対して、
鳥羽山城は城主の居館、または迎賓館としての役割があったと推定されています。
鳥羽山城の本丸へと続く、大手道の遺構(を復元した道)。
籠城戦のための遺構が数多く残っている二俣城に対し、
鳥羽山城からは広い道や建物、庭園の遺構が発見されています。
このことから、軍事施設としての二俣城に対して、
鳥羽山城は城主の居館、または迎賓館としての役割があったと推定されています。
鳥羽山城本丸跡。標高108m。
現在は広場となっています。
鳥羽山城本丸跡。標高108m。
現在は広場となっています。
本丸跡の展望台から、浜松市街地方面を見下ろします。
写真の鉄橋は天竜川を渡る天竜浜名湖鉄道のもので、向こう岸が西鹿島駅です。
本丸跡の展望台から、浜松市街地方面を見下ろします。
写真の鉄橋は天竜川を渡る天竜浜名湖鉄道のもので、向こう岸が西鹿島駅です。
鳥羽山を潜るトンネルです。
短いコースながら、結構アップダウンがあります。
鳥羽山を潜るトンネルです。
短いコースながら、結構アップダウンがあります。
天竜川の筏(いかだ)問屋を務めた名主、田代家の住宅。
安政6年(1859)再建の古民家で、内部は史料館になっています。
残念ながら、この日は閉館日でした。
天竜川の筏(いかだ)問屋を務めた名主、田代家の住宅。
安政6年(1859)再建の古民家で、内部は史料館になっています。
残念ながら、この日は閉館日でした。
天竜川を渡って、対岸の西鹿島(にしかじま)駅に戻ります。
天竜川を渡って、対岸の西鹿島(にしかじま)駅に戻ります。
ゴールの西鹿島駅。
遠州鉄道と天竜浜名湖鉄道の乗り換え駅です。
駅舎はどことなくロッジ風。
ゴールの西鹿島駅。
遠州鉄道と天竜浜名湖鉄道の乗り換え駅です。
駅舎はどことなくロッジ風。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 日よけ帽子 飲料 ガイド地図(ブック) 常備薬 保険証 携帯 時計 タオル カメラ
備考 登山・ハイキングに使うような装備は特に必要ありません。
日焼け・虫刺され対策グッズと、地図、雨具、水分ぐらいは用意しておきましょう。

感想

歴史的に低山は、城郭や軍事施設などに利用されがちな場所でした。
きっと皆さんも山登りの最中に、何がしかの遺跡や遺構を目にすることも多かろうと思います。

かつて先人たちが血で血を洗う戦いを繰り広げた場所を、
今こうして趣味で気軽に訪れることができるというのは、
なかなか感慨深いというか、ちょっと不思議な気分になります。
平和な世の中に感謝、ですね。

私の好きな作家さんの小説に、
「戦国時代の史跡は好きだが山登りは嫌い」という人物が登場する作品があります。
その人物は山城の跡地を下から見上げて、
「自分ならどう攻めようか?」などとひとしきり考えて、
結局登らないまま雰囲気だけを味わって帰るのが趣味なのです。
曰く、山城に登ることは、攻める感覚と同じなのだから、
それならいっそ、軍配を手に味方の兵に指示を出すところを想像したほうが風流なのだ、と。

……いや、それはどうかなぁ(笑)。

今回のレポート、もともとは歴史好きな友人に連れられての城郭遺構めぐりの記録でしたが、
あとになって思い返すに「あれは立派なハイキングだったのでは……?」
などと考えるようになり、ヤマレコに記載させていただいた次第です。

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