晩秋の会津駒ヶ岳


- GPS
- 33:07
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,272m
- 下り
- 1,264m
コースタイム
10:40 駒ヶ岳登山口バス停(20分ほど準備)
11:20 登山口入口(木製階段・登山ポストあり)
12:14 ヘリポート跡
13:00 水場(昼食休憩)
14:52 駒の小屋
15:14 会津駒ヶ岳山頂
15:47 駒の小屋(宿泊)
25日(日)
07:04 駒の小屋出発
08:13 大津岐峠(小休止)
10:26 キリンテ登山口
11:07 燧の湯
天候 | 24日:ず〜っと曇り 25日:曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年10月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
・駒ヶ岳登山口バス停には綺麗で立派な水洗トイレがあります。 ・登山ポストは、バス停から暫く登った先の登山道入口にあります。 ・登山道入口までは林道が通っており、駐車ができます。既に車でいっぱいでした。 ・水場は、ベンチのあるちょっとした広場から50mほど下りた所にあります。 ・駒の小屋は完全予約制。料理用の水は用意されているので、大量の水を運び上げる必要はありません。(^^) ・駒ヶ岳登山口からのコースも、キリンテへのコースも、どちらもよく整備されており、迷うことはありません。 ・中門岳付近には夜間熊が出ることがあるそうなので、ご注意を。駒の小屋辺りは大丈夫だそうです。 |
写真
感想
夏の内に行こうと思って買った尾瀬方面の地図。その隅っこに小さく紹介されていた会津駒ヶ岳。まず手始めは至仏山だろうと思っていたので会津駒ヶ岳は眼中になかったのですが(失礼!)、ヤマレコに投稿された美しい紅葉レポに感化されて、気づけば計画を立てていました。
最寄り駅は野岩鉄道の「会津高原尾瀬口」駅になります。東京の浅草駅から6:20発の快速直通電車が出ています。車内は満席状態。会津高原尾瀬口駅からはバスに乗り換えて1時間20分くらいです。乗り換え時間がたった5分しかないので、バス乗り場へと急ぎましょう。駅構内の売店でバスチケットを買っている暇はありません。それから、バスでの居眠りにも注意を。寝過ごしたら大変です。
「駒ヶ岳登山口」バス停で下山したら、沢沿いのトイレで準備を済ませましょう。この先、駒の小屋までトイレはありません。
沢沿いには美しい紅葉がまだ残っていて、そうそう、これを見に来たのよ〜!と嬉しい気分にさせてくれました。道を上るにつれて鮮やかな紅葉は少なくなり、笹や落葉した木々が目立つようになります。葉が落ちた木からは寂しい印象を受けるので、私はこれまで秋が好きではありませんでしたが、こうやって山の中にやってきて、そこにもまた趣があることを発見しました。
水場辺りまでの道は意外と堪えました。道が急だったためか、それとも米国滞在中に飲み食いしすぎたためか…。前者だと思いたい。(^^;) 水場付近のベンチで昼食ラーメン(もちろんウィンナー入り)を作って一服。
水場から進めばやがて木道が現れます。そこから駒の小屋までは後少しです。見晴らしの良い高層湿原の中を登っていきます。左手には燧ヶ岳、右手には駒ヶ岳が見えます。
当初の計画では、2時までに駒の小屋に到着し、それから駒ヶ岳山頂を経由して中門岳まで行こうと考えていましたが、小屋への到着時刻が遅くなったので駒ヶ岳山頂までの往復に留めることにしました。山頂は低木に囲まれて見晴らしはあまりよくありませんが、その手前からは日光や尾瀬の山々が見渡せて絶景でした。(曇りなのに!)
小屋に帰って宿泊者の方々とお話ししながら夕食。それぞれ山メシにどのくらい気合いを入れているのかが分かって面白かったです。林檎や梨、酒のつまみ、ごちそうさまでした。塩をお借りして美味しいスープを作ることができました。ありがとうございました。ちなみに、調理用の水は駒の小屋に用意されているので、安心です。
小屋の夜はとても快適でした。定員30名完全予約なので、一人に布団一つは確保できます。この日は宿泊客12名だったので部屋も広々。夕方から風が吹き出して寒くなり、皆屋内の調理室兼談話室で夕食の準備をしました。12名でちょうど良い広さだったので、宿泊客が30名いたら部屋に入りきれなくて大変かも。外のベンチで調理できますが、寒いですからね。夜は20時までランプの灯りがありますが、ヘッドランプは必携です。
トイレは立派な別館の中にあります。清潔で快適です。夜の木道はヘッドランプの明かりでは段差が見えにくくて躓きやすいので注意。
夜は星空がとても綺麗でした。オリオン流星群も見られましたよ。写真に撮ったのですが、低感度1分露出では写りませんでした。でも、肉眼でいくつも見られたから満足満足♪ 風が強かったので、完全防寒で臨んで正解でした。(上はシャツ2枚、フリース、ユニクロのエアテックジャケット二枚重ね、分厚いグローブ、下はヒートテックの股引に登山用ズボン、マフラーとニット帽を装着)
翌日は、当初の計画通りキリンテ方面に下ることにしました。キリンテからは温泉まではかなり距離があるので、往路と同じ道をピストンしようかと迷っていました。小屋番お姉さんに相談すると、「大津岐峠までは稜線沿いの道が続いて途中に湿原がいくつかある。峠からは落葉のふかふか道で膝にも優しい。」とのこと。キリンテ11時17分発のバスに間に合うように下山すれば温泉まで歩かずに済みます。…ということで、キリンテへ下りることにしました。
途中で同じく単独の宿泊者(この方とは登山口のトイレで一緒になりました)の方と一緒になり、いろいろな山の話を交わしつつ秋の景色を楽しみつつ下山しました。お互いに山へ登るようになった契機を話したのですが、いきなり友達に連れられて槍ヶ岳に登ったという話にはびっくりしました。でも、高い登山用品を買ってもったいないから山へ行くようになってはまった…という経緯は私と同じで面白かったです。
キリンテには10時半前に着いてしまったので、そこから歩いて「燧の湯」へ向かいました。ここにはいくつか温泉がありますが、「燧の湯」が開放感があってお薦めだそうです(お姉さん談)。露天風呂が気持ちよかった。
そうそう、燧の湯の手前に「中土合公園」があり、そこから沢沿いの道を歩いて沢を渡って燧の湯へ行けるようになっているのですが、沢を渡る橋が通行止めになっていました。橋の上から露天風呂が丸見えだから? 来た道を引き返すことになるので注意を。
帰りは特急きぬの乗車券が完売だったので、行きと同じ快速直通電車で戻りました。長い道のりでしたが、素敵な景色と愉快な人々に会えて、充実した山行になりました。次回は中門岳まで足を伸ばし、御池へ下りて至仏山へ行くコースもいいなぁ…なんて考えています。
コメント
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melonpanさん、こんばんは。
編集中のようですが、この素晴らしい
写真を見せられては、コメせずにはいられません!
特に夕暮れと夜明け、そして紅葉・黄葉。
泊まりならではの至福ですね!
素晴らしい思いでをつくれたのでは。
ご感想も後ほど楽しみにしてます!
manabu
manabuさん、sumikoさん
登山中、会津駒ヶ岳へシルバーウィーク中に登られたお二人のことを時々思い出していました。
夕暮れや夜景は日帰りでは味わえませんよね。余裕が有れば今後もどんどん宿泊旅を楽しみたいです。お金がかかるのでテント買っちゃうか?とも思っています。こうして更に深みにはまっていく…
それから、宿泊すると翌日の行程が下山だけになって楽なのも魅力です。夕闇に急かされて下山するとろくな事ありませんし。
それにしても素敵な旅でした。やめられません!
錦秋、という言葉がぴったりですね。
夜の写真も素敵です
私も遠出したくなりました。
sakusakuさん
恥ずかしながら「錦秋」という言葉を初めて知りました。
錦のように美しい秋の情景…いい言葉ですね。
誰もいない夜のベンチでずっと空を眺めるのも楽しかったです。
山で見る星空は格別です。
このところ遠出が多かったので、次回は地元丹沢を歩こうと計画中です
melonpanさん
こんばんは!
いやぁ…思い出しちゃいましたよ!
あの紅葉の登山道を!!
しかし素敵な夜空ですね!
山小屋でお会いしたかったです。
次回はキリンテへのコース歩こうっと!
tacさん、おはようございます。
登りも下りもとっても素敵な登山道でした
夜空も満点の星で美しかったです。
冬の天の川を久しぶりに見ました。
山小屋で一緒になった方々にヤマレコの話をしましたが、誰も知らない様子でした。
「山でヤマレコの人に出会うのは少ないんだなぁ」と思っていたので、まさかtacさんと数時間のニアミスになるとは想像もしませんでした。
キリンテコースは途中の九十九折りが長いです。
葉が生い茂っている時期は周りも見えなくて飽きるかもしれません。
私は先週「越後・駒ヶ岳」付近に行ったんですが、その際に「駒ヶ岳ってあっちこっちにあるよねー」なんて話をしていたんですが、まさかmelonpnaさんが話題に上った会津の駒ヶ岳に行っていたとは
きれいですねー!
この一泊、山も湿原も星も紅葉も・・・と、あれもこれもそれもな欲張りな山行ですね
ここに行くなら、ぜひ一泊したいですね。
garumaaさん
コメントありがとうございます。
駒の小屋は素泊まり3000円とお手頃な宿泊料金ですし、見晴らしも良いし、湿原や(キリンテコースなら)稜線歩きも楽しめます。素泊まりといっても、ビールやチューハイは売っています。
夜の星空や美しい明け方は、山に泊まらなくては味わえませんよね。これからも機会と時間があればどんどん泊まりたいと思っています。
紅葉も鮮やかで素敵でした。東京の浅草から直通電車とバスで行けるので、意外と近いです。下りた後に温泉が待っているのも魅力的です。
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