雨乞岳〜ヒル攻撃とあわや遭難!〜


- GPS
- --:--
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 1,001m
- 下り
- 984m
コースタイム
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:20
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前半がトラバース気味、中盤沢登、後半尾根歩き、ところどころに滑落しそうな箇所あり、登山道は整備されているとは言い難い、ただマーキングはしっかりしている |
写真
感想
今回の山行の主な目的は以下のとおりである
[觴セブンマウンテンの制覇
⇔觴のヒルに出会うこと
新しく購入したモンベルの登山靴の調子を見ること
ぅ肇譽奪ングポールの効能を調べること
ヅ爐蕕擦織咫璽襪琉み頃の時間を調べること
そんな軽い気持ちで雨乞岳へ単独登山を開始したが、後に怖い思いをすることとなる。
このところ鈴鹿山系によく登っているが実のところあの有名な山ビルに遭ったことがない。また、もしヒルに出会ったら以前から携行している自作超高濃度塩水スプレー(30%くらい)をお見舞いしてやろうと思っていた。
雨乞岳は自分が思っていたようなカラッとした尾根歩きのコースではなく、ほぼ7割がジメジメした沢伝いのコースであり好みのコースではなかった。明らかにヒルが出てきそうな雰囲気である。
ほぼ2〜3分おきにヒルチェックをする。早くも靴にヒルがへばりついていた。「こいつが鈴鹿の山ビルかあ」
秘密兵器の自作超高濃度塩水スプレーはザックの奥の方に入ってしまっており面倒くさいのでヒルは指ではじき飛ばす。
少し立ち止まっていると近くでかま首を立てているヒルがいる。こいつには赤外線センサーでもついているのだろうか、自分のいる方へ近寄ってくる。そしてこいつの写真を撮る。
計5匹ほどをはじき飛ばした。ヒルの動きはシャクトリムシのようでもあり、また子供のころに買ってもらった階段を下りるスプリングのおもちゃのようでもあった。思った以上にニューっと伸びてアッという間に這い上がってくる。ヒル恐るべし。このルートはヒルの巣窟であった。
9時45分に見晴のいい山頂に到着。食事をして15分ほどで下山をしようと思う。今回の計画では武平峠〜雨乞岳〜杉峠〜コクイ谷出合〜国見峠〜御在所岳〜武平峠の計画であった。
下山ルートを確認するとコンパスがあらぬ方向を指している。どう考えても杉峠への道がない。改めて山頂の標識を見ると朽ちていてわかりにくかったがどうやらこの山頂は東雨乞岳であった。
そして雨乞岳へ到着、杉峠へのルートを確認すると地図とコンパスは正確にその方向を指していた。
杉峠方面へ向かう。ところがここからえらい目に遭うこととなる。
杉峠までは25分、途中までは尾根歩きで道もわかりやすかったが途中からマーキングと踏み跡が無くなる。しかし遠くの方に赤いマーキングが見えた。「やっぱ、これでいいんか?」道なき道をどんどん強引に下りていくとそのマーキングは真っ赤なキノコであった。
「そりゃ、ないやろ!」
それでも強引に下りていく。沢が見えた、方向も合っている。
しかし、やはり何かが違う。人の手が入っていないのだ。マーキングも踏み跡も案内標識もない。登山道らしきものは全く無い。どうやら別の尾根に下りてしまったようだ。
かなり急峻な尾根であったし30分以上はかかってしまっている。
「遭難」の文字が頭をよぎる「かなりヤバいな」と独り言。
迷った時のセオリーは「戻ること」
この急峻な坂を登るには勇気が要る、またあのヒルの巣窟ともいえるルートをピストンするのもいやだ。
さんざん迷った挙句、遭難して死ぬよりこの急峻な坂を戻ってヒル攻撃を食らうほうがよっぽどマシとの結論を下し戻る勇気をもって坂を登る。
汗が噴き出す、10メートル登って休憩の繰り返し。何とか稜線に出た、雨乞岳と東雨乞岳が見える。
この道をまた戻るのかと思うと気が重いが、一度使ったルートを戻るのは精神的に楽だ。
ヒルの巣窟の沢下りをする。ヒルが靴にへばりつく。はじき飛ばす、沢を下る、ヒルチェック、ヒルへばりつく、はじき飛ばす、の繰り返し。そもそもこのヒルチェックの間に奴らは寄ってくるんではないだろうか?
でもあの道迷いから考えるとどうってことないと思えた。
ようやく登山口に着く。ヒルチェック、デカい主みたいなのが靴の甲にくっついていた。もう立ち止まってもいいだろうと思い、秘密兵器、自作超高濃度塩水スプレーを3回噴射。
突然、動きが鈍くなり丸くなって下に落ちた。
「ざまあ見ろ、この下等生物めが!人間様の血をもらおうとは10年早いってもんだ」
その様を写真に撮ろうと思ったがカメラに結露ができてしまい撮れず。
ちなみにほかの目的で
モンベルの靴は前回は左足外側のくるぶしが痛み、今回は右足内側のくるぶしが痛んだ。歩き方が悪いのか紐の結び方が悪いのか・・
トレッキングポールを使うと脚の疲労が40%近くは軽減できる感じがした。
凍らせたビールの飲み頃は8時間後
というデータを得られた。
そしてこのヒル格闘、道迷い、ヒル格闘の山行は無事終了した。
たぶんもうこの雨乞岳には登らないであろう。
雨乞岳山頂から杉峠に向かう途中で迷われたそうですね。
雨乞岳山頂から杉峠に向かう途中の岩を越えて、傾斜が急に
成って来ますが、来た方向真っ直ぐに下ります。(道は蛇行したり、
溝の道や、樹木を巻きながら 等の道がありますが。)
道の蛇行中に違う方面へ行かないようにして下さい。
すると、枯れた杉が2本ほど立っている杉峠に到着します。
(稜線上のコルのようなところです。)
ここから右折れして、鉱山跡を通り愛知川へ向かいます。
ここからコクイ谷(コクイ谷出合のことかな?)⇒国見峠と予定された
ようですが、前回私が通ったときにコクイ谷出合のところの橋は落ちて
いましたので渡渉が必要だったと思いますし、国見峠への水晶谷は
数年前に通りましたが、荒れていて時間がかかりました。またコクイ谷を
通って、武平トンネル雨乞岳登山口へ向かう沢登りは難易度が高く、
また迷いやすいので有名です。
雨乞岳は慣れないうちは、ピストンが無難ですよ。
mieyamaさんコメントありがとうございます。
コメント頂いた通りコクイ谷出合で間違いないです。文面も直しました。
家に帰ってから地図プリで確認したら雨乞岳から杉峠へのルートより30度ほど
東の尾根に下りていったような感じです。明らかにその尾根の左には谷がありました。
もっと冷静にその「おかしいな?」に対処していればよかったんですが。
「ええやろ、行けるやろ」のノリで行ってしまいました。
でもmieyamaさんのコメントを見る限り、仮に杉峠に到着してもその後の計画である
コクイ谷出合〜国見峠までのルートでも道迷いに遭っていたような気がします。
このコースは慣れた人と同伴でないと危ないなと感じています。
mieyamaさんの「生きた情報」助かります。
今後も参考にさせて頂きます。
ところで百名山達成されているんですねえ!
すごいです!田中陽希の「グレートトラバース」状態ですね。
僕も伊吹山、恵那山、御嶽山、白山、木曽駒までは登頂しました。
近くまた白山でテント泊、荒島岳登頂を考えています。
ちなみにこの東海地方近辺ではどの百名山がお好きですか?
こんばんは
>東海地方近辺ではどの百名山がお好きか?
⇒東海地方でも高山を越え、槍穂高連峰が好きです。
新穂高温泉まで3時間くらいで着くので、その登山口をよく利用します。
槍穂高に魅了されてしまっています(^^) 神奈川の丹沢も好きです。
すいません、百名山でいうと、奥穂高、槍ケ岳、丹沢山・・・となります。
他の百名山としては、甲斐駒ケ岳、剱岳・・・ですね。
ゾクッとくる名前です。
かなり危険なキレットがあるところですね
まだ登山技術が伴っていないのでもっと経験を積んでから
挑戦したい山です。
いろいろ楽しいミッションでしたね。実地調査のご報告を拝見し、今週末に検討中のファミリー山行では雨乞岳はパスします(*^^*)
雨乞岳は感想のようにさんざんでした。
yukihaseさんのアップも楽しみに待ってますよ〜
そういえば9月7日に鈴鹿の南の方で「忍宿トレイルラン」なるユル系の大会に出ます。
タイム期待できませんが
雨乞はファミリーはやめて、冬〜春にトレーニングを兼ねた単独トレランスタイルで行こうと思います。
週末は天気が微妙ですが、忍宿お気を付けて!
巷にはまだまだ知らないいろんな楽しみ方があるんですねぇ。
私は10月末にフルマラソンですが、頭が山モードから切り替えられず・・・(汗)
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