【船形山】夕日沢コースの「ブナの森」
- GPS
- 06:49
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 639m
- 下り
- 634m
コースタイム
- 山行
- 5:49
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 6:50
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
※過去ログ
船形山に登るのは3年連続4回目。
そのうち3回は夕日沢コースということになる。
一度はブナの葉がすっかり落ちた頃。2回目は頂上の紅葉が始まった頃。
そして3回目の今回は、ブナの葉が黄色くなる頃に歩こうと思っていた。
この夕日沢コースは、宮城県側の船形山登山道の中でもマイナーなコース。
他のコースから入って、鏡ヶ池や前船形山まで歩く人は多いようだけど、実はその先が素晴らしい。
船形山はかつて、白神山地をしのぐと言われるほど広大なブナの森を抱えていたんだけど、伐採でその数を大きく減らしてしまった。
それに待ったをかけたのが、地元の有志で結成された「船形山のブナを守る会」。
敵対する反対運動ではなく、行政側と勉強し、話し合い、守ったブナの森が夕日沢コースにはある。
真っ直ぐに伸びた推定樹齢200〜300年のブナの木が立ち並ぶ姿は圧巻で、木の立派さでいえば白神山地を凌ぐではないかとも言われている。
そんなブナの森が好きで毎年歩いているわけです。
■夕日沢コース
登山道入口に駐車スペース3台。その先に1台。
さらに進むと行き止まりに鳴渓小屋があって、そこに3台くらい止められる。
登山口から枯れ葉のフカフカで歩きやすい道が続く。
入り口からすぐにブナの森。ブナの森を楽しむなら、この辺りを散策するだけでも良い。
緩やかな道が続き、時々ちょっとした急登がでてくるけど長くは続かない。
そんな場所が3カ所くらいかな。1カ所で短いロープがあるくらい。
そのエリアを過ぎると沢音が大きく聞こえてきて、大滝川上流の脇を歩くトラバース道になる。
気をつけて歩けば特に危険なところはない。
トラバースが終わると、前船形山登山道分岐。
そして鏡ヶ池が見えてくる。分岐を左に進むと池に降りる道。右が登山道。
その先はちょっと崩れたところがあるけどロープで補助されている。
その先の涸れ沢を渡るところもロープで降りてロープで登るけどたいしたことはない。
そして大滝キャンプ場からの小栗山コースに合流する。
ここまでコースタイムで1時間30分。だけど、ブナの森をのんびり楽しむなら2時間くらいと考えた方が良いかもね。
■小栗山コース合流から頂上
ここから急登、といっても高低差250mくらいなのでひと頑張りという程度。
ただ、途中からは涸れ沢を登るので歩きづらいところも多々ある。
雨の日には沢歩きになる。
途中に「展望台」という標識があるけど、あまり展望はよくないのが謎。
もう少し登ると眼下に前船形山、鏡ヶ池、北泉ヶ岳などが見えてくる。
コースタイムで50分頑張ると御来光岩と開山神社の石碑。
古くから信仰を集めていた船形山。山形県側の呼び名は御所山。
その信仰に集まる人々をあてに商売をする人たちが増え、中には悪どいやり方を商売人も増えたので、ある時期その信仰が禁止になってしまった。
それが鎌倉時代だったかその後だったか、禁止が解かれ、再び「開山」したことを記念して建てられたと聞いた。
しかもこの石碑を掘り出して再び建てられたのはそう昔ではないそうだ。
頂上からの眺めもいいけど、御来光岩を回り込むと、太平洋の松島、牡鹿半島から、薬師森の向こうに栗駒山、神室連峰、鳥海山、月山、朝日連峰と、ぐるっと見渡せる。天気が良ければね。
ここから山頂までは低木の尾根道をちょっと散歩するだけ。
■船形山山頂避難小屋
トイレもある良い小屋です。
風が強い日などはここで休憩できるし重宝しますね。
そのうち泊まってみたいなー。
■鳴渓流小屋
登山道入口の少し先にある小屋。
古くてあまり大きくない小屋だけど綺麗にされています。
トイレはなし。水場はちょっと下りて大滝川かな。
遠方から来るなら、前日暗くなる前に着いて、ここで一泊してから登山なんて良いかもね。
さて、そんな素晴らしいブナの森を歩く、大して厳しくもない夕日沢コース。
なぜあまり歩く人がいないのかというと、そこまでのアプローチなんですよね。
砂利道の林道を4〜50分走らなければならないわけです。
しかも大雨の後は必ず荒れている。
ボクは夏にこの道でパンクしました。
乗用車ではオススメしません。できればオフロード車か軽トラ。ギリギリSUVですかね。
今回は荒れた部分を補修した跡が多々あって走りやすくはなっていたけど、状況は雨などによって大きく変わるはず。
計画するなら加美町の役場に電話した方が良いです。
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