乳房山
- GPS
- 03:11
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 595m
- 下り
- 596m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
船
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
非常食
飲料
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
タオル
カメラ
|
---|
感想
山は標高462m。日帰りの出来る低山だ。
ただ、この「日帰り」は、父島起点又は母島起点となる。
父島から母島へのアプローチも限られる。
父島から母島への移動手段は、貨客船「ははじま丸」に限られる。この「ははじま丸」のダイヤは、通常、父島に「おがさわら丸」が入港した当日の昼に父島を出ると、その晩は母島に停泊。翌日夕方に父島に戻る。その翌日に父島を早朝に出て、夕方帰る。
「おがさわら丸」の出港日は早朝に父島を出て、「おがさわら丸」が出港する前に戻ってくる。
と言うことで、母島に向かうチャンスは、「おがさわら丸」の入港日とその翌々日に限られる。
私は父島からの日帰りを選択。つまり、「おが丸」入港翌々日だ。
朝7時半に二見港を出港した、総トン数500tに満たない「はは丸」は、ややうねりの大きい外洋をバタンバタンと揺れながら、定刻10分遅れの、9時40分に沖港に到着した。母島にいられるのは、「はは丸」出航時間の14時までの4時間半。実際には手続きがあるので、遅くとも、30分前に沖港に戻るスケジュールとなる。
人口400人強の母島は沖港を中心に、わずか数百メートル半径が人の住む地域で、それ以外はほぼ手つかずの自然が残されている。
その町外れにある乳房山の登山口へと向かう。
こんな小さな町なのに、相変わらず登山口を探すのに少し迷う。
乳房山へ至るルートは、直登する時計回りルートと、縦走っぽい反時計回り。「はは丸」出航の時間もあるので、距離の短い時計回りをとり、11:30までに山頂に立てない場合には、下山強硬するプランとする。
登山口から2km、標高差400m強は、1時間あれば登れるルートだとは信じていたが、道中何があってもおかしくは無い。ガイドツアーを調べると5〜6時間のものが多く、少々警戒してはいた。
登山道は登山口からいきなりの急登で始まる。日差しの元ではかなり気温が高く感じるが、森の中に入るとずいぶん涼しくは感じる。とはいえ、動けば暑いことは間違いない。
ひとしきり急登を登ると、一旦目の前が開ける。足下も土から岩に変わり、目の前に目指す山頂が見える。まだまだ遠い。
再び樹林に入ると、植生の違いに気がつく。シダ系の植物が多く、沢山の足を伸ばしたようなタコノキ、南国特有の木々に覆われた登山道を歩く。
登山道はゆるやかになったり急になったりを繰り返し、終始視界の効かない中、山頂に飛び出す。沖港から1時間強。当初の想定通り。
山頂も樹林に覆われているが、沖港方面だけは開けている。姉島、妹島などの見晴らしが良い。が、残念ながら逆光。
反対側には木製の展望台が延びていて、そこから見渡す大崩湾の景色が絶景。遠く浜辺に打ちつける、波の音がまた良い。
この先、島らしいものは、もう何も無い。まさに絶海の孤島を感じさせる場所で、ずっと眺めていたい。
船の時間もあり、道に迷った場合のリカバリタイムも含め、30分位で切り上げて下山開始。そのまま時計回りに進んで、反時計回り登山口を目指す。
山頂直下の急下降を過ぎると、視界が開けて、目指す稜線が見渡せる。左手には大崩湾が。「歩く」のには、こっちの方が断然快適だ(ただし距離は時計回りルートの1.5倍強ある)。
暫くして樹林に戻ると、所々道直しをしている。丁度お昼時だったこともあって、作業者が昼寝をしている光景に遭遇。こうして道を直してくれている人達には頭が下がる。
その後第二次世界大戦時の塹壕跡を通り、急下降した先が登山口となる。下りはゆっくり歩いたこともあって、登りより時間がかかって、山頂から1時間半くらいで下山。
沖港の出港シーンは、父島二見港のような、勇壮なものではないけれど、素朴で、とても心が温まる。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する