四ッ岳
- GPS
- 11:16
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,597m
- 下り
- 1,579m
コースタイム
天候 | 曇り 四ッ岳としては弱風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
水
食糧
行動食
バックパック
使い捨てカイロ
ダウンジャケット
靴下
ウインドブレーカー
ピンチ缶
ヘッデン
予備電池
メガネ
GPS
笛
コンパス
ナイフ
非常食
タープ
無線機
スリング
予備インナーグローブ
保温ボトル
防寒グローブ
ビニー
バラクラバ
ハードシェルジャケット
ゴーグル
オーバーグローブ
アイゼン
ビーコン
ゾンデ
スキーヘルメット
スキーシール
スキー板
スキーアイゼン
シャベル
シールメンテキット
兼用靴
ウィペット
ウエストバッグ
ウェラブルカメラ
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感想
同行の方には、色々ご迷惑をおかけしました。やはり山トレ不足でした。
登り2000m付近の高度障害はいつもながらの事だが、帰還時の岩の回廊の吹き抜ける強風で完全に低体温となり顔面も1度の凍傷。帰路でステロイド塗ったらかなり治まったが・・・
同行者がいなかったら危険な状況だった。同行者は常に視界から消えない位置にいてくれて先導してくれた。この心強さが無かったら途中でへばったかも知れない。やはりパーティーを組んだ以上は絶対に離れてはダメだと感じた。
連休二日目は平湯でJUNDrさんと合流。
JUNDrさんは今日がシーズンイン。
どこに行きましようか?と相談して四ッ岳に決定。
スタート時に先行PTあり。
スタートしてほどなく先行PTのお一人が離脱してきた。
体調不良との事。
大事無さそうなので見送る。
他に6名のメンバーである事、スノーブリッジが心配だとの事、情報を頂く。
渡渉点まで先行PTのトレースをありがたく使わせていただいた。
ありがとうございました。
渡渉点のスノーブリッジは心配するほど薄くなく、しっかりしていた。
渡渉点を越え、平坦地を過ぎると本格的に登り斜面だが、ここら辺で先行PTのトレースと自分のイメージするルートとズレが大きくなってきたので、独自ラッセルとした。
所々で先行PTのトレースとシンクロする場所もあり、適宜使わせていただいた。
森林限界手前でJUNDrさんとコンディション確認すると「眠い」との事。
これはいつもの事なので気にしていなかった。
ただ、「ザックが肩に辛い」とのコメントもあったのだが、特に注意を払わなかった。
これはミスだった。
森林限界を越え、ルンゼ地形を辿り標高を上げる。
時間押しており進退判断も都度行い、コンディションの相互確認。
いよいよ山頂に向かうラインに乗って、これ以上進むとシールオフするには山頂まで行かなければチャンス無くなる最後の平坦地で最後のコンディション確認。
この時、撤退の可能性を多分に考えていたが、JUNDrさんは「山頂に行こう!」と力強くモチベーションの高い返答。
その言葉の強さにパララックスの頃のJUNDrさんの姿を感じた。
私も「行きますか!よし行きましょう!」と応え、ラストスパート。
タイムリミットを若干越えた13時42分登頂。
久しぶりに達成感の大きな登頂だった。
さて滑走だ。
四ッ岳にしては優しめの風で降雪も無かったが、鼻歌が出るような環境ではない。
ヒリヒリとした緊張感の中じわじわ下降。
岩の回廊を抜けて北面ルンゼを岩を避けつつ樹林帯まで。
やっと安全地帯まで来た所で、JUNDrさんから大休止のリクエスト。
そうだった、停滞出来る環境なかったので結構ムリを押してきた。
少し休んで後は無難に下降をとしばらく滑った所でJUNDrさんの体調に異変。
震えが出だして筋肉に硬直を感じると。
低体温症初期症状だ。
急ぎ、お湯を飲んでもらう。
まだ標高は2000以上、停まらず下降を続けるべきとの判断でスタカット気味に下降することにした。
概ね距離50mで後ろを待つペースでじわじわと下降。
無難に着いてきてこれるので、身体機能のマヒはなさそうだ。
ある程度下げた所で平常時ならヨダレ物のパウダー斜面に差し掛かる。
ここだけはJUNDrさん停まらずに元気に下まで滑っていった…😅
最後コケてたけど。
標高下げて体調戻って来たかな?と少し安心。
あとは渡渉をこなせば楽々帰着だ。
で、渡渉点で私がやらかした。
シール貼った板で何気にスノーブリッジへ進入。
最下部でグンっと垂直方向に荷重が掛かった瞬間、ボコッと音がして後ろ向きに倒れた。
踵あたりからスノーブリッジが割れて崩落。
マンガのように身体が橋になってる状態。
支点は両足と肩甲骨と後頭部。
取り敢えずは安定している。
慌てて助けを呼んでJUNDrさんも慌てた動きになると不味いと思い、黙って近づいて来るのを待つ。
程なくJUNDrさんの声。
唯一動かせる左手のウィペットを振り回して支えてちょうだいアピール。
引っ張ってもらおうかとしたが、どうやらザック重量などもあり、簡単ではない。
いつか見た介護のためのビデオで背中を支えてもたたせれない、前にまわって前方に引っ張ると立たせれると思いだし、JUNDrさんには私の足元側に来てもらう。幸い左上方に岩があり、ウィペットで支点を作れた。万が一身体が落ちても瞬間これを掴めば頭が上になるはずだ。
冷静に冷静に。
まずはザックを外して委ねる。
次にじわじわと背中をずらして肩甲骨の下にある固いものの上に尻が来るところまでずらす。
背中や尻で感じる感覚からアイスブロックと想像し、崩落のリスク感じながらも上体を起こし気味の姿勢まで。
板を両足とも外してもらって、あとは気合い一発の腹筋運動!
何とか対岸の雪の塊に身体を投げ出した。
あーホッとした。
JUNDrさんがいなければ最悪の事態もあった。
助けていただきありがとうございました。
しばし混乱状態だったが、時刻は遅くなるばかり。
急ぎチェンジアップで野営場まで最後の頑張り。
帰着は17時を過ぎてしまい、完全に失敗山行。
反省点多い一日となってしまった。
スノーブリッジ崩落により、明日以降の皆さんの山行にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳なく思います。
この場をお借りしお詫びします。
申し訳ありませんでした。
また、バディとして私の危機を救っていただいたJUNDrさんに大いに感謝いたします。
今後も頼れる師匠でありバディであって下さい。
宜しくお願いします。
さて反省はしっかりしたし、休みはまだある。
まだまだ遊ぶぞー!
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そろそろ四ッ岳のレコあがるかなと眺めてましたらland-raiderさんでした😃 連日元気ですね❗️びっくりでしたね。ご無事で何よりよりです。また平湯でお会いしましょう❗️
昨年四ッでお会いした日よりは優しい環境でしたので、何とか登頂出来ましたが、何かとやらかしもあり、反省の多い山行となってしまいました。
しかし、学ぶ事や得る事も多く、充実した一日でもありました。
またどこかご一緒しましょう。
四ッ岳のレコを検索したところお二人のレコに辿り着きました。標高2745mの四ッ岳頂上付近相当寒そうです。特に12/30(金)の三角岩から上の無樹林地帯は地獄の寒さだったかと...。
JUNDrさんに低体温症初期症状が出たり、land-raiderさんは大滝川SB崩落で身動きがとれなくなったり、お二人共に厳しい山行となり、さぞかし大変ご苦労されたこととお察しします。でも、ご無事で何よりです。
決して他人事とは思わず、ソロの多い自分は気を引き締めていきたいと思った次第です。本当にお疲れ様でした。
hareharawaiより
明けましておめでとうごさいます。
昨年の山スキー〆は反省多い結果となりました。
しかし、命からがらの下山でもなく、バディ同士の連携でリスクヘッジをしながら何とかしてきた次第です。
そもそもはリスク発生させない事前の判断&行動が重要なので、良かった良かったと思っていませんが。
今回の経験を次回以降の山に活かしていくことが重要と捉え、過ぎたこととせず、しっかりと検証するつもりです。
お互いに安全重視で山を楽しみましょう。
労いのお言葉ありがとうございました。
お久しぶりです!グリーンシーズンは山から離れて自転車街道旅をしながら歴史の勉強をしています。現在は中山道を東京から大阪まで繋ぎました。信州追分宿から和田峠〜下諏訪だけが残っていますので、春に再開予定です。今回の山行は山への適応力が著しく低下したため、体調も含めいきなり風雪の四ツ岳は厳しいものとなりました。昔は単独でも行けたルートだと思っていましたが、最近は体力低下もあり山頂が遠く感じる始末です。同行者には時間的にも大変迷惑を掛けてしましました。少しずつ実践の場でやまへの適応力を高めていきたいと思います。今年も宜しくお願いいたします!
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