入笠山
- GPS
- 06:23
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 1,244m
- 下り
- 1,234m
コースタイム
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 6:23
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
非常食
ハイドレーション
コッヘル
食器
ライター
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
|
---|
感想
雪の八ヶ岳と南アルプスを見たくなって、久しぶりの山登り。入笠山に行く。
入笠山というと山頂直下まで車道が通り、ゴンドラリフトもあったりして、山の経験の無い人であっても登れるという印象だけれども、それではおもしろくない。麓の駅から直接山頂を目指す。
麓の駅から直接入笠山の山頂に至るルートは2つ。すずらんの里駅からと青柳駅。すずらんの里経由は基本車道(林道)歩きの様なので、それはおもしろくないと言う事で、青柳から登るルートを選択。インターネットで少し検索すると、今は殆ど歩く人も無くルートも分かりづらいとの事。
新宿発のあずさ1号と各駅を乗り継いで、9:15ころに青柳の駅に到着。
青柳駅を出たら、右手の商店街(?)を抜けて車道に出る。そこから歩道橋を渡って、大沢集落に向かう。
一応「金鳩金山」への案内板が何カ所かにあるが、これがどうやら入笠山の事を指しているらしい。ところがこの案内板に従っていくと、エアリアで示された入笠山へのコースを外れてしまう。
地理院の地図を見ると、行けない事は無いのだけれど、当初下調べをしていたコースとは全く異なるため、地理院の地図を駆使して、元々予定していたルートに戻る。
川を渡って少し行くと、入笠湖と入笠山登山コースの分かれ道に置かれた巨大な案内板の前に来る。
入笠山方面に道を取って、暫く未舗装の林道のような車道を上っていく。
インターネットでは、この先で踏み跡の不明瞭な道を左側に取るルートの説明があった。実際行ってみると、初春というのもあり、明瞭に道が確認できる。車道を離れ左に針路を取ったが、結論としては、このまま車道を進んで行っても問題ない。多少のショートカットにはなるのかも知れないが、あまり歩かれていない故か、所々不明瞭な箇所もある。わざわざそんな事を気に病んで歩く位であれば、最初から車道を歩いた方が良い。そもそもこのルート、全体の7、8割が車道である。
で、その車道歩きなのだけれど、これが結構つらい。登山道であればつづら折れにして、傾斜を緩く持たせるところを、車道では一気に高度を稼ぐ。
登りはじめで、ペースが固まっていないときにこれが来ると、一気に息が上がってしまう。
しかもこの入笠山のルートは他の林道と比べても、傾斜がキツく、また、道が非常に荒れている。
加えて細かく道が交錯するので、どの道を取ったら良いか、非常に神経を使う。結果開発中のiPhoneアプリは、とても役に立ったし、今後の開発の方向性についても再認識させられた。
怪しい箇所に来る度、現在地を確認し、採るべきルートを選ぶ。ただ、地理院の地図にも無い道路がいくつもあって、非常に困惑した。
本来山でGPSナビゲータの類いは使うべきでは無いのは分かっているけど、主に使用したのは前半のアプローチの部分。一旦山道に入れば使う機会は殆ど無い。ただ、車道が7、8割だと、殆ど全てがアプローチになってしまうけど。
実際過去の経験からも、山の中よりも住宅地など、里の方が道を誤るケースが圧倒的に多い。
半ば小沢と化した急な登りの後、車道が大きくヘアピンするところの奥に「登山道」が現れる。小さく白い案内板に「入笠山」と書かれている。
ここから尾根伝いのルート。ここまでが1時間弱。
最初から急登というより、直登になる。これがかなりきつい。わざわざ1番傾斜のきつい場所にルートがつけられているようにすら見える。そんなヤセ尾根でもないし、もっと易しいルートもつけられるように見えるのに何故?と帰りに調べてみると。本線の左に別の明確なルートも存在する。しかし、その先で倒木に遮られて、ルートが途切れてしまっている。倒木を整理すれば充分使えそうな気もするのだけど、倒木を始末するより、新しくルートを付け替えた方が良いらしい。ランニングで足首痛めていたので、急な登りでつま先で踏ん張るようなシチュエーションは極めて都合が悪い。
この短い急登を越えるとヘアピンを繰り返す登山道の手前で道が分岐する。
右側はつづら折りをショートカットする近道だが、この道も地理院の地図には無い。
そのあと、すずらんの里方面へ分ける分岐を経て、展望台に着く。エアリアにも書いてあるが、展望台という割に見晴は全くない。山小屋らしき建物がひっそりと佇んでいる。
ここまでが分かりづらいルートで、この後未舗装の車道のような広々とした道を歩くことになる。
このルート、気分次第なのかなんなのか分からないが、異常にペンキやリボンのマークが多い。
特に道がわかりやすい部分に沢山あって、少し寂しくなってくると途端に消える。
誰のためのものなのか皆目見当が付かない。冬山用だとすると、マークの付いている箇所が低すぎて、雪に埋もれる。
さらに明らかに間違った方向を示すペンキの矢印もある。(矢印の指す方向に道は無く、誰であってもその方向に進むことは無いと思われる)
多いところでは1メートル間隔に無数のペンキがあり、逆に不安になる。「なんか神隠しにでも遭うんじゃ無いか?」と。
お花茶屋を越えると、もう迷うような道は無くなるが、同時に路肩には雪がちらほらと見られるようになる。空気もだんだんひんやりとしてくる。標高は1700mを越える。
寂れた別荘地のような場所に辿り着くと、入笠湿原は近い。
ゴンドラリフトからの道と合流すると、舗装はされていないが、しっかりとした車道になり、一気に歩きやすくなる。
山彦荘の手前で車道と歩道の二つのルートが取れるが、どちらでも大した違いは無い。車道の場合、分岐のすぐ先にトイレがあって、左手には入笠湿原も見えるので、そちらの方が良いかもしれない。私は、行きは歩道、帰りは車道を採った。
暫く行くと、マナスル山荘の前に出る。ここから先は完全な雪道となった。
かなり寒くなってきたので、ダウンを上に着込む。
期せずして雪上歩行訓練となった。トレッキングポールも軽アイゼンもなかったので、キックステップで慎重に雪面を登っていく。それほど急な傾斜では無いが、既に雪が腐っていて歩きづらい事この上ない。
そうこうしているうちに山頂に到着。風のため山頂部だけは、雪がない。
青柳駅からちょうど3時間。途中道に迷ったり、バテたりで、予想よりは到着がかなり遅れてしまった。まだ一般観光客が足を踏み入れられる季節では無いからか、驚くほど人がいない。また山頂は突風が吹いている。おそらく風速10m位はあるだろうか。写真を撮るにもかなり踏ん張っていないと、風でよろけてしまう。
山頂に立つと、正面には中央アルプスの峰々がドーン。すこし右に目を移すと御岳・乗鞍からの北アルプス。ただ残念ながら北アルプスのほうは、ちょっと霞んでいてぼやけてしまっている。
圧巻は何と言っても八ヶ岳。一番近いこともあって、諏訪盆地(?)を挟んで、雪をまとう南八ヶ岳の峰々のそびえる様は圧巻である。
ただ、期待していた南アルプスは、ちょっとがっかり。進行方向後方に甲斐駒が見えるのだけど、今一迫力に欠ける。中央線で見る鋸〜鳳凰までの堂々とした稜線に比べるとかなり見劣りしてしまう。
やはり、がっつり南アルプスを見るには、中央アルプスに登らないとだめかなぁ。
時間の関係で大阿原湿原に足を伸ばすことは叶わず、来た道を引き返す。
下りは登り以上に神経を使って雪面を下る。ズボズボと雪にはまり、膝位まで踏み抜くこと多数。
展望台より下ではやはり、何度か道を誤る。紛らわしい車道が交錯して慣れない人には分かりづらいことこの上ない。
おそらくこの日、青柳、あるいはすずらんの里からのルートを歩いた人は殆どいなかったと思われる。途中の雪道についた足跡は、私がつけたもの以外見られなかった。ただ行きには見なかったサングラスの落とし物が帰りにはあったので、一人位は歩いたのかも知れない。もちろん入笠湿原までは出会う人もおらず、静かすぎるほどの山歩きとなった。ただあとひと月もすれば、スズラン目当てに人で溢れるんだろうな。少なくと入笠湿原より上は。。。
この山、最初はかなりなめてはいたが、そこはさすが標高差で1100mあるルート、そこそこキツかった。
次に行くとしたらどの山域だろうか。
最近は上州の山に興味がある。裏妙義、荒船、谷川辺り。あとはテント担いで大菩薩の縦走か。
あるいは六甲全山とか。
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