記録ID: 5064589
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積雪期ピークハント/縦走
道東・知床
斜里岳〜海別岳
2022年12月30日(金) ~
2023年01月03日(火)
yf-zeek
その他1人
天候 | 12/30大荒れ 12/31 快晴無風 1/1晴れ後暴風雪 1/2,3 晴れ強風 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
12/30 7:00根北峠→13:00斜里岳Peak→18:30根北峠→いったん帰宅 12/31 10:00釧路の自宅→13:15根北峠→14:12瑠辺斯岳→Co663手前のコル18:00C2 1/1 7:20C2→10:20錐山→Co707下のコル16:00C3 1/2 6:50C3→10:10Co875→12:30Co1276敗退→16:05escape尾根上Co660C4 1/3 8:15C4→10:30薫別林道終点→13:30除雪終点満月堂 年末年始に知床の付け根を歩いてきました! 12/30 7:00根北峠→13:00斜里岳Peak→18:30根北峠→いったん帰宅 朝根北峠を出発。峠の時点でかなりの強風と降雪があり、ピークは厳しい状況でしたが、ここで負けるのも悔しいので突っ込みました。他に登山者はおらず、案の定Co1000を超えたあたりで強風の中視界がゼロになり、さらに稜線上は腰くらいまであるラッセルが延々と続いていました。それでもなお突き進むうちに、ピークに着きました。視界がなさ過ぎてピークにいるのかもいまいちよくわからない状況でGPSで登頂を確認し、角度を切りながら下山を開始しました。往路でラッセルしてきたはずなのに帰りもずっとラッセルし、見えない尾根筋を必死でたどり、現在地を見失ったり風に飛ばされかけながらなんとか危険地帯を脱したころには暗くなってきました。スキーデポを回収したらあとは自動運転で峠まで滑って帰れるはずだったのに暗くて何も見えず、結局一度もシールを外せずに何度も角度を切りながらとぼとぼ歩いて戻りました。下りは想定の倍の時間がかかり、憔悴しまくり。天気が悪い日には山に突っ込むものではないなと改めて痛感しました。ヘタレな私はそこから暴風雪の峠でC1する気になれずに一旦帰宅を提案。パートナーが承諾してくれたので、中標津でラーメンを食べて釧路の自宅でいったんリセット、翌朝再度出発としました。 12/31 10:00釧路の自宅→13:15根北峠→14:12瑠辺斯岳→Co663手前のコル18:00C2 昨日の暴風雪が嘘のような、信じられないくらいの快晴無風の中、昼過ぎに根北峠を出発しました。トレースだらけの瑠辺斯岳を超えるとゴールの海別岳までこれから行く道をすべて見通すことができ、さらに足もサクサクと進み、とても気持ちよかったです。この日は体力が回復していたこともあり、月明かりの中でしばらく歩き続けました。テントの中ではラジオで紅白歌合戦を聞き、年越しガパオを食べて年が変わる前に就寝しました。 1/1 7:20C2→10:20錐山→Co707下のコル16:00C3 この日も朝から好天で、幸先よく2023年の行動を始められました。朝ごはんのドライカレーもいい感じで、カレーの神様に新年のご挨拶をすることが出来たので今年もカレーを食べまくろうと思います! 昨日と同様にサクサク進み、午前中には錐山のピークに立つことが出来ました。基本的に雪庇の風上側をずーっとラッセルしながら歩いていく感じで、出発前は雪不足を心配していましたが、十分すぎるほどありました。スノーシューがとても有効です。 錐山を越えると一回一回のアップダウンが激しくなっていき、疲れも出てきてきつくなってきました。さらにさっきまで晴れていたのにいきなり暴風雪が吹き荒れ始めました。何だか最近山に行くたびにひどい荒天で、そこまで悪いことしていないはずなのに、、、ととっても悲しくなりました。泣きそうになりながら歩いているとあたりが暗くなってきて、月明かりも届かないので行動終了です。今日の晩御飯は元旦スペシャルの白糠のいくら丼に黒豆、昆布巻きと栗きんとんです。悪天で挫けかけた心をごちそうだけが癒してくれました。 明日もこんな暴風雪が続くのか、、、電波が入ったので天気予報を見ると、明日は晴れそうです。よかった!と思いきや、気温-20℃、風速16m/sとのこと。え、寒すぎて無理じゃない? 1/2 6:50C3→10:10Co875→12:30Co1276敗退→16:05escape尾根上Co660C4 今日こそはハイライトの海別登頂の日です!実は2人とも海別は未登頂で、今回とっても楽しみにしていました。コースタイム通りにいくと時間が微妙に遅いのでどこかで泊まった方がよさそうでしたが、そんな場所はあるのか、まあわからないけれど行ってみようと出発です。朝ごはんはお正月らしくお雑煮です。 予報通りめちゃめちゃ寒い‼︎しかも風強い!とりあえずまだ見ぬ海別ピークへ向けて頑張って歩きます。Co900くらいで樹林限界を迎え、真っ白な中を風にあおられながらひらひら歩き、Co1058ポコを超えたあたりからほとんど何も見えなくなりました。それでもピークへの思いを諦めきれずに角度を切りつつ歩きましたが、顔はすでに凍傷になりかけているし、ただ歩いているだけで指がちぎれそうなほど痛かったです。Co1276からは風に向かって歩くのですが、それは無理だと判断しました。ピークまであと標高差140m、距離は2kmほどでした。当初は錐山まで引き返してエスケープを考えましたが、引き返し中に手ごろな尾根を見つけ、そこから標津の街に降りることとしました。尾根の中で日没を迎えたので風を避けてC4です。 差し入れのお汁粉と国後島の夜景だけが意気消沈した私たちの心を慰めてくれました。 1/3 8:15C4→10:30薫別林道終点→13:30除雪終点満月堂 もう降りるだけなので準備も進まず、のんびりスタートです。この日も風は強いし寒かったけれど、昨日よりはマシでした。 尾根を降りていき林道に合流し、ダラダラと歩いていたらブンブンしてきました。モービルが林道乗り回して遊んでるみたいです。ちょっとテンションが上がり、トレースをお借りしてペースも上がったところで根北峠までのタクシーも手配でき、さらにお散歩中のワンちゃん達にも巡り合えていい締めくくりとなりました。 色々あったけど楽しい5日間となりました。 |
その他周辺情報 | エスケープ後、除雪終点の満月堂まで日東タクシーさんが迎車してくれました 車のある根北峠まで |
写真
撮影機器:
感想
初の年越し山行。天候には泣かされたけど、充実してて楽しかったです!
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