湯元温泉BS→刈込湖・切込湖→中禅寺温泉泊→男体山→志津→三本松BS
- GPS
- 15:03
- 距離
- 27.1km
- 登り
- 1,833m
- 下り
- 1,756m
コースタイム
- 山行
- 4:13
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 4:20
- 山行
- 8:40
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 10:30
2.新宿・東武日光間がJRの日光1号だと\4000、東武日光・北千住間が東武特急だと\2390.こんなに運賃に差があるとは気が付かなかった。
天候 | DAY-1 晴れ 後曇り DAY-2 晴れ 時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1.男体山頂から志津へ向かう尾根は、実に気持ちが良い。山頂で引き返してしまうのは、もったいない気がした。 2.危険個所は無いが、男体山から志津への下りは、滑りやすい粘土質の土になっている所が割とあった。 3.往復登山は嫌なので、しょうがなかったのだが、志津越から三本松BSまでの2時間の林道歩きは、さすがに長く感じたので、バスを運行して欲しい。 |
その他周辺情報 | 宿泊 湖風荘(素泊 \5,500) |
写真
感想
21日 <刈込湖・切込湖>
天気予報がころころ変わって、天気が読めない季節なのだが、ここはせっかくの飛び石連休なので、月曜日に有給休暇を取って、山歩きに出かけることにした。新宿から、特急「日光1号」に乗る。秋らしい青空が広がってはいるのだが、鹿沼辺りから見た男体山は、雲の中だった。
東武日光駅に着くと、湯元温泉行きのバス停は長蛇の列だ。予定した9:38のバスは、満員で乗れず、9:48のバスに乗る。ほぼ満席に近かったが、座れたので、結果OKかも。終点の湯元温泉で降りる。今日の刈込湖・切込湖コースは、ほとんどハイキングコースで、明日の準備運動といった所だ。
温泉街の中を、GPSに登録したルートを頼りに湯ノ平へ向かう。登山口が、少し分かりにくい。営業していない旅館が多く、ややうらびれた雰囲気だ。やがて、刈込湖・切込湖ハイキングコースの看板がある旅館街の端に出る。その少し先が湯ノ平で、湯元温泉の源泉とのことだ。確かに、小さな小屋(何の目的の小屋だろう?)から湯気が上がっていて、沼地のようなところから硫黄臭がする。
湯ノ平から、急な階段状の道を登って、金精道路に出る。道を渡った所に、数台停められる小さな駐車場があり、その脇からハイキングコースを登って行く。暫らくは、緩やかに登って行き、小さな急登を終えると小峠に着く。途中、左手に蓼ノ湖(たでのうみ)が見えるとガイドブックにあったので、注意していたが見つからなかった。涸れてしまったのだろうか?
小峠のベンチで少し休み、再び、緩やかに登って行く。次第に天気は、曇りがちになって来た。少し急に登って、大きく下ると、木々の間から深緑色の刈込湖が見えて来る。
刈込湖畔に出てランチとする。空は曇ってしまったが、緑の山と森に囲まれた静かな湖だ。ゆっくり寛ぎたいのだが、バスの時間が気になるので、ランチを食べ終えたら早々に出発する。
左手に、木々の間から刈込湖を見ながら、山腹を横切って行く。湖は次第に幅を狭めて行くが、途切れることなく切込湖につながっている。流れ込む川はあるが、流れ出る川は無いにもかかわらず、どこかで吸い込まれていて、水面はいつも同じに保たれているらしい。湖に対岸の山の緑が映り美しい。
刈込湖・切込湖の由来は、手元のガイドブックによると、「昔、男体山の神の大蛇と赤城山の神の大百足が、戦場ヶ原で戦い、菖蒲ヶ原で大蛇が勝ち、その時、捕えた大百足の胴と足を切って投げ込んだのが刈込湖・切込湖で、死骸を埋めたところが中禅寺湖の上野島らしい。また、血で赤く染まった所が赤沼」とのことだ。うまく考えたものだ。
左手に、木々の間から切込湖を見ながら山腹を行く。湖が見えなくなり、緩やかに登ると、前方に広々とした涸沼が見えて来る。視界が開けて気持ちが良い場所だ。かつては、堰止湖だったとのことだ。
涸沼からは、急な登りで舗装された山王林道に出る。車道を左に見送って進むと、視界が開ける。山王帽子山や三つ岳の眺めが良い。男体山は、ほとんど雲の中だ。そこから少し行った先が山王峠だ。山王峠からは、歩きにくい丸太の階段で下って行く。木の名前には全く無知なのだが、ダケカンバや落葉松と思われる綺麗な小道になり、どんどん下って行くと、光徳園地に着く。車道を少し歩くと、アストリアホテルがある光徳温泉のバス停だ。
三本松まで歩こうかとも思ったが、丁度10分ぐらいで15:55発のバスが来ることが判ったので、ここからバスに乗る。中禅寺湖畔の郵便局前で降り、今夜の宿の湖風荘(素泊り\5,500)に着く。やはり日光は寒いのか、既に炬燵が用意してある(使わなかったが)。
休憩後、明日の下見を兼ね二荒山神社の登山口を確認に行く。山門から入り、登拝料500円を払うことになっているらしい。山門脇の看板に、6時前は登山禁止と書いてあったが、ヘッドランプを持っているので大丈夫だろうと考えたのが、明日の失敗につながる。湖風荘で教えてもらった裏道にある小さなスーパーで、明日の朝食のパンと缶コーヒを買う。帰り道、精肉店脇のとんかつ屋でメンチカツを食べて帰る。有名な店なのだろうか、満席でしばらく待ったが、美味かった。風呂に入って、8時過ぎには眠りにつく。
22日 <男体山>
4時過ぎに目が覚めてしまったので、起きることにして、顔を洗って、昨日買ったパンを食べ、缶コーヒを飲む。外へ出ると、まだ真っ暗だ。中禅寺湖沿いに道を二荒山神社へ向かう。5時10分前には山門に着くが、なんと、山門には鍵がかかっていて、中に入れない!6時まで、山門が閉まっているとは知らなかった。「禁止」と「山門が閉まって登れない」とは、別の話だろう?他に、登山口は無いか、周りを探してみたが、ここが唯一の入口のようだ。入れないなら、入れないと書いておいてほしかった。ひどい話だ。1時間、山門で待つ。
6時を数分遅れて、ようやく山門が開く。ここで、\500徴収される。1時間も待ったので、全く徴収された気分だ。ここは、国立公園の筈だが、男体山は、この神社の私有財産なのだろうか?
気を取り直して、山門をくぐり、樹林の中の石の階段を登り始める。暫らく石段を行くと、一合目の小さな社に着く。展望が無い樹林の中の急登をひたすらに登って行くと、舗装された林道に出る。三合目だ。砂防工事用の林道とのことだが、やけに立派な舗装道である。林道をしばらく歩くと、鳥居がある四合目に着く。
相変わらず樹林の中を登って行く。しだいに、大きな岩が増えてきて、岩を登るようになる。この辺りから、振り返ると中禅寺湖が見えるようになってきて、気持ちが良い。天気は、晴れ、時々曇りぐらいの感じで、陽が射すと、色づき始めた木々の葉っぱが綺麗だ。
次第に、木々の高さが低くなり、赤土や瓦礫を登るようになる。振り返ると、中禅寺湖はもちろん、その右手に戦場ヶ原、遠くには皇海山や日光白根山の眺めが良い。広々として、とても気持ちが良い。
やがて、前方左手の崖の上に、太郎神社の小さな社が見えて来る。正面には、坊さんらしき銅像が見える。
登り切った所に、二荒山神社奥宮の鳥居と社がある。コンクリート造りの社務所もあるが、これは閉まっていた。その脇には、坊さんではなく、御祭神の銅像がある。と言っても、二荒山神社のHPによると、御祭神は、父母子3人らしいのだが、みたところ、この銅像は、御祭神の内の父・大己貴命(おおなむちのみこと)だろうか?
まずは、左手に下り、太郎神社の社に出る。その名の通り、太郎山の眺めが良い。もちろん中禅寺湖の眺めも良く、遥かに皇海山、日光白根山や燧ヶ岳を望む。太郎山の右手の雲に隠れている山が、大真名子・小真名だろう。女峰山は、完全に雲の中だ。中禅寺湖も左半分は雲の中だ。
銅像まで戻り、少し行った先で、ランチ休憩とする。アルファ米ができる間、迫力ある音がする鐘を突いたり、剣が突き刺さった山頂に行ったりして過ごす。あの剣に、落雷したりしないのだろうか?雷の日は、近くにいたくない気がする。きっと、何か謂れがあるのだろうが、調べても分からなかった。天気は、相変わらず、晴れたり曇ったりだが、風がないのはありがたい。
ランチ後、志津へ向けて発つ。再び剣が突き刺さった山頂を通り、とっても気分が良いヤセ尾根を行く。右手の女峰山は、雲の中で見えないが、左手には、戦場ヶ原と金精峠あたりの広大な緑の森、その向こうに連なる山並みの奥に、ひときわ高く目立つ日光白根山、その麓に湯ノ湖、さらに右手遥かに燧ヶ岳が見える。正面には、太郎山と雲に見え隠れする大真名子がダイナミックに展開する。
振り返ると、太郎神社や山頂の社務所、突き刺さった剣が見える。陽が射すと、道の両側の色づきはじめた紅葉が美しい。尾根道は、馬蹄形に回り込んで行くようだ。やがて、正面に太郎山を見ながら、大きく下り始める。
下り始めて暫らくは、展望があるが、やがて樹林帯に入る。ここからが長かった。樹林の中を、とにかく、どんどん下って行く。ようやく二荒山神社の志津宮がある志津小屋に着く。中をのぞいてみたが、寝具もある小奇麗な小屋だった。さらに、笹の中を少し歩くと、志津越の林道に出る。
ここから、約2時間、舗装された林道を歩いて、バス停がある三本松に下る。次のバスまで、10分ぐらいあったので、急いで、戦場ヶ原展望台に行って、とにかく写真だけ撮る。少し遅れてやって来たバスに乗る。日光の寺社が世界遺産に登録されたせいか、やけに人が多く、また乗り降りも多い。ほぼすべての停留所に停まるのには閉口する。
しだいにバスは混んできて、中禅寺温泉からは補助席も使って満席になる。東武日光駅で、50分後の、特急を予約し、いつもの梵天ラーメンに向かう。ここは、特別に美味いわけでもなんでもなく、駅に近いのが唯一のメリットの店なのだが、冷えた駅弁を食べるのもつまらないので、日光に来ると帰りにいつも寄る店だ。
東武日光駅から、普通で下今市に出て、特急「きぬ136号」に乗る。北千住で降りて、半蔵門線、田園都市線を乗り継いで帰る。
新宿・東武日光間がJRの日光1号だと\4000、東武日光・北千住間が東武特急だと\2390.こんなに運賃に差があるとは気が付かなかった。つぎからは、東武特急を利用しよう。
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