鳳凰山、夜叉神峠から山旅ビスターリ。

2023年02月27日(月) ~ 2023年03月01日(水)

• GPS: 15:35
• 距離: 21.5km
• 登り: 1,894m
• 下り: 1,873m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:52
• 休憩: 0:27
• 合計: 6:19

8:35 夜叉神峠登山口
10:01 10:02 夜叉神峠
10:06 10:16 夜叉神峠小屋
12:14 12:21 杖立峠
13:31 13:40 火事場跡
14:28 14:28 苺平
14:54 南御室小屋

2日目

• 山行: 4:22
• 休憩: 0:24
• 合計: 4:46

7:04 南御室小屋
8:37 8:37 砂払岳
8:42 8:49 薬師岳小屋
9:08 9:08 薬師岳
9:50 10:05 鳳凰山
10:36 10:36 薬師岳
10:50 10:52 薬師岳小屋
10:59 10:59 砂払岳
11:50 南御室小屋

3日目

• 山行: 3:24
• 休憩: 0:09
• 合計: 3:33

7:09 南御室小屋
7:37 7:37 苺平
8:02 8:03 火事場跡
8:39 8:41 杖立峠
9:50 9:56 夜叉神峠小屋
9:59 9:59 夜叉神峠
10:42 夜叉神峠登山口

天候

1日目、快晴無風。南御室小屋テント場(2350m)明前最低で-15℃ぐらいか。
2日目、快晴無風、早朝冷え込む。明前最低で7℃くらい。
3日目、下り坂。下山すると共に暑さ&花粉を感じる。下界は18℃(驚愕)。

1日目がこの冬最後の寒波だったのかもしれないね。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

夜叉神峠駐車場。

コース状況／危険箇所等

登山口からしばらくすると、凍結箇所が現れる。
「昔からこの登山道の難所は夜叉神峠からの凍結下山道だね^_^。」と奥と笑う。

ギアの推移、
1日目、
登山口しばらくで、南御室小屋まで二人ともチェンスパイク&ポール。
2日目、
南御室小屋から、12本爪アイゼン。奥ポール、僕ピッケル。下は奥もピッケル
3日目、
南御室小屋から、奥12本で夜叉神峠、峠から下チェーンスパイク。僕、杖立峠までツボ足、そこからチェーンスパイク。両名ともポール。

奥は、少しのスリップも嫌派、3年前にスリップで足首骨折、未だ骨に穴ありだからね。
僕は、ツボ足得意派。
人によりギアの選択は異なる。

その他周辺情報

小林さん経営の南御室小屋と薬師岳小屋。共に冬季小屋あり2000円。感謝しかありません。

南御室小屋水場、出ています、超美味しい水ですね。上部が凍っていたらピッケルで掘り出して下さい。

写真

2/27 8:24

夜叉神峠登山口駐車場。
北岳には行かないよ、ポル、

2/27 8:26

ポルはここ2度目です。覚えてるかな、覚えてないよね、4年ぶりだもんねぇ^_^。

2/27 8:39

抜けるようなカラ松林の青空。

2/27 8:43

数年来の冬山フル装備の重さに、苦戦中の奥様。

2/27 8:45

40リットルのARCのザックにマット外付け。

2/27 9:08

天気良いので、早速ゴーグルポル。

2/27 9:11

決まってます。

2/27 10:03

夜叉神峠、僕は10回はきてると思う、はるか昔にテント泊したこともある。奥は数回でしょうか？ポルは4年ぶり2回目。

2/27 10:03

そう、ポルラの初めての雪山？と言うか雪初体験は、一歳未満の時の夜叉神峠から高谷山です。
覚えてるかな、白根三山、覚えてないよねぇ(^_^)。

2/27 10:05

チラッと見える悪沢岳。

2/27 10:05

北岳と間ノ岳をバックに。

2/27 10:10

ここからの注意事項を、神妙に聞くポル。

2/27 10:15

さぁ行きます。奥は久しぶり、ポルは初めての雪山ロングハイクです。
山旅ビスターリ。

2/27 10:17

新雪パウダーがポルの弱点、今日は心配無し。

2/27 11:01

富士山登場。

2/27 11:37

軽快に飛ばす二人、しかしながら、なにげに遠い南御室小屋。

2/27 11:58

大きなザックに、小さなポル。ちなみに僕は80Lマット外付け、最大容量です。

2/27 12:08

杖立峠。

2/27 12:08

この道標、イチゴ平まで2時間30分は、間違い。小さく1時間30分と訂正があります。拡大してみて下さい^_^)。
でも、重荷だと、ここが一番きつい。

2/27 12:56

とにかく、天気は素晴らしい。

2/27 12:59

青空に向かうポルラ。4歳半、登山犬として奥に鍛えられて4年、驚きの登山犬に成長中。

2/27 13:27

火事場跡からの白根三山、最高に美しい。このスカイラインを見て、あそこを縦走してみたいと思わないものはいない。

2/27 13:28

どうだと、女二人。

2/27 13:30

お椀のようなポーコン沢の頭越しの北岳バットレス。

2/27 13:47

吸い込まれるような青空。

2/27 13:52

背後には富士山。最高の眺望なんだけど、最高にキツい。

2/27 13:53

重荷に苦闘中の奥様と、空身で軽快なポル^_^)。

2/27 14:23

苺平。ここまでくればねぇ。

2/27 14:49

南御室小屋。
思い出深き山小屋、初めての雪上テント泊はここだった、18年前だったと思う。そして、たまたま近所(当時東京在住)の知り合いの方の紹介で、親睦会に参加。
とても楽しかったし、その後テント代は顔パスに^_^)。

2/27 14:49

南御室小屋テント場。眺望は無いが、安全性快適性では完璧なテント場。

2/27 15:47

冬季小屋もあります、2000円。冬季テント泊デビューには良いと奥は推奨。同経営の薬師岳小屋にも冬季小屋あり。
オーナーに感謝。

2/27 15:47

５、６名は収容可能。

2/27 15:47

水場も掘り起こされて出ています。
最高に美味い水。なんたって白州の源泉だからね。

2/27 16:43

今日は、キムチ鍋。2回もチョイひっくり返し。

2/27 16:57

ポルちゃんおやすみ。

2/27 17:39

本日は、私たちを含め二張りでした。

2/27 19:09

オリオン座、そして左上に双子座、白いカストルとオレンジ色のポルックスが見える。
ポルックス、ポルラの星。

2/27 20:45

モンベルから出たトレールチャイ。これとインスタントコーヒーの組み合わせが甘い、苦いで最高に美味しい。
この夜は、マイナス15℃ぐらいまで下がったが、ホッカイロと全部着で快眠。奥様とポルはホッカイロもなし。

2/28 6:25

朝です。

2/28 6:28

日の出です、寒いです。マイナス10℃強かな。

2/28 6:46

身支度出来てますが、寒いし行きたく無い意思表示満載のポル。リードを離すとシェルターに駆け込んで、シェラフに潜り込む事間違いなし^_^)。

2/28 7:14

未だに行きたく無いと意思表示。だって、シェラフあったかくって快適だもの。

2/28 7:14

わかります？
ゴーグル越しのこの目力、アイコンタクト。

2/28 7:23

諦めて、いつもの様にガシガシ。

2/28 8:14

青空に向かって、ガシがし。

2/28 8:20

森林限界を越える、砂払。

2/28 8:21

多分奥様は7〜８年ぶりの絶景に見惚れる。

2/28 8:26

青空に向かって、アイゼンステップワークの教科書に使えるね。
①10時10分のステップ(ハの字ステップ)から、


ポル、近づきすぎない様にね。

2/28 8:27

②スリーオクロック(3時)のステップ。

2/28 8:27

③右足で力強く蹴り上げ、

2/28 8:27

④再度10:10に。
決まってるよ奥！

ポルは無関心^_^)。

2/28 8:36

薬師岳小屋と北岳。これ程白根三山と富士山の眺望が素晴らしい山小屋はない。僕は旧小屋に一度、冬季小屋に一度お世話になった。

2/28 8:38

立派な小屋です、冬季小屋あり。

2/28 8:44

かわゆい。

2/28 8:54

偶然、撮影モードが切り替わっててこんな画像に。

2/28 8:54

良い感じだよね。

2/28 8:55

拡大するともっと良い。

2/28 9:00

白根三山、薬師岳。

2/28 9:12

奥様の調子から薬師岳止まりかなと、思ってたのですが、観音岳に向かう様です。

2/28 9:23

絵になる女二人。

2/28 9:24

吸い込まれそうな青空です。

2/28 9:24

振り返れば薬師岳と富士山と。

2/28 9:25

最高！

2/28 9:26

こっちも凄い、北岳の向こうに仙丈ヶ岳。

2/28 9:33

観音岳、地形図上は鳳凰山。

2/28 9:34

小さなポルですが、すでに我が家では最も強い。

2/28 9:45

この構図、決まってますね。

2/28 9:46

必ず撮ってしまうこの構図、薬師岳と富士山。

2/28 9:46

農鳥岳と塩見、荒川、左の奥が上河内かな、南部の秀峰。

2/28 9:46

あまりにデカい北岳バットレス。

2/28 9:47

仙丈ヶ岳。

2/28 9:48

ポルのヒストリカルハイ、観音岳2840m。
「鳳凰山（ほうおうざん）は山梨県の南アルプス北東部にある3つの山の総称である。後述の通り、鳳凰山とはどの山を指すのか歴史的には諸説あったため、地蔵ヶ岳・観音ヶ岳・薬師ヶ岳の3山の総称として特に鳳凰三山とも呼ばれる。」初登頂はウエストン。

2/28 9:51

オベリスクと北アルプス。

2/28 10:00

10年前に奥と僕はこの先の鳳凰小屋分岐でビバークしたことがあり、思い出深い場所でもあります。

2/28 10:01

恐ろしく素晴らしい天気と眺望。さぁ、帰ろう。

2/28 10:01

白根三山、ボーコン沢の頭。

2/28 10:03

天空の散歩道、富士山に向かって。

2/28 10:03

近づく。

2/28 10:04

大きい富士。

2/28 10:04

まじ、絶景。

2/28 10:13

どこまでも歩いて行ける様な気がするけど。

2/28 10:13

そう、富士山までは十分行けそうです。

2/28 10:13

マジに決まってる、奥とポル。

2/28 10:13

白根三山も。

2/28 10:33

下山中も名残惜しい。

2/28 10:34

薬師岳小屋の立地は素晴らしいね。

2/28 10:40

本当に青い。

2/28 10:40

雪に埋もれる薬師岳小屋。

2/28 10:54

南ア南部を俯瞰する奥様、なに考えてるんだか。

2/28 11:47

帰ってきました。雪原と青い空と青いティピー。

2/28 12:38

無風のポカポカ陽気なので、屋外でランチ、いや夕食。

2/28 12:38

ポルと奥はシェルター。ポルはテント&シェラフが大好きになった様です^_^)。

2/28 12:42

本日はカレー鍋。

2/28 13:04

そしてカレーチーズリゾット。

2/28 13:38

ゴーグルしてるからわからないけど、この子寝てます。

2/28 15:51

さてと、周辺を見回りしておやすみです。

3/1 6:23

さて、翌朝。出発なのですが、ぐずるポルを叱る。

3/1 6:26

シェラフから出たくない、テントから出たくないと訴える目、でも帰らなきゃねぇ。

3/1 7:04

お世話になってます、十数年。

3/1 7:49

怪しげな富士山。

3/1 7:57

こっちは、とっても鮮明な白根三山。

3/1 8:44

奥はアイゼンで。

3/1 9:20

凍ってるんですよね。

3/1 9:42

夜叉神峠に到着。

3/1 9:58

ここからの下降が、とにかく肝。

3/1 10:06

昔はチェーンスパイクなんか無かったので、ツボ足で。
最大の難所でした。

3/1 10:36

無事帰還。

3/1 11:43

コロ柿。市田柿よりとっても大きい。

3/1 14:40

締めは、気温の20℃の浜松で、さわやかげんこつハンバーグ。

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-1 オリンパス

iPhone 8 Plus 64GB SIMフリー Apple

iPhone 11 128GB SIMフリー Apple

感想

リカロJP🐶

下山して車で夜叉神峠から降る時、奥が言った「色んな意味で良い山行だったね。聖東尾根を諦めてくれてありがとう。」
僕も本当に良い山行だったと思う、山旅ビスターリにはうってつけのお山、鳳凰三山に感謝。

鳳凰三山は、とっても思い出深いお山だ。
　初めての南アルプスは、青木鉱泉からの周回だったと思う(昔過ぎて記憶が曖昧)。
　初めての雪上テント泊は、間違いなく南御室小屋テント場。ダウンのパンツも象足もなし、かいろなし、モンベル3番シェラフ。一睡もできなかった^_^)。
初めての山小屋親睦会参加は、南御室小屋。チーズフォンデュが劇ウマだった。
　そして、初めての緊急ビバークが、観音岳向こうの鳳凰小屋分岐の稜線、10年前のことだ。。今回のと同じシェルター、稜線だから、風が強く奥は一睡もできなかったと言ってた。しかし、僕ら夫婦は、一生で最高に近い絶景を、その朝見た。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-371166.html

そのお山に、初めてのポルラと久しぶりの奥様と山旅だ。素晴らしい企画、そして素晴らしい天気に恵まれた。
やはり、絶景だった。富士山と白峰三山に囲まれた鳳凰三山の稜線に立つ二人、この絶景を僕は忘れない。

そうそう、聖東尾根。ミニベロも買っちゃったんだけど、4月は目の手術もあるし、、、、、、。

コメント

カエル🐸

リカロさん
いつもながら、食事が素晴らしいですね。御室小屋までといっても、かなり重そうですね。ポルちゃんも、同じものを食べるんですよね？

リカロJP🐶

カエル🐸さん、おはようございます。
ポルは奥に完全なる食事制限をされてまして、ドッグフードに行動食の犬用干し芋。
甘くて美味しいものと言ったら、下山後のソフトクリームしか知りません🍦。ソフトを見ると暴れ出す次第^_^)。
真っ白な北岳をじっと見つめてたのも？大きなソフトクリームとちょっと思ったからかも、と奥と話してました。

tam123

ricaroさん、こんばんは😊
いつもいい山旅されてて羨まし〜です😚
この時間の取り方は理想的だし、めっちゃ贅沢ですね！！😆
それにしても、ポルちゃん可愛すぎです〜🥰

リカロJP🐶

tam123さん、何と言っても聖東尾根のために取っていたお休みを使った余裕の計画ですからねぇ^_^)。
ポル、本当に良い子なんですが、アイコンタクトによる自己主張が強い子。その意味を読解するのが、結構楽しいです。