白山・妙見山(西脇)
- GPS
- 02:50
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 430m
- 下り
- 488m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく踏まれた登山道 |
その他周辺情報 | カーペンターズキッチン |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
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感想
例年なら雪山を追っている季節だが、今シーズンはkinuasaの足の不調のため、低山ハイクに終始している。姫路で水揚げされた昼網の魚の販売は、イカナゴ解禁でしばらくないから、宍粟まで足を延ばすのはcost effectiveではない。もっと近いところに照準を合わす。分県登山ガイド『兵庫県の山』の最新版に登場した白山、妙見山の2山は未踏だったので、地図でその位置を確認すると、隣り合わせで尾根続き。共に西脇市の黒田庄にある。そもそも西脇市には足を踏み入れたことがないし、この際登っておこう。西脇と言えば、冬場の県内の天気予報ではいつも大抵一番気温が低い。中国道では滝野社ICの北に位置して、西から走ってくるとようやく六甲山が目視できるあたりである。ちょうど北緯35度、東経135度にあたるので、「日本のへそ」を名乗っている。白山と妙見山は日本のへそ公園の北側に位置し、白山西尾根に沿って妙見山まで行くのが一般的なルートのようだった。しかし、車を置いて周回するには、南麓の黒田庄町門柳にある住吉神社を起点にするのが有利だろう。実際、ここを起点に周回した記録が幾つか見つかってきた。しかし、どれもイマイチすっきりしない感じなのである。まず所要時間の目途を立てたいが、これすらおぼつかない。ある記録はわずか1時間半ほどで周回を果たしているが、そのGPS記録は明らかに異常である。また別の記録は、同じ経路に6時間以上かかっている。この周回ルートに6時間以上というのは解せない。他の多くの記録はGPS記録がないので、ヒントが得られないと来ている。自分の直観では4時間もあれば十分だろう。そして、複数の登山者が岩屑、ガレ、巨大シダの藪でなかなか大変だったとも書いているのだ。まあ、道のないところを徘徊している我々にとっては、日常のことのようにも思われる。
中国道を滝野社ICで降り、加古川に沿って北上して日本のへそ公園前を通過。黒田庄町門柳の集落に入ると公民館前の広い空き地が目に入る。車を停めるのはここでもいいと思ったが、記録によれば住吉神社前に駐車場があるというので、神社に向かうと、門柳ルート駐車場と大書きされた真新しい看板が、神社前の鳥居横に設置されていた。3〜4台は止まれるだろう。神社の階段を上って左側にはトイレもある。
神社前の細い舗装道路を少し西に歩き、白山へのダイレクトルートにつながるであろう右手の脇道に入っていった。素朴に谷に向かてまっすぐ進んでいき、獣除けの柵の扉から山に入る。だが、小道は予定ルートより右に逸れていく。これじゃないぞ。そこで逆方向に向かうが、踏み跡はない。やむなく葉を落とした雑木の中を「本来の方向」にむかって登っていくと、はたせるかな、立派な山道に飛び出した。これだ!しばし進み、周囲が山らしくなった頃、初めて「白山→」の道標が現れる。その後もところどころに道標が立っている。一部、涸谷ではっきりしないところもあるが、基本、浅い窪に沿って登っていけばよい。右手の小尾根に乗るところには道標が立っているので、尾根とりつきを見逃すことはないだろう。それまでのスギの植林から周囲は自然林に変わって、この辺りでは珍しいモミのほぼ純林がしばし続く。小尾根の登りが右へのトラバースに変わると、主稜線までそう遠くはない。あっけなく主稜線に乗ると、メインルートに合流だ。ちょっとした登りをこなすと、妙見山へのルートを離れて一登りで白山山頂に出た。山頂は大きな一枚岩の上であり、四方に眺望が開け、実に爽快である。今日はポッカポカの陽気で風もなく、空は青い。眼下に黒田庄の集落を見下ろし、しばしくつろぐ。
白山からは終始樹林の下を妙見山に向かう。白山となりのピークまで一気に登った後は平坦路となり、その先も傾斜の緩い稜線を少しずつ高度をあげていく。だが、視界はないし単調な道で、飽きがくることは否めない。そんな代わり映えのしない尾根の一角に妙見山の山頂がある。山頂標識とごく小さな祠があり、三角点はこの祠のすぐ後ろに埋設されていた。
下山は少し戻った地点から大きな尾根を下っていく。最初は太く立派な道が林下に走っている。視界は相変わらずない。どんどん下って樹高が低くなると視界が開けて陽が差し込んでくるが、それに呼応して噂のシダが繁茂し始める。道型ははっきりしているが、シダが被ったところは岩や地面が乾かずに湿り、ぬめって滑る。こんなところですっころんだら、我々高齢者はそれっきり身動きできなくなってしまうだろうから、慎重を期す。シダ藪のところには真新しい白い→看板が立てられていて、ローストすることはないだろう。ツンと盛り上がった白山の山頂部を見上げつつ高度を下げ、山裾に達すると、広大な整形地に出る。獣除けの柵を扉を開けて外に出れば、すぐに集落となり、住吉神社は眼の前だ。
まだ11時過ぎである。ランチは大工が工場を改造してつくったという「カーペンターズキッチン」でいただく。雰囲気はUSA風。黒田庄牛のローストビーフ丼とハンバーグの定食。ソースの味は醤油味の旨味が生きた日本風。肉質は見事。播州鶏の卵の黄身が圧倒的な濃密さで、これが深い旨味のもとだ。デザートのクレムドブリュレもこの卵を使っていて味はよいが、アイスクリーム仕立てであった。本来は温かいもの。そこがちょっと期待とは違っていたが、甘党ならあれこれ楽しめる店だ。山あり食あり、西脇発見の旅となった。
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