【須川作戦】須川岳(栗駒山)(須川コース産沼経由〜須川コース昭和湖経由)【丙15.9】
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan.png)
- GPS
- 03:41
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 559m
- 下り
- 549m
コースタイム
天候 | 麓は晴れていたが山頂は雲。雲が陵線を越えて、こちらに降りてくるのがわかる。戻ってみたら麓も曇っていた。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前日までの雨のため、所々水溜りや泥濘。最短コースは大渋滞。 |
その他周辺情報 | 登山口に600円で入れるところあり。 |
写真
感想
今回は、一日目を宮城県側から、二日目を岩手県側からアプローチすることとしていた。そのため、本山行記録では、栗駒山ではなく須川岳と呼称する。
一日目は結局曇天メインとなってしまったが、二日目はどうだろうか。天気予報では台風の動きが意外と早いようで、台風の影響が出始めているようだ。午後には雨が降り始めるようだし、予定を大幅に端折って、須川岳から東栗駒山まで進出し、天狗平経由で戻ることとする。
須川温泉口までの十数kmを車で走っていくと、着かないうちから硫黄の匂いがプンプンする。これは強烈だぜぇと思いながら着いてみると、バスは停まっているは、人は此処彼処に歩いているは、車は大量に停まっているはの大盛況。一瞬、駐車場が埋まってしまっているのではないかと思ったほどだが、駐車場は十分に広かった。
【須川登山口〜苔花台】
温泉・足湯・巨岩が登山口にある。硫黄臭さが、ほのかどころでなく濃く漂い、どうしてもその空気を吸わないといけないのが辛い。吸った硫黄ガスを浅い呼吸ですぐに吐き出しながら、ガスの薄い所へ早々に移動する。途中、道に穴が空いて、そこから蒸気が噴出している箇所があり、あらまあびっくり、これ大丈夫かしら?と恐る恐る通り抜ける。そこを過ぎれば間もなく名残ヶ原だ。
この頃になるとガス臭さも無くなり長閑な紅葉散歩になる。と同時に、広々とした名残ヶ原の向こうに山頂部分が完全に雲に覆われた須川岳が見える。う〜む、これは。しかもよくよく見ると、山頂付近の雲が物凄い勢いで斜面を下ってくるではないか。昼過ぎまでは持つかと思ったが、天気の読みが甘かったかな。
名残ヶ原を過ぎると道が狭くなり、一方、紅葉も綺麗なので行列ができ始める。この状態がしばらく続くのかなと思ったが、苔花台分岐を産沼方面に渡ると、途端に人がいなくなった。
【苔花台〜須川岳】
以降は、しばらく一人で歩く。東側の展望が開けた後、紅葉は無くなって緑の低木の間の狭い一本道をずっと歩くこととなる。ふと振り返ると鳥海山等の高めの山々を見ることができ、慰めとなる。産沼を過ぎていよいよ山頂へ。頂に近づくにつれ茂みが酷くなるが、賑やかしく聞こえる人の声を頼りに突破、山頂に到着する。
霧が立ち込めた山頂に着いてみれば、紅葉の用に色鮮やかな黄色や赤のお召し物を着た何十人もの人達で賑わっており、こんな天候でもこんなに人が来るのかと驚いた。山頂からは前日と同様、白いものしか見えない。ただ、風は前日に比べると3分の1くらいの強さだろうか。とにかくこういう状況では東栗駒山に赴いても山肌の紅葉は期待できないと早々に下山することとする。
【須川岳から昭和湖を経て下山】
前日と同様、天狗平〜須川岳間の陵線を歩く。前日に比べれば大したことはないが、それでも強い風が吹く。幸い、風向きは反対側でガス臭くはない。陵線を降りると白い世界の中に早くも茶色く色づいた山地が姿を現す。降りていくほど、黄色や赤など色は多彩となり、地面が濡れて皆慎重に下ることもあって、ゆっくりと紅葉を楽しむ。白濁した昭和湖を経てからは地獄谷のような荒々しい山の姿や沢の渡渉もあり、道に変化があって飽きることなし。最後に剣岳の、いかにも火山といった感じの麓を経、少しばかり秋田県内に足跡を残して駐車場に戻る。
【総括】
今年もまた無事に東北3県を歩ききることができた。山頂付近で雨に降られたのは数年前の両神山以来だが、栗駒・須川は霧中の山歩きもたまには良いものだと思わせる山だった。晴れていればさぞかし色鮮やかな世界が広がるであろうことを思えば、来年の紅葉こそはと思う。天候により旅程を大幅に縮小したこともあるので、次来る時は、沢沿いから岩の山稜、湿原から藪道に至るまで縦横に歩きつくしてみたい。その際は秋田側から大日作戦として歩を進めることもあろう。
〜おしまい〜
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する