2023年開幕登山!苦渋の決断の結末
- GPS
- 04:41
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 847m
- 下り
- 857m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
別府市街地から30分で到着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
残雪なし、分岐もほとんどなし、広い登山道が確保されていて安心 |
その他周辺情報 | 湯布院まで下山後車で10分かからず行けるので是非利用してほしい |
写真
感想
2023年、初登山!
既に雪が溶けているという利点を求めて遠路はるばる九州へ!別府温泉と湯布院温泉に浸かりたいという欲もあったのでcha0420氏と福岡空港ー別府温泉ー由布岳ー湯布院温泉ー別府温泉ー福岡空港、という2泊3日の旅行登山を実施。
百名山挑戦中ではあるものの、cha0420氏が年を跨いで登山2年生(初登山からは1年以内)であることも加味して割と初心者オススメと呼ばれている由布岳東峰へ。西峰は急峻な登山道が頂上への道を阻み、なおかつお鉢回りする体力等も鑑みて東峰だけへの登山を敢行。
10時半、予定通り由布岳正面登山口より登山開始。飯盛ヶ城への道はヤマレコでは「難路」という扱いになっている。実際は「難路」というよりかは「勾配が急」といったところ。登山道は広いし、開けているし、崖が近い等もなく登ることができる。だいたい予定通りの時刻に山頂に到着。その後、少し一段一段が高い自然にできた下山路を降りて由布岳への登山道と合流。合野越についてからは飯盛ヶ城で鍛えられたせいか登山道がとても易しく感じた。ここから徐々にペースがあがり、20分以上巻いて道のりが残り1600m、残り標高が300m地点まできた。
正午を知らせる鐘が湯布院方面から聞こえる一方、ここから勾配がややついてきて、すこしペースダウン。残り1200m、残り標高220m地点まで来た時でも15分ほどの貯金があった。
そして突然の出来事であった。残り800m、残り標高140m地点まで来た時にcha0420氏が動けなくなってしまった。
食糧もかなりこまめに補給していたし、更に休憩自体もコンスタントに取っていた。突然、と上記したがこの10分前までで休憩期間は多くなっていることには気づいていたものの、歩けなくなるということまでは全く考え足らずだった。その場でエネルギー補給してもなかなか喉を通って行かないようで顔色もよろしくなかった。
すぐさま下山すべき。そのことは当然わかったが、その下山ができるのかがわからなかった。登山道がそれほど広くなかったので、少し脇に避ける形で仰向けに寝ることで徐々には回復。20分ほど経過し、水分を補給して一度立ってみる。ややふらつく。そこからまたウエストポーチを外したり、ズボンのゴムを締め直したりして更に休憩。立って歩けるようにはなった。ここから共に下山すべきか非常に悩んだ。
頂上までの距離を考えれば、筆者が往復してる時間を加味しても追いつける計算ではある。共に下山するのがベストという気もするが、ヤマノススメの富士山回、第2期11話のようにあおいがかえでに「何で嫌な顔しないで一緒にいてくれるんだろう。こんなに迷惑をかけているのに。」と気まで使わせてしまう懸念もある。
話あった末、こまめに連絡を取り合いながら筆者は登頂のみしてすぐさま下山、cha0420氏は今すぐ下山、合野越で合流してランチにしようということにして別れた。
相当飛ばして登頂、相当飛ばして下山。だった。もうほとんどノンストップ。頂上滞在時間は天候が悪かった十勝岳すらよりも短い5分。エネルギー補給と写真撮影のみしてすぐさま下山。水分補給も全て歩きながら行った。
連絡はそれまでに3回ほどとり、普通に歩けるようになったようで安心していた。合野越まできたが、どこにも姿が見えない。なにかあったのか!と思ったもののペースが快調だったらしくそのまま突き進んだとのこと。後日談であるが、往路の時にすれ違ったおばさんグループに追いついて会話することで気も楽になったようだ。
そんなこんなで筆者が追いついたのはもう登山口が見える、全行程残り300m地点。無事で本当にほっとした。
登頂できなかったことは何ら問題はない。これから何座も登っていくにあたり、決して後ろ向きなことは言いたくないが、全て計画した通りに山行がいくわけもなし。絶対に筆者にもいつか降りかかるに違いない。そしてそれをネガティブに捉える必要性もない。
ただ、今回の登山に関しては筆者の計画に大いに問題があった。
・2泊3日の旅程に登山を含むことへの体力面の不安は前もって言われていた。
・由布岳東峰へ向かう前に飯盛ヶ城を登頂するのが無駄だった。
・ペースを合わせるために先頭を歩いてもらっていた。(休憩時に時刻の状況を話し合っていたので深層心理で急がせていたのかもしれない)
・装備を知らなかった。(個人で好きなもの等は違うため、逐一確認するまでもないと思っていた)
・そもそも由布岳を楽観視していた。
今回の件はグループ登山をする際にはいつ遭遇してもおかしくない事案である。怪我無く、健康被害なく下山できたのでよかったのだが、改めてパートナーの体力を推し量って登頂することは決して当たり前でないことを気づかされた。そして心身の心はそう簡単に修復しない。登山の厳しさを痛感し、自分たちの体力面、計画面での未熟さを思い知らされる結果と向き合うにはかなりの時間を擁する。
次回は、と言いたいところだがそれがいつ可能になるかは未定。間違いなく次回はあるがそれが来るまで自信と気概を取り戻し、楽しむ余裕とまた行きたいと思える高揚感が再来するのは、果たしていつになるのか。
2023年登山シーズンは開幕したばかりだ。
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