8.祖母山 「泥まみれの登山」
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,017m
- 下り
- 1,057m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
○登山口の神原には数件民宿がありました。 ○この山行で複数のピークハントする場合は、レンタカーを借りたほうが良かったなぁ〜と思いました。 ○瀬の本高原YHはペアレントが替わりましたが現在も営業中。牧ノ戸峠までの送迎をやっているそうなので、予約の際相談するといいでしょう。 |
写真
感想
第8座 泥まみれの登山
(5月3日、阿蘇山に登るも強風のため、山頂にたどり着けなかった。その日のうちに登山口のある神原という集落の小さな民宿に泊まった。)
5月4日、3時頃に目が覚めた。窓を開けて夜空を見てみると星が輝いていた。
「よっしゃー! 今日は行けるぞ!」
雨が降らないことを確信して僕は準備を始めた。一緒に泊まった中年の夫婦が丁度祖母山に登るということで、一合目駐車場までは1時間ほどかかるのに、あっという間に着いてしまった。駐車場から中年の夫婦が先に行き、僕は朝食を取ってゆっくりと祖母山の登山道に入った。
祖母山登山道は九州自然歩道を兼ねており、道も案内板もしっかりしていた。阿蘇山の溶岩塊で包まれた登山道とは打って変わって、林の中を川のせせらぎを聞きながら順調に高度を稼いで登った。そして労せず五合目小屋に到着した。
五合目小屋は木製の避難小屋で収容人数は20人ほどの建物であるが、僕が見た限りではあと10人は入れるのでないかと思える広さであった。ここで小休止を取り、再び登山道へと入った。
登山道へ入る時に後を追うように車で送って頂いた中年の夫婦が追いついて来た。登山道を間違えてしまったのだそうだ。その中年の夫婦も僕を追い抜き、どんどん先に登って行った。一方の僕はというと、荷物は70リットルザックを背負い、滑りやすい泥と化した急勾配の登山道に苦労した。追い討ちをかけるように筋肉痛と足のマメがひどくなり、どんどん登るペースが落ちていった。
「さっきの五合目小屋で大方の荷物をデポすれば良かったな」
その後悔は遅く、国観峠に着いたのはコースタイムが2時間の所を3時間の遅さであった。
国観峠はバスケットボールのコートほどの広さのテント場があり、その隅にお地蔵様が鎮座していた。僕はそのお地蔵様に手を合わせ、山頂に向かった。
山頂に向かう途中で九合目小屋に立ち寄った。それは週末や連休のみ管理人がいる小屋なのだが、中は比較的きれいで、こんな小屋なら泊まってもいいかなと思った。ここの水場は豊富であり、手持ちの水が尽きかけていたので本当に助かった。
ここまで登ると山頂まではもうすぐだ。筋肉痛と足のマメで痛めた足を引きずるようにして山頂にたどり着いた。山頂は土俵2つ分をの広さで天気が良ければ阿蘇山や九重山などが見えるのだが、霧がかかっていて遠くは望めなかった。
山頂で休む登山者は30人ほどいて皆早めの昼食を取っていた。その中にテレビ大分のテレビクルーの姿があった。
「今、私は祖母山山頂におります。見て下さい。天気のいい日には阿蘇山、九重連山の山々が見えるのですが、今日は残念ながら霧がかかって何も見えません・・・・」
アナウンサーらしき男性がカメラに向かってしゃべっているのだろうか? 彼の向こうにはテレビカメラが一台、別のカメラが登山者たちの姿を見渡すようにして撮っているみたいだ。
「しかし、残念な天気ではありますが、見て下さい! 今日はこんなに沢山の登山者がいます!」
登山者たちの姿を写していた別のカメラから赤いランプが点灯した。
「○○ちゃん、見てる〜!」
「△△から来ましたよー!」
とカメラに向かってしゃべる登山者の後ろで僕はテレビに映ろうと必死に顔を出した。もうこれでバッチリ映っただろう。しかし、この番組がローカル番組の上に生放送なので僕が映っているかどうか確認出来ないのが残念だ。
再び泥の登山道に悩まされながら下山し、神原に戻ったのが15時過ぎであった。その後、雨が土砂降りになり、バス停前のガレージで雨を眺めながらバスを待った。バスに乗って豊後竹田駅に戻り、ここからは瀬の本高原YHへはタクシーを使った。
瀬の本高原YHはオートキャンプ場も併設されており、こちらも大盛況のようだ。YHもまたライダーを中心に宿泊者も多く、交通が不便な土地柄、宿泊者が僕一人だったらどうしようと思ったりもしたが、これは杞憂に終わった。
夕食後、ペアレントさんがマイクロバスで黒川温泉に連れて行って頂けるということで、僕も付いて行った。黒川温泉は古き良き日本のひなびた温泉街という言葉がそっくりそのまま当てはまる温泉街であった。僕は純日本風の小さな旅館に入り、その温泉の湯船に我が身を沈めた。筋肉痛でボロボロになった僕の身体がどれだけ回復するのか不安半分、期待半分であった。
九重山へ続く・・・・
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